拳銃の町

劇場公開日:

解説

サタデー・イブニング・ポスト誌に連載されたゴードン・レイ・ヤング原作の小説に基づき、マイケル・ホーガンとポール・P・フィックスが脚色し、エドウイン・L・マリンが監督した西部活劇で、「駅馬車(1939)」に主演したジョン・ウェインが主演する。相手役はユニヴァーサルの「コーヴェットK225号」で初めて映画に出演し、その後メトロの「クライ・ハヴオック」、パラマウントの「征服の勇士万歳」、ユニヴァーサルの「幻の女」等に出演した新スターのエラ・レインズで、パラマウントのホバロング・カシディー物でお馴染みの老優ジョージ・ギャビイ・ヘイズや、「タバコ・ロード」「ヨーク軍曹」「ロング・ヴォエージ・ホーム」等に出演したワード・ボンド、「ショウ・ビズネス」「ファルコン・アウト・ウエスト」等に出演したドン・ダグラス、「マーガレットの旅」「キャンター・ヴィルの幽霊」等に出演したエリザベス・リスドン、「冒険の一夜」に出演したオードリー・ロング等が共演している。1944年9月30日の発売である。

1944年製作/アメリカ
原題または英題:Tall in the Saddle
配給:セントラル映画社
劇場公開日:1946年5月

ストーリー

西部のある小さい町サンタ・イネスにロックリンという牧童がひょう然と現れた。彼はK・C牧場の牧童頭として雇われて来たと人々に語るが、彼を雇った牧場主レッド・カーデルは3週間以前、何者かに背中を射たれて殺されていたのである。K・C牧場は、ロックリンと同じ駅馬車でこの町へ来たクララと彼女の伯母のマーティン老嬢が経営することになったが、ロックリンは女のために働くのは嫌だと云って就職を断る。彼は駅馬車の老騎者デイヴと親友となった。1日ロックリンはクリントという青年とポーカーのことで揉めことを起こしたが、クリントの姉のアーリーはその翌朝ロックリンに拳銃をつきつけて返金を迫り、ロックリンの泰然たる態度に、かえって町の人々の前で恥をかかされる。彼女は継父のハロルディーにロックリンを雇わせ、自分が彼をクビにして快哉を叫ぼうと計る。彼女は自分がロックリンに心ひかれていることに気づかないのである。ロックリンはクララから手紙を受け取った。それには「伯母がガーヴィー判事に牧場の全権を与えようとしているが、自分が成年であり、牧場を経営する資格のあることを証明する手紙を判事が持っているから、それを取り返して欲しい」と書いてあった。ロックリンは判事の事務室を訪ね、手紙の返却を迫ったが、手紙は既に判事とマーティン老嬢の手で焼却されていたので発見出来ず、その代わりに彼は判事の机の中から印をつけたインチキ・カードを発見した。判事が彼に殴りかかって来たので、大格闘の末、ロックリンは判事を打ち倒して引き上げる。ロックリンはクリントを自室へ呼んで、レッドの殺された前後の事情を訊ねたが、何者とも知れず彼の拳銃を奪って、クリントを射殺したので、彼は殺人の罪に問われようとするが、彼は役人の手を逃れて、K・C牧場へ駆けつける。そこで彼はマーティン老嬢がクララに向かって、ロックリンが殺されたレッドの甥で、牧場の正当の継承者であることを告げているのを立ち聞きする。そこへアーリィが駆けつけて来て、レッドとクリントを殺したのはいずれもハロルディーの仕業であることを告げる。ハロルディーがレッドを殺したのは、レッドの牧場を手に入れるためであり、クリントを殺したのは、彼が事実を知っているためであった。判事はハロルディーのためにクララの手から、牧場を手に入れようとしていたのである。しかしハロルディはアーリィの忠実な下男のジュアンの復讐の手にたおされ、ロックリンはアーリィと幸福な生活に入る。

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