ゴッドファーザーPARTIIのレビュー・感想・評価
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私の生涯ザ・ベスト・ムービー
昨日この映画の事を、飲み屋で若い部下に熱く語ってしまいました。ゴッドファーザーの跡目を継いだマイケルと、このファミリーを作った先代の足跡を、アメリカの裏面史とからめて描いたこの作品は、そのスケールといいドラマ性といい、まさに映画の王道を行く素晴らしい出来栄えと何度見ても感心させられます。
イタリアからアメリカに逃げてきたコルレオーネ村の痩せっぽちの男の子が、ひとかどの男になっていく過程は、どんな社会においても通じる成功する男の生き方のヒントを与えてくれるし、一方、成功して豊かになった2代目のマイケルが、大事なものを失っていく過程、トップに立ったが故の悲しさの対比が、美しい映像と相俟って見事なドラマを見せてくれます。
それにしてもデニーロとパチーノという名優のなんと贅沢な共演でしょう。長い尺の映画ですが、その長さがかえって嬉しい、これこれ映画!な作品でしょう。
1と同じか、それ以上に好きかも知れない
デニーロがあまりに素敵で卒倒しそうでした。奥さんはチャーミング、子どもを二人で大事に育てている。そしてイタリア移民同士助け合って気持ちを分かってあげようとする。仲間を困らせる人間には相応しい応酬をする。両親と兄の敵討ちも盛り上がりました。この2を見て1が本当によくわかるので両方見なくては!ですね。1は念願叶って映画館で見ることができました。2も映画館お願いします!
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「午前十時」ありがとう!2も映画館で見ることができました!家で見るのと全然違う。室内の暗さ(マイケルが居るボートハウス内の美しさは極上)、湖や雨の音、曇りがちの空、雪を踏む音、ドアや扉や窓やカーテンの役割が視覚と聴覚に直接訴えてきました。アルに全てを目で伝え指示するマイケルの演技に痺れ、「ファミリー」の二義性がフレッドを通して伝わりました。居場所を求める心優しいフレッドのもがきはマイケルの苦しみと表裏一体で胸が痛くなりました。ヴィトーが家族と共にシチリアに一時帰国した時の様子は、1でマイケルがシチリアに身を潜めていた時期を思い起こさせました。「オレンジ🍊」の役割、赤ワインをコップで飲むなど細かいことを挙げたらきりがない。本当に良かった。(2022.04.08.)
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デニーロ、細くて背が高くて美しかった。顔にほくろがある人が好きなので右頬のほくろが良い!後年のドンの癖もすでに身につけていて(声まで)デニーロの役者根性見せつけられました。パチーノはますます怖さが増して美しい。1の時と顔つきが変わり、眼も美しさは同じなのに変わった。父親とどんどん異なる方向に行かざるを得ない時代の流れの中でマイケルは苦悩しながら冷酷にならざるを得ない。1と合わせて何十回見ても全く飽きないのは原作が素晴らしいから。映画では描かれていない場面や説明されてない事柄もわかるので原作読書も充実です。
三部作で一番良い
総合90点 ( ストーリー:90点|キャスト:95点|演出:90点|ビジュアル:75点|音楽:80点 )
前作の「ゴッド・ファーザー」は、下手なわざとらしさを排した質感の高い演出で暴力組織を描いた言わずと知れた名作である。しかし私には満足できない部分もあって、それはヴィトー・コルレオーネは作品中で最初からマフィアの首領であったことだった。これほどの男がどのように誕生しどのように成長したのか・どのように組織を作り上げたのかが全く描かれていなかった。彼の存在を知ると彼の背景にどうしても興味がいく。
今回はそのヴィトー・コルレオーネの若き日々が描かれる。しかも彼を演じるのは若きロバート・デ・ニーロ。衝撃の逃亡生活と、米国での生活がわかった。行動力と胆力と知力で堅気から犯罪者・実業家へとだんだんと街の顔役にのしあがっていく姿が見て取れる。喋れないイタリア語をわざわざ役のためにイタリアに赴いて習得して喋り、前作で同役を演じたマーロン・ブロンドのしゃがれた喋り方に徐々になって貫禄がついていく姿がデ・ニーロの流石の凄さで、数あるデ・ニーロ出演作の中でも特に出来が良くて気に入っているものの1つ。親切な友人に絨毯を貰いに行くのは三部作で唯一滑稽な場面で、これも気に入っている。
そして現代のマイケルの話は複雑で、誰もが嘘をつき自分がのし上がろうとしていく。何せ登場人物も多いうえに彼らがそれぞれ本音を隠して適当なことを言うから本当の状況を把握するのも苦労するが、それをいったん理解しながら観ると良くできている脚本の優秀さに気が付く。
その嘘を見破りながら一家を率いるマイケルの冷静で冷酷な能力と判断力、そしてそれが故に一家が生き残りながら家族を失う孤独と哀愁の漂う姿にしんみりとする。彼は彼の立場から一家と家族を守りたかったのだ。これは暴力組織の話だけでなく、家族の話だったと思わせた。
大概の場合、連作は第一作目が一番面白くて二作目以降は落ちるものだ。しかしこの作品は名作であった一作目をさらに上回った稀有な作品。三部作の中でも一番良かった。
父に近づかんとしようとするが一向に離れていく。 マイケルの髪を触る...
