恋する惑星のレビュー・感想・評価
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トニーレオンだけが、よかった。
なんか色々、懐かしかったよ。
彼女が欲しくて、女の子にいっぱい話しかける男の子。
周りに人がいてもおかまいなくタバコを吸う男性。
CD、ポケベル、白いブリーフ!
私も、1990年代に20代だったので、この空気感は分かる。
でも、安易に別れてくっつきすぎじゃない?
前半は意味もラブストーリなのかもわからず、後半はヒロインの行動が不可解すぎて、ただ怖かった。
最後、なぜかカップル成立してるし。
2度と取り戻せない、返還前の香港が、涙が出るほど懐かしい…2回しか行ってないけれど☆
今はもう消滅した、エネルギッシュな香港に再会できたのが救いでした。
スタイリッシュな映像で綴るすれ違い
Ultra HD Blu-ray(4Kレストア版)で鑑賞(字幕)。
映像がとてもオシャレで、素敵な映画だなと感じた。登場人物の心の揺れを捉えるかのような撮影速度の変化だったり、手ブレを厭わぬ手持ちカメラでの撮影だったりは、即興故のライブ感みたいなものがあって世界観への没入を促してくれた。
前半と後半でふたつのエピソードが語られるが、それぞれ異なるすれ違いを描いており感情を揺さぶることこの上無し。
後半のエピソードの方がすれ違いに関してはかなりはっきりしている。フェイの想いはなかなか663号には届かない。
どちらも男は未練タラタラで、いつまでも昔の恋を引きずっている。でもその気持ちは痛いほどよく分かるから切ない。
一方女は、常に前を向いている気がした。とても逞しくて強い。さっぱりしていて、めちゃくちゃ清々しいと思った。
登場人物の存在感が匂い立つようで、世界のどこかに居そうと思わせるリアルさが物語の牽引力となっていると感じる。
フェイ・ウォンにやられた。奔放で繊細な役柄を活き活きと演じ、魅せられた。彼女を知れただけでも充分満足である。
驚くほど感性が合わなかった
タイトルが有名で聞いたことがあったのでこの機会にと観てみたけど普段から恋愛ものは観ない自分には感性が合わなかった。
仕事ほったらかして他人の家に侵入したり床水浸しにしたり色ボケ仕事しろって感じが苦手過ぎる。
若さとかファンタジーとかでしょって自分でも思うんですがどうしても萎えるんですよね…。
ポスターのカットに惹かれて観たのですが劇中でありましたっけ…
疲れてる日に観てしまったので前編後編ともオチのところで耐えられず寝落ちしてしまい、オチだけ分からないという最悪の鑑賞体験になってしまいました。
周りがどれだけ褒めてても合わないものは合わないという事を再確認しました。
君の行きたいところへ・・・
昔から有名な邦題であり、実は鑑賞したことはなかったが今回の4Kリマスターの機会に絶対
観たい作品であった。なにせこの作品が渋谷を席巻していた時期は、映画なんて全く興味が
無かったからだ。こうして遅ればせながら、今作品の何がミニシアターブームに火を点けたのか、
それを確認したいという純粋な気持からである。
前半は、"コンビニあるある"が散りばめられていてそれとストーリーを上手く絡ませた展開になっているのではないだろうか。そして、後半パートの女の子と麻薬ディーラーの女が実は同じで、時間軸がずれた一種SF的要素があるのではと思ったのは自分の勘違いで、役者も役名も全く違うということであるw
で、感想だが、とにかく♪夢のカルフォルニア♪と♪夢中人♪がその全ての情緒を引っ張り上げながら推進していく作品という一言に尽きると言えば乱暴だろうか・・・
決して否定しているわけではなく、そういう作品だからこそ鑑賞者の心を惹き付けて止まないのだろうと思う。スタイリッシュなカメラワークは正にミュージックビデオのそれだし、これが香港で作られたことの驚きの方が勝る。
90年代の遺物がエモい
フラれた元カノを忘れられない若い刑事、怪しげな商売をしているサングラスにコート姿の女、CAの元恋人のことを引きずる警官、その警官に恋する飲食店でバイトする若い女、4人の群像劇。
