恋する惑星のレビュー・感想・評価
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制服マジックの凄さ
本作が成り立つのは、美男美女が織りなす物語だからだろうか…。
一歩間違えると、ストーカー行為、不法侵入で捕まりますよ。
1994年の香港を舞台に繰り広げられる4人の男女の恋愛群像劇。その4人の1人が金城武だ。ため息が出るほどにかっこいい。
普通であればありえないような描写がむしろ刺激的。
脚本、鏡を使用したカメラワークや、言葉の選び方(翻訳)、物を巧く擬人化したりと、28年経っても学ぶべきことが沢山つまっている。
制服着るだけで全然印象が変わるよね。刑事さんもCAさんも制服脱げば、ただの人。
とはいえ、美しい作品でした。
色とりどりの物語が宝箱に詰まっている感じ。
メイを見たかった…。
あの頃の香港…もう戻ることはないのだろうか…。
1回目は映像に驚かされたが、2回目は驚かないで見ることができた
最初に見たのは1994年か95年、とにかく斬新な映像に驚かされました。「こんな映画があるのか」と言った気持ちです。
それから約30年、もう驚きません。他の映画が追いついてしまったからです。
そうして見ると、映像に驚かされるだけで、ストーリーは雑であることに気がつきます。
危ないおばさんとストーカーのお姉さんで、ちょっと笑うわけにも行きません。と言って感情移入もできません。
たぶん最初に見たときは★4.5を付けたでしょうが、2回目は評価が下がりました。私も年をとったせいでしょう。
それにしても「恋する惑星」という表題は秀逸です。邦訳の中では最高傑作でしょう、これだけは★5.0です。
こんなの見たことない!
そんなにたくさん映画を見るわけではないですが、
映画を観ることは好きな私が、今までとまったく違った感覚に出会えました。
いい映画って、ストーリーがいいとか、役者がいいとか、明確なことは分からないけど、観た後に強烈なインパクトを残す作品なのかなと思いました。
とにかく、すごく、面白かったです。
ウォンカーアイ監督の作品はこれが初めてで、
この映画を観たきっかけも友達に連れられて、と言う感じでしたが、これからもっと監督の作品を観たいと思いました。
香港は一度行ったことがありますが、
いい意味で、色んな人の念が錯綜していて、混沌とした空気を感じていたのですが、
この映画を観てすごく思い出しました。
話の切り替わりも、登場人物のすることも、カメラワークも、色彩の撮り方もどれも斬新で、
その理解できない感じが、
そう簡単には理解できないよねー、と
私には世の中全体のことを重ねてみえました。笑
個人的に、後半の主人公の短髪の女の子が、
ドラマ『ラストフレンズ』の上野樹里さんにどことなく似てて、すごく可愛かったです。
アメリカ文化への憧憬
ウォン・カーウァイの出世作を初見。金城武とトニー・レオンが若い!フェイ・ウォンがかわいい!
ハードボイルドな前編と、ポップでカラフルな後編の二本立てだったんだね。最後は両編が交錯するのかと思ったけど。
劇映画としてはどうかという気もするが、当時のミュージックビデオのように、スタイリッシュな映像と音楽、さらには様々なガジェット類を楽しむだけで十分という感じ。
「カリフォルニア・ドリーミン」などの音楽引用や、「グロリア」といった犯罪映画へのオマージュなど、アメリカ文化への憧憬がストレートに表現されているけど、このような映画は、これからの香港で作られることはないだろうなと思うと、この作品の歴史的価値といったことまで考えてしまう。
懐かしくも物悲しい
4K版で初観賞。ロードショー時に盛り上がっていたのを覚えているがWKW作品は未見だった。当時はワールドミュージックやエスニック料理など、無国籍・マルチカルチャーなアジア再発見的な潮流があったと記憶している(自身もディック・リーにはまったり、返還前の香港に行ったりもした)。
そういう時代の空気を今も引きずっているからか、映画がスタイリッシュに切り取る猥雑で混沌とした感じがとてもしっくりきて楽しめた(前半の方が好み)。と同時に、一瞬、もはやそれはノスタルジアとして追想することしかできないのかと悲しくなった。
だがそれは、余所者の政治的なバイアスかもしれない。今の警官だって食事もすれば恋もするし、そこにはドラマがあるだろう。新たな表現が制約をかいくぐって現れることを待ち望みたい。
制帽を脱いだトニー・レオンの端整な顔つきに惚れぼれした(金城武は日本語の台詞まで彼と気づかなかった。)ホイルにくるまれた「サラダ」の中身が知りたい。
オシャレでカッコいい新しい伝説
4Kレストアで甦る『恋する惑星』
オシャレでカッコよくて、新しい映画の誕生に歓喜したものです。
はじめて観た時は、金城武のファニーさと香港の猥雑な街並みがとんでもなく魅力的だったなぁ。
満員御礼の客席には若い世代も多いとか。
わたしたちがヌーヴェルバーグを追いかけたように、
若い世代が新しい伝説ウォン・カーヴァイを追っているのかも。
ぐわんぐわんする映像と、鮮烈な色彩、大音量の音楽。内容について解釈...
