砂漠は生きている
劇場公開日:1955年1月14日
解説
「水鳥の生態」「大自然の片隅」「ビーバーの谷」などの“自然の驚異”シリーズを発表したウォルト・ディズニーが、この記録短編シリーズを長編にきりかえ、“自然の冒険”シリーズと名づけて発表した第1作である。総指揮はウォルト・ディズニー、監督ジェームズ・アルガー。撮影(プリントはテクニカラー)はN・ポール・ケンワージー・ジュニアとロバート・H・クランドールで、追加撮影をスチューアート・V・ジュエル、ジャック・クーファー、ドン・アーレン、タッド・ニコルズである。日本版の解説はNHKアナウンサー今福祝が担当した。1953年度アカデミー長編記録映画賞受賞作品。
1953年製作/69分/アメリカ
原題または英題:The Living Desert
配給:大映
劇場公開日:1955年1月14日
ストーリー
炎熱と砂だけの砂漠には、何一つ生命を持ったものが存在しないように見える。だが、砂漠はたえず自然の営みを続けているし、何百の動物植物が生活しているのだ。サボテンは砂漠の厳しい環境に順応するため葉を棘に変えており、鳥はその棘を巣の周囲において外敵を防ぐ。水の極度に乏しい砂漠では、動物たちは長い間水無しの生活に耐えていかねばならない。亀は体内に水を貯える。亀同士の闘争は大いに騎士的である。トカゲ、タランテュラ、コーティ・マンディ、ヒキガエル、禿タカ、イノシシ、山ネコ、ガラガラヘビ、ポケットネズミ、赤尾ダカ、コウモリ、フクロウ、ツチリス、ミチバシリ、大トカゲのジラ・モンスター、スカンク、ジガバチ、その他いろいろな動物がエピソードを形づくりながら登場する。砂漠に雨の降るときは、地軸も流す豪雨である。大河や大瀑布がたちまち出来上る。だがこの流れもやがて砂漠の広さに吸われて亀裂を残すだけである。映画は、濃艶なサボテンの開花を微速度撮影で捉え、砂漠の落日を望んで終わる。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェームズ・アルガー
- 台詞
- ジェームズ・アルガー
- ウィンストン・ヒブラー
- テッド・シアーズ
- 撮影
- N・ポール・ケンワージー・Jr.
- ロバート・H・クランドール
- 追加撮影
- スチューアート・V・ジュエル
- ジャック・コーファー
- Don Arlen
- Tad Nichols
- 音楽監督
- ポール・J・スミス
- 録音
- C・O・スライフィールド
- ハロルド・J・ステック
- 編集
- ノーマン・R・パルマー
- 音楽演奏
- エドワード・H・プラム
- アソシエイト・プロデューサー
- ベン・シャープスティーン
- スペシャル・プロセス
- アブ・アイワークス
- ナレーション
- 今福祝
受賞歴
第26回 アカデミー賞(1954年)
受賞
長編ドキュメンタリー賞 |
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