ドラゴンへの道のレビュー・感想・評価
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とうとう観た。いやはや。
ブルース・リーの映画は、これまでに一度も観たことがなかったので、4Kマスター化記念での公開を観に行った。
日本初公開1975年。自分は15歳、中学3年生だった。やはり、このときに、観るべきだった。
周りがみな、ヌンチャクを練習していたあの頃、自分は怪獣映画を観ることに一所懸命だった。
あの時代に観ていたら、楽しかっただろうというか、「かっこいい。俺もなりたい」だったろうな。映画には、旬がある。とくに、若い頃に観たらツボにはまる映画は多い。
ということで、残念ながら、自分にはハマらなかった。つくづく残念だ。
おまけ:しかし観客層は感動的だった。20名ほどだったが、そのうち半分は、自分より年上! よろよろ歩いてきて席に着く人の多いこと。ブルース・リーの当時の人気の高さを思い知った。
2021/8/22 追記
本作をめぐるブルースリーと「ウルトラマン」の因縁をある本で読んだので記しておきます。両方を観た人は、「たしかに」 と思えると思いますよ。
----- ここから引用 ----
(前略)(ブルースリーは)こんな言葉を残しているんですよね。
─日本の子供向け特撮番組なのだが、最後のシーンに武士道が描かれていて衝撃を受けた。敗者にも敬意を捧げる。日本では子供の頃から映像でこんな胸に迫るシーンを観ているのだから、礼儀正しくなるのもうなずける。(中略)ローマのコロッセオで強敵チャックノリスとの決闘の果てに勝利を収めたブルースリーは、ノリスの道着をそっと顔にかけるんですね。それはウルトラマンが剝ぎ取ったエリ巻きをジラースにかけてあげるシーンとまったく同じなんですよ。カメラアングルまで一緒。彼は「ドラゴンへの道」でウルトラマンにオマージュを捧げたんだと思います。(後略)
(以上、「ウルトラマン不滅の十大決戦」(集英社新書)から佐々木徹氏の発言部分を引用)
----- ここまで引用 ----
ちょいとこりゃあんましたことやなか?
冒頭15分くらいのコントの意味の無さに始まり、全体的に滑ったコメディ調でメリハリがなく、ストーリーに見どころは皆無です。
強いていうなら、リー自身の監督作がこんなゆるふわお茶目系だという意外さ自体が見どころでしょうか。
…にしてもやっぱストーリー酷すぎません?
わざわざローマで撮った意味もほぼなし…
まぁリーも金が出来て撮影旅行とかしてみたくなったのかな…
アクションのキレはやはり抜群。
ここだけは今見ても全く色褪せてません。
ただ、チャック・ノリスとの激闘は、期待し過ぎてしまったのか、正直思ったより普通だな…と思ってしまいました。
手のひら返しが笑える映画
4Kリマスターのリバイバル上映にて鑑賞。
自分はまだまだ不勉強だったのか、オープニングとエンディングがニセのカッコ悪い怪鳥音がかぶせられたテーマ曲が流れるいまだ未見のバージョンであった。
本編の方は既存のソフトで観ることができる英語バージョン。劇中に流れるサントラ曲に関しては個人的には一番馴染みの深い日本語吹替えバージョンの方が好きだなと。
今回は4Kリマスターとゆー事で画質の向上をそこそこ期待していたが、昔からボンヤリしていたシーンなどは全く改善されておらず今一つどこを4Kリマスターしたのかがよくわからなかった。ひょっとしたら劇場のスクリーンよりもブルーレイとかの方が画質の向上は確認できるのだろーか。
何はともあれおそらく自分が生きているうちに劇場の大画面でブルースリーが大暴れするのを観れるのはこれが最後かと思われ、そのありがたみをヒシヒシと感じながら鑑賞した。
前二作(ドラゴン危機一発、ドラゴン怒りの鉄拳)はアクションシーンが振り付け的なものであったのに対し、本作からは本格的にブルースリーがやりたいようにこだわって作ったと思われるアクションシーンが随所に散りばめられ、いよいよブルースリーが映画を通して截拳道をアピールし始めた作品だと思う。
そうしたブルースリーの情熱もたくさん伝わってくる作品だと改めて感じた。
それはこの後に作られる「死亡遊戯」や「燃えよドラゴン」にも受け継がれていく。
香港3部作ではメガホンを握った最高の上出来❗
過去の危機1発と怒りの鉄拳と比較して自ら脚本 監督し3作の中では一番上出来 今までは荒くれ者的な描かれ方が本作は通常はお人好しで明るい庶民的に!ストーリーは当時の東映映画の様な出来で室内のシーンが大半でローマへ行ったことは生かされて無く見せ場のラストの格闘シーンも明らかなセットなのが残念
今までに数回鑑賞しているのですが、凄く久しぶりだったせいもあり、ス...