ぐわんぐわんする映像と、鮮烈な色彩、大音量の音楽。内容について解釈する間もなく、なんだか、直接的、感覚的に、受け取った映画だった、
だけれど、それが、心地よかった、決して表層的ではなかったから。あの時代のあの地の雰囲気が、本質が織り込まれていたとおもう。ある種の猥雑さ、無秩序さ、ダルさ、のようなもの、わたしには、まだ、しっくりくる言葉で言語化できない、
登場人物たちは、みんな、それぞれなにかをし続ける。ある男はパインの缶詰を30日間買い続け、ある女は人を殺して逃げ続ける。ある男は同じ店でサラダを買い続け、ある女は男の部屋を模様替えし続ける。執着、のようなもの。でも、その行為をやめたとき、やめざるを得なかったとき、変化が、殊に、新しい恋が訪れる。
男の部屋を、元恋人の痕跡を消すように、毎日すこしずつ模様替えしていく。自分の存在を部屋に付与していく。気づかれたくないけど、気づいて欲しい、キュートで複雑な狂気。だけど、カリフォルニアに行って、1年後に帰ってきたとき、元恋人に同化するように、CAさんになって帰ってくる、髪型まで同じようにして。だけど、フェイは元恋人とは違う。制服の方が素敵という彼女に対して、私服も素敵と言うから。たぶんフェイにとって、見た目や肩書きはどうでもよいのだとおもう、
滲んでしまった手作り航空券の行き先は、「あなたの行きたいところ」へ。なにはともあれ、乗り換え完了。新たな場所への再出発が暗示されて綴じられる。
映画が終わって帰路についても、ずっと頭の中で「California Dreamin'」が流れていた、余韻にまかせて、そのまま夜に溶けてしまいそうだった、
後半がよかった
公開当時(1994年)は斬新だったのだろうと思う。
前半の金城武ターンは眠くて眠くて。
あまり意味を感じないモノローグ(というか自分語り)に、煮え切らないくて見かけばっかりな恋愛話の構造が、『ノルウェイの森』っぽく。
オマージュといえば許されるとでも思っているのか、と文句を言いたいくらいのどこかで見たシーンのつぎはぎ。
なんかこう、今となっては少々古く、その当時は凝って「スタイリッシュ」って言われたい自己顕示欲にあふれた撮影技法にすぎないとしか思えませんでした。
ところが後半のトニー・レオンとフェイ・ウォンのターンになって、やっと面白くなりました。
好きでいることを全身で表現するフェイのかわいらしさ。
そして、1997年の香港返還を目の前にして、香港が香港でいられるのか、自由にカリフォルニアに行けるのか、などといった暗喩も込めたフェイのしぐさ。
セリフでではなく、背景と雰囲気で察しろというフィルム。
ああ、これはきっと世界中に影響を与えたんだろうな、今もこうして4Kリマスターされるほど人気があるのもわかるな、と思えました。
ひとつは、気のふれた女の話、、、? ストーリー重視の私には納得でき...
ひとつは、気のふれた女の話、、、?
ストーリー重視の私には納得できない作品。
逆にストーリー以外はどれも良かった。
この作品が作られた当時、私がいた頃の香港の経済状況も
作品自体に反映されているのかもしれない。
よく言えば前衛的?
