劇場公開日 1997年10月25日

「あの頃の洋画!!!」コン・エアー 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あの頃の洋画!!!

2024年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

基本は90年代の雰囲気に、間近に迫った00年代の空気感を取り込んだようなこの時代のTHE洋画アクションの”大傑作”といった感じでいつ見ても面白い。

あらすじはこの頃まだ大物俳優だったニコラス・ケイジ演じるエリート軍人(クソ強)がとあるキッカケにより服役するところから始まる。そんなある日、他の極悪人共と一緒に犯罪者同士仲良くフライトの旅へ・・・当然穏便に終わるはず無く・・・・という具合。

CGもポリコレも人外モンスターも無く、汗臭え筋肉野郎共がその説得力の有る肉体美で暴れ狂うあっという間の2時間だった。もう体感は三時間くらい余裕であったと思うほどだ(笑)。

特にニコラス・ケイジを始めとしたこの時代の俳優陣が素晴らしい。ジョン・キューザック、ジョン・マルコビッチ、スティーブ・ブシェーミ、ダニー・トレホ、ビング・レイムスと『あ~~見たことある!!』な俳優のオンパレード。そして全員の演技力が素晴らしく、個性も目立っていてもう何もかもが濃い濃い(笑)。

ストーリーも飽きさせず、ずっと機内での密室劇かと思いきや普通に着陸してやべえ奴は乗り込んでくるし警察部隊は迎え撃つし仲間は加わるしで最早冒険劇。とにかく男たちの熱い肉体を全面に出した作風で下手な小細工無くカッコいいニコラス・ケイジに酔って見れる2時間だった。

最後まで退屈せずハッピーエンドで終われるあの頃の洋画の熱量を是非久しぶりに味わってほしい。あの頃の洋画なので吹き替えの声も聞いたことある!!のオンパレードだ♪

真中合歓