今までに数回鑑賞しているのですが、凄く久しぶりだったせいもあり、ストーリーは全くといって良い程覚えていませんでした。
とは言ってもストーリーは無いに等しい程単純なものですが(;^_^A
前半はかなりユーモラスなシーンも有り(これが後のジャッキー・チェンの作品に生かされているとの想像は難くないですよね)お茶目な李小龍師父も観られますし(リンダ夫人のお話に拠ると、普段の李小龍師父はこの作品の主役のトン・ロンのようにユーモラスな方だったみたいですね)モブキャラ相手にですが見事な双節棍捌きも披露して下さっていますし、そして何よりチャック・ノリスとの死闘は、李小龍師父の作品の中の名格闘シーンのひとつだと個人的には思っています。
李小龍師父の鋼の肉体と華麗な格闘シーンを味わっておいて損はないと思いますよ(o^-')b !
コロッセオでの死闘だけで満足
準備体操だけでこんなにワクワクしてしまう作品は無かったと思う。
ストーリーは単純明快。
嫌がらせ?を受けているレストランに香港からタンロンが助っ人でやってくる。
当初は田舎者丸出しの3枚目感を出しまくっておいて、ギャングたちをボッコボコにする様は気持ち良い。そして仲間たちの見事な手のひら返しに笑いを誘われる。
紅一点ノラミャオの可愛さは時代を経ても変わらない。
土壇場の裏切りは唐突すぎて驚くし、武術家の果たし合いで感心させられたのに、あのラストはちょっとモヤモヤする
空港から降り立つチャックノリスの強キャラ感は中々で初手からリーにパンチをブチ込んだ時は「さすがノリス!」となるがその後の反撃でブルースリーが映える。
あちらこちらでこの作品のパロディも見かけるので、未見はちょっと勿体ない
コミカルな李師父が唯一見られるのがコレ
あの勝新太郎先生に「紙芝居みたいな映画だなぁ...」と言わしめた単純明快な作品。ブルース・リーに全く思い入れの無い人には少々キツい作品かもしれないが、コミカルな師父を唯一見られる作品として、リー主演映画では個人的ベスト1。敵役(という程でもない小悪党)である若き日のウォン・インシクによる「お前がぁ〜 タンロンかぁ〜?」のトンチンカンな日本語名セリフも飛び出すw 特にクライマックスのチャック・ノリスとの激闘は最大の見どころだ。
ブルース・リー、監督もやってたんだ。ひたすら強いブルース・リーを堪...