日本の比較的若めの監督のインタビュー記事を読んだり動画を見てると頻繁に『恋する惑星』の名前が出てきてずっと気になってた。見てみるともうこりゃあ皆好きだわ。というか最近のエモい邦画の恋愛映画全部コレやん(言いすぎ)ってなった。(例えば『ちょっと思い出しただけ』のあの時計ウォン・カーウァイオマージュだったのかなとか)
4人ともどこかおかしな人達だけど、その行為のヤバさをオシャレな画面演出と軽快な音楽がオブラートに包み隠す。この中で1番ましに見えたのが、家の中のあらゆるものに話しかける刑事633号なんだから(笑)
そのポップさから一転して、ジャズバーのような音楽に変わりトレンディーな雰囲気を醸し出されありきたりな恋愛映画になると思いきや、突然映画が爽快な終わりを迎える(このプツッと終わる感じ『花束』っぽい)。劇中では「物事には期限がある」と言っていたけど、今作自体は4人のこれからも続く人生の一部分を捉えただけ。終わらない爽快さよねぇ。
一方で「期限がある」と言えば、劇中に出てくるブラウン管やCDデッキ、ポケベル、ひいてはサークルKまで、今はもう見ることのないあの時代の物達がエモかった。私はブラウン管は使ってたけどポケベルを知らないので、あのメッセージやパスワードのしくみがよく分からんが、今見るとなんか良いなって思う。連絡が来てるか来てないかがすぐにわからないのが良いね。
ぐわんぐわんする映像と、鮮烈な色彩、大音量の音楽。内容について解釈...
ぐわんぐわんする映像と、鮮烈な色彩、大音量の音楽。内容について解釈する間もなく、なんだか、直接的、感覚的に、受け取った映画だった、
だけれど、それが、心地よかった、決して表層的ではなかったから。あの時代のあの地の雰囲気が、本質が織り込まれていたとおもう。ある種の猥雑さ、無秩序さ、ダルさ、のようなもの、わたしには、まだ、しっくりくる言葉で言語化できない、
登場人物たちは、みんな、それぞれなにかをし続ける。ある男はパインの缶詰を30日間買い続け、ある女は人を殺して逃げ続ける。ある男は同じ店でサラダを買い続け、ある女は男の部屋を模様替えし続ける。執着、のようなもの。でも、その行為をやめたとき、やめざるを得なかったとき、変化が、殊に、新しい恋が訪れる。
男の部屋を、元恋人の痕跡を消すように、毎日すこしずつ模様替えしていく。自分の存在を部屋に付与していく。気づかれたくないけど、気づいて欲しい、キュートで複雑な狂気。だけど、カリフォルニアに行って、1年後に帰ってきたとき、元恋人に同化するように、CAさんになって帰ってくる、髪型まで同じようにして。だけど、フェイは元恋人とは違う。制服の方が素敵という彼女に対して、私服も素敵と言うから。たぶんフェイにとって、見た目や肩書きはどうでもよいのだとおもう、
滲んでしまった手作り航空券の行き先は、「あなたの行きたいところ」へ。なにはともあれ、乗り換え完了。新たな場所への再出発が暗示されて綴じられる。
映画が終わって帰路についても、ずっと頭の中で「California Dreamin'」が流れていた、余韻にまかせて、そのまま夜に溶けてしまいそうだった、
後半がよかった
公開当時(1994年)は斬新だったのだろうと思う。
前半の金城武ターンは眠くて眠くて。
あまり意味を感じないモノローグ(というか自分語り)に、煮え切らないくて見かけばっかりな恋愛話の構造が、『ノルウェイの森』っぽく。
オマージュといえば許されるとでも思っているのか、と文句を言いたいくらいのどこかで見たシーンのつぎはぎ。
なんかこう、今となっては少々古く、その当時は凝って「スタイリッシュ」って言われたい自己顕示欲にあふれた撮影技法にすぎないとしか思えませんでした。
ところが後半のトニー・レオンとフェイ・ウォンのターンになって、やっと面白くなりました。
好きでいることを全身で表現するフェイのかわいらしさ。
そして、1997年の香港返還を目の前にして、香港が香港でいられるのか、自由にカリフォルニアに行けるのか、などといった暗喩も込めたフェイのしぐさ。
セリフでではなく、背景と雰囲気で察しろというフィルム。
ああ、これはきっと世界中に影響を与えたんだろうな、今もこうして4Kリマスターされるほど人気があるのもわかるな、と思えました。
若トニーレオンにめろめろ。
多分2000年くらいに夜中にテレビでやってて見てるはずな、恋する惑星ですが、微かな記憶と全然違う話だった…あれ?
