氷の微笑のレビュー・感想・評価
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反り
殺陣のような絡み。足の組替え。エロスは遠い。悪趣味具合は、今はもはや笑えないレベルに時代が変わってしまった。知的な高学歴な女性がレズで殺人魔という偏見に取り憑かれた妄想展開。隔絶の感あり。
邦題でインプットされていたので、原題に改めて驚き。
官能的なシャロンストーン
マイケルダグラス扮する刑事ニックカランは、ジョニーボズと言う元ロックシンガーの殺人事件現場に駆けつけた。ガールフレンドは、シャロンストーン扮する作家キャサリントラメルで、クラブを出てから別れたと言ったが、アイスピックによる惨殺死体は彼女の作品通りであった。キャサリンは、次の作品はニックをモデルにしようとしていると言った。
シャロンストーンは公開当時35歳くらいだろうが、ブロンド美人でシャロンストーンのセクシーさを全面に出した作品だね。多少危険を感じてもこんな美人に迫られたらたまったもんじゃないな。
ミステリーとしてもまずまずなのだが、何と言ってもシャロン・ストーン...
ミステリーとしてもまずまずなのだが、何と言ってもシャロン・ストーンの美貌が本作を快作へと押し上げている。超絶美しい。そしてその大胆な演技。下手なAVよりよほど…
この魅力に抗える奴は男ではない(笑)なぜこの手の作品の相手役はM・ダグラスなんだ!彼は続編への出演を固辞したらしい。なぜだ?私なら二つ返事でOKだ(笑)シャロンは性格が超悪いのか?
男なら見るべき作品だが、間違っても家族と見るのだけはやめておこう(笑)
BS-TBS吹替版鑑賞。いい所がいっぱいカットされてるんだろうな。ブルーレイ買おうかな(笑)
ミルクボーイ漫才
公開当時以来の再見。
そりゃ怪しいやろ怪しくないやろと何度も何度も行きつ戻りつするミルクボーイ漫才的脚本が楽しい。
深刻なサスペンスぶって実は何処かふざけている気配のバーホーベンの企みが楽しい。
でも主役二人を含めてキャラは案外凡庸。
20年後にまた見るかな。
ヒッチコックの真似ではなく、正当な後継、系譜に連なる傑作であると思います
1992年公開
1980年 殺しのドレス
1981年 白いドレスの女
1987年 危険な情事
1992年 氷の微笑(本作)
それぞれ監督は違うけれど、ひとかたまりとしてひとつの系譜に連なる映画だと思います
自分自身よく混同してしまいがちです
内容的にも、白いドレスの女と殺しのドレスを組み合わせたように感じます
原題の意味は本能
邦題の氷の微笑は本作のアイスピックと美女の謎を現しており良い邦題とは思いますが、ラストシーンの意味までを説明できていません
原題こそがその意味を説明しているのだと思います
キャサリンが結局全ての殺人の黒幕です
しかし本人は誰も殺してはいません
どの殺人もみんな彼女が他人を操って殺させたのだと思います
自分に精神的に依存する状態を作り上げているのです
そしてもしかしたら、彼女自身も実は今は老女になったヘイゼル・ドブキンスに操られている存在なのかも知れません
キャサリンとヘイゼルは年が違うだけで、キャサリンはヘイゼルの容姿に似せようと努力しているように見えました
まるでキャサリンに似せようとしていたベスのように
ヘイゼルは誠実な夫と3人の子持ちの善良な主婦だったのに、ある日突然家族全員を平然と殺した女なのです
彼女をキャサリンが研究する内に、ヘイゼルに取り込まれてしまったのだと思います
そう全ての黒幕はヘイゼルだったのかも知れません
なぜニックがラストシーンで殺されなかったのでしょうか?
殺しとセックスが極限の本能だとしたらなら、
彼女はもう少しニックとのセックスを楽しみたい
そう考えたのでしょうか?
冒頭で殺された元ロックスターのように飽きるまで楽しもうとしたのでしょうか?
性欲が殺人衝動を上回ったのでしょうか?