ブルース・リー、監督もやってたんだ。ひたすら強いブルース・リーを堪能。
ストーリーは単純、コント調。小馬鹿にしてた仲間やお姉ちゃんが、その強さを見せつけられた途端の手のひら返し。何度やられても懲りないたいして強くもなさそうな悪党たち。ちょっとしたどんでん返しもありますが、驚きというより笑いです。
真打ち登場でチャック・ノリスが登場するも…しかも最後は…何もそこまでしなくても。しなくちゃいけない悪党の親玉のみなぜか無事(笑)
ブルース・リー、最後はやはり殺人鬼。
ヌンチャクとか、格闘シーンは最高です。クライマックスの場所がニセモノなのも、まあ許せてしまいます。あと凄い日本語を聞けます。
おまえがタン・ロンか〜
思い入れ無い人にはキツイかな…
有名なこのタイトル観ていなかったのでデマンドで。
アクションカンフー映画に脚本とかストーリーに文句を言うのは野暮ってもんだが…。ちと酷すぎやしないか。
ブルース・リーが監督・脚本、音楽までやってるのが裏目に出たというか素人っぽさが全開。妙な演出とサントラで脱力…。
ダブルヌンチャク・コロッセオシーンなど決定的なキメシーンはあるが、そこだけという気も。だがリーの肉体の説得力だけはひときわあるという。
ノラ・ミャオの可愛さ、ツンデレっぽさは永遠なのでそこを見るというのはありです。
可愛いノラ・ミャオ
結局、最後までローマを舞台にする必要を感じなかった。最強の敵との決闘のときは、背景のコロッセオが書割になっているのが残念。撮影のために遺跡を借りきる時間の制約があったのだろう。
ブルース・リーが可愛いノラ・ミャオを連れてローマへ行きたかっただけなのではなかろうか?と思ってしまうほど、ノラ・ミャオは魅力的。少女時代のユナに似ていると感じた。
武術家ブルース・リー
チャック・ノリス戦など、あまりに有名な映画だが、思えばじっくり見たことがないと思い、この機会に鑑賞した。今までブルース・リーのイメージが、物凄い形相で悪党を片っ端からなぎ倒すというものだった。だが本作を見ると、非常にチャーミングなキャラクターでとても新鮮だった。後々すごい形相にはなっていくのだが…
ストーリーは単純な勧善懲悪もの。だが見終わった後に絶妙な後味の悪さを覚えた。それは戦いに身を置く、決して争いの渦から抜け出せない武術家ブルース・リーという人間の性、宿命を描いた故にあえてスッキリさせないように作っていたのだろうと自己解釈した。武術家、格闘家という存在を、映画という皿に丁寧に理解し、尊敬し、リスペクトして盛り付けているなあと実感した。それはあの有名な決闘。チャック・ノリス戦を見ればすぐにわかる。
ローマが舞台で話が展開しているのもそうだが、武術家としても、映画スターとしても、山に登りきった後も、香港カンフー映画とブルース・リーという男に、文字通り全世界がひれ伏せたということだろう。
歴史に名を残す。さすがブルース・リー
素晴らしい映画だった。
チャーミング
まぁ、要らないといえば要らないんだけど、男女がスマートさを競うようなグダグダなくだりは意外と魅力的で、ブルース・リーの映画の一般的なイメージとは違ってなかなかよかった。
何しろ、ノラ・ミャオさんがかわいいのなんのって。
今でも十分通用するスタイル。
ブルース・リーの相手役は、お洒落具合も含め私好みである。
もちろん、ブルース・リーの動きも素晴らしく、また、演出がそれを引き立てている。
ようやくスローモーションと早回しと通常部分の見分けがつくようになってきた私には、型の美しさが目立って見える。
あと、筋肉がホンモノなのか疑惑まで感じてしまうほど、すごい身体です。
肩甲骨の羽根が見えるところなんか、今でもビビる。
柔らかさとスピードと力強さを兼ね備えているというシーンが満載で、超かっこいいです。
あと、チャック・ノリスの胸毛ネタもなかなか。
後の姿しか知らなかったので、あまりの若さにビビる。
思ったより動けるんだなぁ。
コロッセオは映画館でないと楽しめない幅広な構図で、とても気に入った。
猫もかわいい。
フォーエバーブルースリー!
個人的にブルースリー映画上位に入る作品。
危機一発や怒りの鉄拳みたいな復讐ものではないので気楽に楽しめる。
ラストのチャックノリスには興奮!
テーマ曲もかっこいい!
ダブルヌンチャクは真似したくなる!
「おまえ〜は、たんろんか〜?」も言いたくなる!
おまいは〜たんろんが?
ブルース・リーが監督、主演、脚本を務めた作品。
リーの作品全般に共通するけど、脚本は重要じゃないです(笑)
彼のアートな動きを楽しむのが正しい観かた。
本作の見どころは、まず上半身裸で型を行うシーン。
プロ・ボディビルダーも絶賛する彫刻のような体!特に広背筋から大円筋の盛り上がりが凄い!!ここはパンチを繰り出す筋肉なので、実戦でほとんどの相手を、サウスポースタイルからの右のリード・パンチ1発で6秒以内に倒したと言うのも納得ですね〜。
次にダブル・ヌンチャクと、キックミット持った人を吹っ飛ばす本気のサイドキック。
サイドキックは、足の運びから移動の力を蹴り足に乗せやすいので、比較的簡単にミット持った相手を飛ばせるのだが、リーの60kg前半位の体重であそこまで飛ばせるのは凄過ぎる!