4Kレストア版てやつを2022年に映画館で観たよ。
ウォンカーウァイの映画は、シーンの完成度はすっごく高いと思うけど、ストーリーの完成度はそんなにってゆうか、ストーリーある?みたいなのが特徴と私は思うので、恋する惑星もそんな感じではある。
でも、1994年4/1に振られて5/1が賞味期限のパインを30缶買って食べ尽くすとか、誕生日に1人が嫌で女性に電話を掛けまくるが袖にされてぶーたれる若い金城武とか、ディティールがきゅんとするところが魅力なんよ。たぶん。今作ではラスト近くでコンビニで元カノとあった後、外を見ながら飲み物飲み干すトニーレオンの胸に、道路標識の663が重なって、制服感を醸すところが、きゅんです。
そしてわたしはトニーレオンがすっごく好みなんだと再認識した。白ブリーフ、またもやご馳走様です。
なんなん、石鹸にちっこくなったねーとか、太ったねーとか、タオルが泣いてるとか、白いクマ(か犬)がトラになってるのに、汚れたね?怪我した?とかおもろすぎるやろー!シーツも歯ブラシのコップも変わってるの気づいてないし、フェイが663の家から出てくるところに鉢合わせしたのに全然深く追求せず一緒に寝てる始末。そしてフェイに惹かれ始めるとかー!!!
可愛すぎるやろ!かわいすぎるやろーーーー!!!
フェイがだいぶやばいストーカーなのにベリーショートヘアーとスキニーなボディがかわいくって、やばさが薄まるけど、まごうことなき犯罪者やでとか、
手書きの搭乗券の意味わからんし、CAの制服は元カノのをパクってアメリカに行ってたってこと?一年?とか、
金城武と金髪カツラのおねいさんのパートとフェイと633のパートは群像ではなくもはや短編2本では?とか、
映画の好み的にはそんなにいいとは思えないけども、
トニーレオンが!トニーレオンが!!!!
めっちゃかわいいから、天文学的にかわいいから、もう全部許すって感じです。
あたしもトニーレオンに笑いかけてほしいわぁ…
う〜ん…
映像は暑さ、雨など全体的にウェットな感じで、美しかったけど、世界観がいまいち自分には合わなかった。失恋し、いつまでもクヨクヨする金城武、同じく失恋しクヨクヨするトニー・レオン、それに恋するフェイ・ウォン。もどかしい。2つのパートが重なり合うわけではなかった。ラストはトニー・レオンが彼女の恋に気付き、デートに誘ったのに何で一年要したのか、これももどかしく、ハッピーエンドになってとにかくめでたし、以上。
パイナップルとカリフォルニア
彼女が好きだったパイナップルの缶詰の賞味期限が来るまでに彼女のことを忘れられるのか。
人の心の痛みはひと月じゃあ治癒しない場合が多いけど。
辛さの共有はできる。失恋した時に観たい映画。
金城武の魅力満載。
スチュワーデスに失恋した警官が次の恋を見つけるまでの物語。
警官とスチュワーデス(当時はまだCAじゃなく)の制服の魅力、私服とのギャップ。
トニーレオンは制服でも私服でも白ブリーフにタンクトップでも何を着ててもかっこいい(笑)
スチュワーデスの方は制服を脱いだら多少恋は覚めるのかも。
話の脈略とかストーカー行為がどうのとかは気にせず雰囲気を楽しむと最高。
フェイウォンがカリフォルニアに本当に行っていたかも怪しいけど気にしない!