いや、皮肉なことに理性が本能を上回ったのだと思います
彼を殺すのは、新しく誰かコントロールする人間を用意してからでいい
殺すプロセスを楽しみたい
そう考えたのだと思います
本作といえば、シャロン・ストーンが警察での足組みのシーン
その時のドレスは白いドレスです
1981年の白いドレスの女でも悪女の勝負服でした
この警察での訊問シーン
もちろん何人もの警察関係者に訊問されているのは彼女です
でも実は訊問されているのは警察の面々です
彼女は自分がコントロールできる人間ばかりであることを確かめていたのです
足組みのシーンはそれです
理性よりも性欲という本能に抗えない人間ばかりであることを確認していたのです
私達観客もまた監督にそうであることを試されていた訳です
まんまと観客も劇中のニック始め警察の面々もそれに引っかかっていたのです
あのシーンは事前調査での予想通りニックをコントロールできると彼女は確信して、次の段階に進もうと決断した瞬間なのだと思います
つまり、あのシーンこそは次の本を書くに足る人物であるのかニックを試す為の彼女の面接試験だったのです
舞台はサンフランシスコ
ヒッチコックの名作中の名作「めまい」と同じ舞台
シャロン・ストーンは、金髪も容貌もその「めまい」の主演女優キム・ノヴァクに似ています
いや似せているというべきでしょう
ヒッチコックへのリスペクトがてんこ盛りです
ヒッチコックの真似ではなく、正当な後継、系譜に連なる傑作であると思います
決して本性を表さない女。これは確かに魅力的だ。
とにかく男たちが美しい謎めいた女に翻弄されるだけの物語。
それでも観ていられるくらい、主演のシャロン・ストーンの力が強い。
例の足を組み替えるシーンはしっかりどきどきしてしまった。
終わり方は賛否・・・ですかね?
元ロックスター殺しを捜査する刑事と、容疑者の女性を描く官能サスペンス。
随分前の作品ですが、知名度の高い作品と言うこともあり、CS放送時に鑑賞。
凄く官能的なシーンが多く、年甲斐もなくドキドキしました。
また、容疑者と主人公の恋人の設定が秀逸で、サイコサスペンスとしても楽しめるものでした。
ただ、ラストは納得感がありません。製作者は余韻を残したかったのかもしれませんが、私には「サスペンス」の部分が台無しにされた気分を持ちました。
【御大、ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品制作に及ぼす性的嗜好を知らずに鑑賞してしまい、悪徳の虜になってしまった作品・・。男性映画監督の制作意欲と、性欲の連動性を感じてしまう作品でもある。】
- 鑑賞当時、ラストシーンまでミスリードされながら観てしまい、ベッドの下のアイスピックを観て”え、結局誰が真犯人なの?”という想いに駆られてしまった作品。
(で、お金がないのに、パンフ購入・・。)-
・ポール・ヴァーホーヴェン監督の基本的な考え:
”私はバイオレンスとセックスは人間の基本的な欲望と考えている。”
を知らずに鑑賞し、冒頭の過激なシーンに(未だ、若かった・・・。)ビックリしてしまった。
(今では、普通に観れるが・・・。悪徳に染まってしまったなあ・・。)
・当時から数度鑑賞しているが、観ている側をミスリードさせる脚本の秀逸さと、ニック・カラン(マイケル・ダグラス)がキャサリン(シャロン・ストーン)に絶妙に絡めとられていく様は、怖ろしいが飽きない。
・そして、誰もが嵌ったシャロン・ストーンの妖艶な姿。
彼の有名な椅子に座って足を組んで妖艶に微笑む姿は、私の中ではエマニュエル夫人の半裸で足を組んでいる余りに有名なシーンと完全に被っている・・。
(ちなみに、キャサリンにニックと同じく絡めとられたロキシーを演じたレイラーニ・サレルも美しかったなあ。)
<今作が、色々な解釈が出来る作品であるのは万民が知る所であろうが、
天性のサイコキラーは教養と高い社会的地位にある人物であることが多い・・、
という点はきっちりと踏襲し、エロスとバイオレンスも前面に出しながら、”人間の本性とは何か”という領域にまで踏み込んでいくポール・ヴァーホーヴェン監督(81歳で現役。最早、御大と言っても過言ではないであろう・・。)の手腕が炸裂した作品である。>
<1992年7月劇場にて鑑賞>
<その後、数度DVDにて鑑賞>
公開当時はシャロンストーンの開脚シーンをはじめエロティックな部分ば...