そして最後にアメリカ人武術家役チャック・ノリスとの一騎打ち。
映画用の派手な技の中に、自身の創設したジークンドーの技を入れてます。
相手の出足を踵蹴りで止めたり、足でフェイントかけながら反対の足で蹴るなど、さりげなく入れているので要チェック!
日本人武術家役ウォン・インシックとの戦いは、別の意味で要チェック。
インシックの「おまいは〜タンロンが?」「あ〜痛たた」「おぉ いた」など変な日本語に爆笑必至!!
珍しくコミカルな役柄に親近感が沸き、ラストは武術に長けた者同士の真剣勝負!
ブルース・リーの代表作と言えば「燃えよドラゴン」だが、より愛着を感じるのは本作かもしれない。
ブルース・リーの作品や役柄はシリアスが多いが、本作では珍しくコミカルで、非常に親近感が沸く。ジャッキー・チェンが演じても何ら違和感はない。
ブルース・リー夫人もお気に入りの一本らしく、素顔に一番近いと言う。
監督・脚本も兼任し、本人も楽しんで作ったのが見てて感じる。
話は至って単純明快。
地元ギャングに嫌がらせを受けるローマの中華レストランに、リー演じる青年ロンが助っ人にやって来て、悪漢を懲らしめる。
設定は西部劇、ノリは日活映画?
最初、ロンが従業員らに「何でこんなのが来た?」と思われていたが、チンピラを鮮やかにやっつけたら…、展開的に分かっているのに、スカッといい気分。
ヒロインも美人。
オネエギャングや、「おま〜えが〜ろんか〜?」の日本人空手家は爆笑…いやいや、インパクトあり(笑)
ヌンチャク・アクションはしびれる!
そして本作最大の見せ場が、言わずもがな、コロッセオでのチャック・ノリスとのラストバトル。
このシーンは娯楽映画の為に用意されたアクション・シーンではなく、武術に長けた者同士の真剣勝負。
台詞は必要ない。視線、間合い、技…全てが気迫に満ちている。
1972年、ブルース・リーが遺した快作の一本!
ブルース・リーが明るい!!
ブルース・リーと言うと悲壮感漂わせて戦う・・・と言うイメージですが、この映画は違いました。
キャラが明るい。
ストーリーも楽しい。
痛快娯楽アクションとして申し分ないと思いました。
この素晴らしい脚本をリー自身が書いたなんて!
そして特筆すべきは、肉体美。
このころがリーの筋肉がもっとも盛り上がってる時です。
嬉しいことに、鏡の前でボディービルみたいにポーズするシーンがあります。
私はブルース・リー映画でこれが一番好きです。
面白すぎる
恥ずかしながら未見だったが、2013年に観ても面白かった。
ブルース・リーの他の映画よりコミカルさがあってよかった。
積極くさくない程度にリーの哲学が感じられた。
チャック・ノリスとのバトルで勝利が確定してもチャックは戦いを止めようとせず、ブルースは「もう止めよう」って感じで首を振るんだけど、チャックはニヤッと笑ってブルースに組みかかり、とどめを刺すシーンが泣けた。無言の男のロマンがあると思った。
言葉が通じずいらいらするところや、外国に出稼ぎに出ている香港人が故郷を想うところも当時の香港人の心に響いたんじゃないかと思った。
ノラ・ミャオはかわいかった。
格闘場面だけを楽しもう
総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 65
この時代の功夫映画といえば日本の時代劇のように単純な勧善懲悪で、それほどたいしたものではない。悪のはびこる町に助っ人として呼ばれ、そこで敵を倒し、そして去っていくというのは特に西部劇のよう。映画のところどころに滑稽な場面も挿入しつつ最後には人もたくさん死んで深刻な話になるのはちょっと支離滅裂で、いったいどんな雰囲気の映画にしたかったのだろうかと思ってしまう。
そんな物語は多分どうでもよくて、いうまでもなく見所はブルース・リーの格闘。普通にここだけ見て彼の活躍ぶりを楽しむのが無難でしょう。ちなみに日本は本作でも敵役です。
ローマが舞台ですが、美しい街並みや風景はあまり生かされていなくて、最後の格闘を除いて殆どがレストランかアパートでの撮影。わざわざローマでの話にする必要があったのかと思うほど無意味でした。
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