サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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ネタバレしてるとあまり怖くない
映画『ヒッチコック』を見るための予習として久しぶりに見返した。ほとんど忘れいてると思っていたのだが、重要な項目は知識として記憶していたため、あんまり怖くなかった。ノーマン・ベイツ役の人の芝居がとても上手で感心した。物語の中盤で主人公が死んでしまうのはびっくりした。疑惑の登場人物がみんなキョドりすぎ。
矛盾あり
総合:50点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 45
ビジュアル: 60
音楽: 60
どうやって犯人は母の声を出せたのか疑問。明らかに本人とは違う母親の声であったし、この声を出した映像を流した後で実は母親はもうとっくの昔に死んでいたとは強引。
それと風呂場での殺人だが、格闘技をやっていた私から見て犯人のあの程度の動きでは力不足で被害者に致命傷を与えられたのかどうかがはっきりしない。最初は殺されたとは認識すらできなかった。古い映画なのであまり衝撃的な映像を写すのは制限があったのかもしれないが、今となっては迫力も中途半端。
それでも二重人格の殺人鬼という当時として斬新な異常者を映画に取り入れたところが評価されたのだろう。
魅せる天才の傑作
不気味な音楽とスタイリッシュなシークエンスがマッチするオープニング然り、探偵が殺害されるシーン然り、そして今や伝説と成ったシャワー・シーン然り サスペンス、ミステリー、ホラーの要素を持ったこの傑作だけを観てもヒッチコックがいかに映画表現の幅を拡げたかが分かる。
特にカメラワークの点で才能を見せつけている。
例えば、ベイツが殺害をするシーンは犯人の容姿は女であるという情報は与えるが誰であるかは謎にする取り方。
ヒッチコックは観客に何の情報を与え、また何を謎にすべきかを知っているからこそ観客に取って最高のエンディングを作り出すことが出来るのである。
「めまい」のレビューにも書いたがヒッチコックは観客を意識し、そして"魅せる"ことの天才である。
サスペンスの連続、やっぱり大傑作です
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