ゴッド・アンド・モンスター

劇場公開日:

解説

ハリウッド黄金期の尾映画監督ジェームズ・ホエールの最晩年を描くドラマ。製作総指揮に「ヘルレイザー」のクライヴ・バーカー、監督・脚本は「キャンディマン2」のビル・コンドン、出演は「ゴールデンボーイ」のイアン・マッケラン、「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザー。1998年度アカデミー賞脚色賞はじめ世界の映画賞全22部門を受賞している。日本では内容の地味さにより未公開となっていたが、ファンの要望により2000年2月25日に渋谷東急3にて1日1回だけの劇場公開となった。その限定公開が盛況で迎えられたことから、その年の暮れ12月23日より一般公開となっている。

1998年製作/106分/イギリス
原題または英題:God and Monsters
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2000年12月23日

ストーリー

ハリウッド黄金期、フランケンシュタイン映画によって頂点を極めながらも謎の引退を遂げた伝説の映画監督ジェームズ・ホエール(イアン・マッケラン)。彼は日に日に悪化する精神錯乱に怯え、正気を失う前に自分を抹殺してくれる人間を探していた。そんな時、元海兵隊の流れ者クレイトン・ブーン(ブレンダン・フレイザー)が、隠遁生活を送るこの老人の庭師として雇われる。彼こそが自分の苦悩に終止符を打つ”怪物”だと直感したホエールは、奇妙な友情と死への期待感をもってブーンを挑発する。やがてフラッシュバックと共に、フランケンシュタインの怪物の誕生の夜のような、雷鳴の轟く夜が更けていく…。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)

受賞

最優秀助演女優賞 リン・レッドグレーブ

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) イアン・マッケラン
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映画レビュー

4.0美しい人間ドラマ

2020年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 「フランケンシュタイン」と「フランケンシュタインの花嫁」で有名になったジェームズ・ホエール監督の繊細しかも重厚な人間ドラマ。過去の栄光にすがることなく余生を過ごす老人の前に現れた庭師の逞しき青年。ゲイである老人は彼に惹かれながらも、自らの人生の終止符を打つために彼を利用する。

 エンドクレジットがしゃれてます。ラストは『フランケンシュタイン』の番組を見終わった直後なのでとても効果的。淡々としているストーリーの中にも戦争批判や同性愛についての考えが織り込められていて好感度大です。

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kossy

3.0いつも上品なマッケラン様がセクハラじいさんに…

2019年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

どこまで実話ベースなのかはわからないが、いつもは紳士のマッケラン様が新しい使用人との出会いがきっかけで泥沼にはまり込んでいく話…かな? 賢者のイメージとは正反対の悩み、怒り、嘆き、惑い、妬み、暴走する人物像を見事に作り上げている。

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なお

4.5サスペンスかと思ってた

2014年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

抜群の脚本とキャスティング。
年老いた元映画監督がホモである。
この題材であれば敬遠もされるだろ。とくに女性には。
しかし、家政婦の老女の嫌味な態度や、庭師の無骨な実直さと、どこかにユーモアと温かみが存在していて全体的には後ろ暗い感じはない。
単にヘンタイじじいを描いた映画ではなかった。

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okaoka0820

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