父と子。残酷な運命の対比。
存在感!
4.8
ゴッドファーザー partII がマフィア映画史上最も優れた作品だろう。
ぼくの中でもゴッドファーザー partIIは1位2位を争う映画。
1作目のときにNo. 1と言ったがそれを上回ると思う。
1作目がヒットした映画の2作目は大体、駄作と言われるか、もしくは成功するかの2パターンに分かれると思う。
トイストーリー2やターミネーター2は大成功した例だが、ゴッドファーザーpartIIは間違いなくダントツ。(そのかわり3作目が。。。)
若い頃のビトーとドンを継いだマイケルの話が好対照に描かれている。
一代で大物になり家族を守ったビトーに対し、マフィアのドンとしてすべきことをし家族を失ったマイケルの2人の物語が上手い具合に交錯して、物語が展開する。
決してハイテンポの映画ではないのだが、常に緊張感があって時に興奮させられる。
2つの話が同時進行するし、前回よりも登場人物が複雑なのでよりわかりにくいことが多い。でも2回も見ればちゃんと理解できるし、ネットで解説を見ればよくわかる。
ゴッドファーザーはマフィアの映画であることは間違いないのだが、主なテーマのしては愛とかものすごい壮大なものだと思う。
だからこそ普遍的に存在して、ある人にとっては哲学でもある。
確か『ユーガットメール』では「大切なことはゴッドファーザーにある」とトム・ハンクスが言っていた。
若い頃のビトーがファヌッチを殺した後、人混みの中を歩く、横に流れるシーンがなぜか印象的。いつもあのシーンを思い出す。
アンパチーノやダイアン・キートンもすごく良かったが、ぼくはデニーロがすごく好き。
なんだかクールでかっこいい。
やはり人望というものは畏怖と尊敬のミックスなんだと思う。結構いい人だけど、ちょっとやばい、という具合がちょうどいい。
親しみやすけど頼もしい。恐れ嫌われずにナメられない。
つまり人望とは畏敬のこと。
最強の続編
言わずと知れた不朽の名作『The Godfather』の続編。枯れる所か正に水を得た魚の如く溢れ出る idea を漲らせ、再び最強の布陣により産み落とされた今作は“最強の続編”となった。
Corleone family の黎明期(Vito の成長~Godfather 誕生)と新たに Godfather となった三男 Michael による family の成熟期を交互に描く事で、発展に伴う energy の力強さと、肥大化して行く family 運営の難しさが浮き彫りとなる。洗練されて行く時代の流れへの対応を迫られながらも更なる野望に駆られる Michael の苦悩は想像を絶する重さである。と同時に Michael の決断に深い傷を負う家族/同胞(=family)の悲哀も悉く重い。Michael の冷徹さばかりが際立ち、それとは逆に Vito の器の大きさや温かさが family の心の支えに なっているのが何とも歯痒く切ない。
劇場で観るのが2回目、自宅で観た回数は数知れないが、観る度に傑作の名に恥じない(恥じる訳がない)奥深さを味わい、理解を深める悦びに悶える。
やはり劇場で観るのは良い。映画の醍醐味を痛感させてくれる その輝きは、永遠に翳る事はない。
part1を必ず見るべき
他の映画の場合別に前作を見なくても楽しめるかもしれないが
ゴッドファーザーはpart1を見ないと、この面白さが分からない
それどころか意味不明であろう。
アメリカの社会を牛耳るマフィアの姿を描いた傑作
前作同様に素晴らしい脚本、演出、役者の演技であるが
part2は、よりバイオレンスであり、悲しみが強く表現される
またヴィトーの若かりし頃の描写は英雄的であり痛快
二つの異なる時代が交差しながら展開されるのも効果的だ
まさしく監督の意図したとおりの効果が現れている
part1同様に象徴的に扱われる「扉を使うシーン」も注目である
非常に長い映画であるが、まったく飽きずに見ることが出来る
本当に素晴らしい映画
part3も面白いが、part2を見てからしばらく経ってから見たほうが
面白いかも知れない
前作が凄すぎてかわいそうな次作の代表
"映像"が語る迫力
前作よりもイタリア系移民とアメリカ社会、ファミリーとしての人間関係など自身のアイデンティティーを色濃く反映させていてより自由に制作をしていることが伺える。
2人のドン・コルレオーネを交錯させながら描くことによってファミリーの内面に深く入り込み、その時代背景も関係させつつ光に充ちていた過去とゴッドファーザーの偉大さ、ファミリーのドンとしての困難に直面するマイケルの悲劇性を対象的に打ち出すことに成功している。
前作と同様にファミリーという1つのアイデンティティーを重厚に映し出す大河劇ではあるが、その人間それぞれの内面に向けられた眼差しは前作を凌ぐ。
また、 天才デ・ニーロは、この若さでハリウッドの頂点に上り詰めたのも納得の演技で彼自身のキャリアでもトップに輝く好演である。
この作品は俳優や風景によって"映像が語る"作品であり、まさに"映画"である。
前作と続いて映画史上でお手本にされるべき本当の映画だ。
雰囲気が物をいう
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