「裸身を惜しげもなく晒し、美しく知的で妖しさもあるシャロン・ストーンに衝撃」氷の微笑 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
裸身を惜しげもなく晒し、美しく知的で妖しさもあるシャロン・ストーンに衝撃
ポール・バーホーベン 監督による1992年製作(128分/R18+)のアメリカ映画
原題または英題:Basic Instinct、配給:ファインフィルムズ、劇場公開日:2023年6月16
その他の公開日:1992年6月6日(日本初公開)。
金髪美女が登場するヒッチコック的世界をぐいと進めて、エロと殺される恐怖でゾクゾクさせるこのミステリーを考えた脚本家ジョー・エスターハスって、凄いと思わされた。登場人物たちのキャラクター設定のみならず、主人公マイケル・ダグラスの恋人ジーン・トリプルホーンを犯人に仕立て上げてくるストーリー展開も秀逸。
そしてそれ以上に、裸身を惜しげもなく晒し、この妖しく美しいベストセラー作家の殺人鬼を具現化したシャロン・ストーンに、衝撃を受けた。前作のトータル・リコールではそこまでの印象は残ってなかったが、彼女の才能を見抜いたポール・バーホーベンは凄いということか。
そして、マイケル・ダグラスの同僚ジョージ・ズンザの殺され方の惨さには、唖然とさせられた。いかにも良い奴っぽいキャラクターで、犯人さん酷すぎると怒りを覚えた。誤って主人公に撃たれてしまうジーン・トリプルホーンも、一途で良い恋人だったのに可哀想と思ってしまった。彼女も好演と思わされた。撮影はヤン・デ・ポンとのことで、この後に傑作
「スピード(1994)」を監督する。
まあ、見ていない監督作品も多くあり、あらためてポール・バーホーベン監督には注目したいとも思った。
監督ポール・バーホーベン、製作アラン・マーシャル、製作総指揮マリオ・カサール、脚本ジョー・エスターハス、撮影ヤン・デ・ボン、美術テレンス・マーシュ、衣装エレン・マイロニック、編集フランク・J・ユリオステ、音楽ジェリー・ゴールドスミス、特殊メイクロブ・ボッティン。
出演
ニック・カランマイケル・ダグラス、キャサリン・トラメルシャロン・ストーン、ガス・モランジョージ・ズンザ、ベス・ガーナージーン・トリプルホーン、デニス・アーント、レイラニ・サレル、ブルース・A・ヤング、チェルシー・ロス、ウェイン・ナイト、ダニエル・フォン・バーゲン、スティーブン・トボロウスキー、ベンジャミン・モートン、ドロシー・マローン。