公開当時はシャロンストーンの開脚シーンをはじめエロティックな部分ばかりが取り上げられていたような気がするけど、今観るとストーリーもよく練られていて良質のサスペンスだと思う。謎を残したまま終わるところも余韻があって良かった。
いまだに真犯人がわからない!2019年現在
サンフランシスコ市警はファック相手だったキャサリン(ストーン)を容疑者とするが、ニック・カラン刑事(ダグラス)は次第に彼女にのめりこんでいく。著書の内容がそっくりだったことの可能性は著者自身が犯人か、彼女に罪を被せるために他者が犯した殺人か・・・
有名な脚の組換えシーンで尋問するのはジョン・クレリ検事補(ウェイン・ナイト)。この見えそうなヘアに毒されてしまったのか、彼は翌年の『ジュラシックパーク』で悪事に走ってしまう。禁煙しているニックにしきりにタバコを勧めるというちょっとした伏線もいい。
しかし、一度観てしまうとマイケル・ダグラスのはめられてからの心理描写がやっぱりお粗末。ラジー賞ノミネートも伊達じゃないですね。キレ気味のところは納得できるのですが・・・
童心にかえる映画
僕は現在大学生ですが見てると中学生に戻ってしまう映画です。僕はエロが入るとダメになってしまうので内容はあまり入ってきません。この作品の超絶名シーン?であるシャロンストーンの組んだ足を組み替えるシーンで一時停止ボタンを連打したのは僕だけじゃないはず。この映画を高尚な視点から評価している男性の方も大勢いらっしゃるでしょうがが絶対にあのシーンでは一時停止ボタンを連打してます。間違いありません。男とはそういう生き物です。ちなみに足を組み替えるシーンで何が見えるかは見てのお楽しみです。存分に一時停止ボタンを連打して下さい。
煮ても焼いても喰えない氷料理
映画評価:50点
シャロンストーンがとても綺麗でした(粉蜜柑)
この作品は最終的に誰が犯人なのかハッキリと分かりません。
だからこそ妖艶で不可思議で暗い魅力に包まれています。
凶器がアイスピックだから氷なのか。
ヒロインの心が冷めて見えるから氷なのか。
タイトルだけでも不思議で引き込まれました。
作中の姓行為シーンは、どのタイミングでアイスピックを使うのかハラハラドキドキしますし、Vシネマの様な義侠も見え隠れした大人のサスペンスでした。
私も寝首だけは守らなければ
【2014.7.7鑑賞】
カマキリと猿
こどもの頃、メスカマキリは交尾を終えるとオスを食べてしまうという事を知ってショックを受けた記憶がありますが、本作はそれを人間に置きかえて作ったようなものではないでしょうか。
どこかフロイト的で、さすがはベストセラー「利己的な遺伝子」を生みだした国で作られた作品です。それを言っちゃおしまいよ的な人間がとことん描かれています。まったく救いがありません。
「人間=性欲」という公式は、今ではすっかり古典扱いされています。そう考えたところで、世の中はどこにもいかないと20世紀の思想家たちが気づいたからです。もっと実用的なことを考えましょう、ということになったのです。
オランダ人監督ポール・バーホーベンは、それを意識していたのか、本作が現代の物語であるのに、レトロさを作品全体に出しています。特に光の使い方がうまく、カラーでありながらモノクロ作品を観ている時に覚える恍惚感が本作にはあります。
食傷気味になる作品ではありますが、五感に訴えかけるようなつくりで結果、おもしろかったと思わされる作品でした。それでも、しばらくはアメリカで作られた作品は観たくないかな、とも思いました。
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