可愛い
ため息が出るほど可愛い映画でした。本当にキュートな映画。
まず、主演のフェイ・ウォンがめちゃくちゃ可愛い。キョロキョロした表情が可愛いし、「わ!」とかビックリする声も可愛い。セシルカットで女性としての色気はあまり感じないけど、そのぶん子どもっぽい可愛らしさが強まっていて、特に不法侵入の時に隠れるシーンが最高でした。また、黄色のシャツが可愛いんだわ。
ここまでに可愛という文字を7回も使っていますが、可愛いんだからしょうがない。可愛いとは何か、と問われた時、「恋する惑星のフェイ・ウォン」とこれからは答えることにします。
そして、本作では恐るべきことにトニー・レオンまでもが可愛いのだ。花様年華ではあんなにストイックな男の色気を振りまいたレオン氏だが、本作では素っ頓狂で可愛い男を演じております。
闖入者フェイちゃんに白い動物のぬいぐるみからトラにすり替えられたのですが、そんなトラのぬいぐるみに対して「お前、前は白かったけど、あまり汚れるなよ、傷(トラの模様ね)までつけて…」的なセリフで話しかけたりして、まったく可愛いヤツです。
というか、あのぬいぐるみシリーズは元カノのものだと思っていましたが、もしやレオン氏の私物では?本作のレオン氏ならばそれもありえそうです。
繰り返しかかる夢のカルフォルニアもフェイちゃんが歌う夢中人も、本来好みの曲ではないけどとても良く聴こえる。ウォン・カーウァイのマジックですね。相変わらずカットはキレキレ、色味も薄く緑がかって独特の魅力があります。
一方、前半の話は肌に合いませんでした。ウォン・カーウァイ作品は主人公の魅力で引っ張る傾向があり、主人公が合わないと途端に退屈になるように思えます。金城武はパッとせず。今の方がずっといいですね。金髪のヅラの女も、顔の下半分が老けているので美しくなかった。
なので、フェイちゃんが登場した瞬間、「キター!」となりました。
ラストシーンで、カルフォルニアで1年過ごしてなぜかスッチーになったフェイちゃんは、これまでと打って変わって大人の色気プンプンで、それはそれでいい感じです。邦題もポスターも可愛いし、前半はアレでしたが後半は言うことナシの佳作でした。
女子力…
あまり恋愛系の映画を見ないからかでしょうか…
この映画、ものすごく女子力高く感じました。
ヒロインのショートカットは大変かわいいです。
音楽も良かったです。
日本語訳のタイトルもいいですね…!
返還前の香港は良かった
前半と後半の2部構成になっている。前半は金城武の独白が面白い。バーでブリジット・リンを口説く時、相手が無口なので、「パイナップル好き?」と広東語→日本語→英語で話しかけるが無視され、最後に北京語で通じる。実際に彼は語学が堪能なので、もしかしたらアドリブでやっているのかもしれないが、洒落たシーンである。
しかし、全体の出来としては断然後半のほうが良い。
その時ふたりの距離は0.1ミリ、6時間後、彼女は彼に恋した。
あの残酷映画を作るタランティーノが、なぜこの映画に熱狂したのかわからないが、なぜか私も、理由は上手く説明できないが、この映画が大好きである。客観的に考えればおかしなところが多々あるが、「考えるな、感じろ!」というところかな?
あと、原題と邦題が全然違うが、普段、邦題に異議を唱えている私であるが、この邦題は原題よりも良い出来と思う。
この映画ではママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が重要な曲になっていたが、ママス&パパスの4人のうちの1人、ミッシェル・フィリップスは映画俳優としても活躍していて、有名な映画としては、「デリンジャー」に出ていたのを最近知った。なお、残りの3人はすでに故人となっていた。
退屈で飽きる
20年ぶりくらいで見返した。以前はとても退屈で、途中で話が切り替わることに違和感があった。
改めて見たところストーリー性が弱くて飽きる。音楽とてもよかった。フェイウォンが可愛かったけど、髪型はもうちょっとなんとかして欲しい。『アメリ』も似たような話だったような気がする。金城武は何語を話しても片言っぽい。ブリジット・リンには魅力を一切感じない。不自然な髪型とグラサン、トレンチコートなんて不気味なだけだ。
勝手に部屋に入って模様替えすることは印象に残っていた。友達と香港に旅行した際、友達の彼女の希望で重慶マンションに宿泊した。映画を見たのはその前か後かは忘れてしまった。
ウォン・カーワイはもう一切見なくていい事を確信した。
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