「流れるようなストーリー」コン・エアー プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
流れるようなストーリー
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元々不良少年だったニコラスは、軍隊に入ったことで更生した。
ところがチンピラに絡まれ、1人を殴り殺してしまい刑務所に入る。
8年が経ちようやく仮出所の許可がおり、家族のもとへ帰れることに。
その際に他の大勢の凶悪犯と共にコン・エアーという飛行機で護送される。
しかしマルコビッチをボスに、飛行機からの集団脱走が計画されていた。
ニコラスはこれを避け飛行機から降りるチャンスがあった。が、棒に振る。
それは友人と女性刑務官を放って行くことができないからだった。
そしてマルコビッチらの仲間のフリをしながらも、
死体のシャツに飛行機の行き先を書いて投下するなど、捜査に協力する。
後は自分の正体に勘付いた奴を殴り殺したりとか、
レイプ魔が女性刑務官を襲おうとしたところを助けたりとか、
秒気持ちの友人のために注射器を探し出して注射したり、ニコラスの独り舞台。
最終的にはラスベガスの真ん中に不時着する。
逃げようとするマルコビッチらを追いかけ、殺してハッピーエンド。
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嫁は前に見たことがあると言ってたし、
そう言われたらおれも見たことあるような気がするな的な映画。
いやあ、全体にテンポがよくておもしろかったわあ。
色んなタイプの悪者達がそれぞれにキャラが立ってて、
それでいてゴチャゴチャとなってしまってるわけでもない。
中でもマルコビッチは主役を食ってるくらいにキャラが立ってた。
知的で狂気で、どこか応援してしまうような部分すらあったわ。
まあそれでもツッコみたい所は色々あったけどね。
刑務所仲間や初対面の女性刑務官なんかどうでもええやん、逃げろよ。
お前には家族がおるねん、最善は尽くしてんから、そこは逃げるやろ。
残るのがカッコいいって時代の作品やな。今じゃただのバカだが。
同様に昭和くさかったのが、捜査官役のジョンキューザックが、
エリート警察官のくせにやたらと現場で奮闘する。しかも一人で(場)
そんな奴いねーよ、って思うし、仕事が出来なさ過ぎやと思う。
適材適所って言葉があり、むやみに命を張るのが美徳ってのは古い。
あとこれも古いなと思ったのが、マルコビッチの死に方。
この時代の悪役の最後って、逮捕されかけるのに悪あがきして、
その結果めっちゃ悲惨な死に方するってのが相場。
マルコビッチは上から何トンもありそうなオモリに踏まれて死亡(場)
でも映像はかなり迫力があったなあ。
CG全盛の今の時代から見たら古いけど、今のCGより好きやわ。
まあ色々文句言ってるけど、昭和くささも好きやしね。
とにかくおもしろかった。最高。