でも現代なら何かしらの罪に当てはまりそうな
PG12くらいにされてもおかしくない印象。
自由だった香港の香りが漂ってくる
スタイリッシュな映像と流れる曲のコンビネーションが抜群にいい。説明セリフも一切なく、観客は想像しながら物語を完成させる。
ひとつ目のエピソードは、サングラスを外さない闇稼業の女と刑事の恋の話なのに、背徳感が感じられない。仲間に裏切られた女が行う報復は、結構なハードボイルドだが、どこか無機的で不思議な感じがする。
ふたつ目にエピソードは、チャーミングでツンデレなフェイ・ウォンを追いかけているだけで、楽しい。ママス&パパスのカルフォルニア・ドリーミンのMVと思うくらい何度もかかるが、ボリュームの強弱を絶妙に駆使して恋物語をドライブさせる。
予約した時は、けっこう余裕があったのに、劇場に到着してみると、ソールドアウトになっていて熱気ムンムンでございました。
香港発、スタイリッシュラブストーリー
ストカー女も白ブリーフもWKWにかかれば、スタイリッシュでファッショナブル。そうね、今見ても色褪せない感はあるかな。
あと、金髪のサングラス女性がIKKOに見えて仕方がなかった。実は男性ってオチなのかとさえ考えましたわ。
金城武の若いこと若いこと。でも、かっこいいなぁー
映像と音楽が美しい香港映画。 本年度ベスト!
先日観た本作の監督がプロデュースした白血病の青年と友達のロードムービー的な作品。
自分好みで良かったので本作を鑑賞。
ぶっちゃけストーリーはいまひとつだった感じ。
だけど映像と音楽はピカイチだった印象。
美しすぎた!
これに加えカメラワークも独特な感じが良かった。
何気ない工事の雑音とかも雰囲気が出ていて良い。
映画を創る人が勉強になる作品かもしれません(笑)
本作は芸術的な映画って印象。
音楽の音量にも拘りがあり、
これぞ「映画」って感じながら鑑賞していた感じ。
金城武さん。
めっちゃイケメンだった(笑)
そして若かったです( ´∀`)
若トニーレオンにめろめろ。
多分2000年くらいに夜中にテレビでやってて見てるはずな、恋する惑星ですが、微かな記憶と全然違う話だった…あれ?
4Kレストア版てやつを2022年に映画館で観たよ。
ウォンカーウァイの映画は、シーンの完成度はすっごく高いと思うけど、ストーリーの完成度はそんなにってゆうか、ストーリーある?みたいなのが特徴と私は思うので、恋する惑星もそんな感じではある。
でも、1994年4/1に振られて5/1が賞味期限のパインを30缶買って食べ尽くすとか、誕生日に1人が嫌で女性に電話を掛けまくるが袖にされてぶーたれる若い金城武とか、ディティールがきゅんとするところが魅力なんよ。たぶん。今作ではラスト近くでコンビニで元カノとあった後、外を見ながら飲み物飲み干すトニーレオンの胸に、道路標識の663が重なって、制服感を醸すところが、きゅんです。
そしてわたしはトニーレオンがすっごく好みなんだと再認識した。白ブリーフ、またもやご馳走様です。
なんなん、石鹸にちっこくなったねーとか、太ったねーとか、タオルが泣いてるとか、白いクマ(か犬)がトラになってるのに、汚れたね?怪我した?とかおもろすぎるやろー!シーツも歯ブラシのコップも変わってるの気づいてないし、フェイが663の家から出てくるところに鉢合わせしたのに全然深く追求せず一緒に寝てる始末。そしてフェイに惹かれ始めるとかー!!!
可愛すぎるやろ!かわいすぎるやろーーーー!!!
フェイがだいぶやばいストーカーなのにベリーショートヘアーとスキニーなボディがかわいくって、やばさが薄まるけど、まごうことなき犯罪者やでとか、
手書きの搭乗券の意味わからんし、CAの制服は元カノのをパクってアメリカに行ってたってこと?一年?とか、
金城武と金髪カツラのおねいさんのパートとフェイと633のパートは群像ではなくもはや短編2本では?とか、
映画の好み的にはそんなにいいとは思えないけども、
トニーレオンが!トニーレオンが!!!!
めっちゃかわいいから、天文学的にかわいいから、もう全部許すって感じです。
あたしもトニーレオンに笑いかけてほしいわぁ…
ウォン&ドイル新作観たい!
リアル世代ですが、30年近く前ドはまりしてそんな前とはおもえないウォン&ドイル
映像美、音楽、世界観、トニー&フェイウォンの演技どれもサイコーです何回観ても‼️
でもシネマート2K
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