ケマダの戦い

劇場公開日

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解説

十九世紀のポルトガル領ケマダに英国から送り込まれた革命家は、見事革命をおこして英領とする。が、ケマダに再び革命の火が燃えた。英国とケマダの狭間に立つ彼の苦悩と自由を求める住民の熱気を描く。製作は「サテリコン」のアルベルト・グリマルディ、監督は「アルジェの戦い」のジロ・ポンテコルヴォ、原作はポンテコルヴォとフランコ・ソリナス、ジョルジョ・アルロリオ、脚色はソリナスとアーロリオ、撮影はジュゼッペ・ルゾリーニ、音楽は「さよならを言わないで」のエンニオ・モリコーネ、美術は「アルジェの戦い」のセルジオ・カネバリ、製作デザイナーは「81/2」のピエロ・ゲラルディが各々担当。出演は「キャンディ」のマーロン・ブランド、「Z」のレナート・サルヴァトーリ、その他ポンテコルボ作品らしく素人のエメリスト・マルケス、ジャン・ピエロ・アルベルティーニなど。

1970年製作/イタリア
原題:Queimada
配給:20世紀フォックス

ストーリー

カリブ海にあるポルトガル領ケマダは十六世紀にポルトガル人が反乱鎮圧のために島を根こそぎ破壊し、アフリカ人奴隷を植民して、三世紀を経た十九世紀の今も、子孫達が作るさとうきびの甘い汁を吸い上げている島だった。ケマダとは燃えつきたという意味で、前記の歴史背景によりこの名が付いた島である。英政府はポルトガル政府の独占を阻止せんと、冒険家ウォーカー卿(M・ブランド)を派遣した。彼は英国を戦争に捲き込まず任務を遂行するには奴隷による草命を組織する以外にないと考え、奴隷の中から指導者になりそうな適役を探し始める。何世代にもわたって虐げられてきた奴隷達は、意志というものを失っていた。が、彼は若い黒人奴隷のホセ・ドロレス(D・マルケス)を口説き落として、部下と銀行強盗をさせる。その後ウォーカーは権力者にホセを密告し、彼を犯罪者に仕立て上げる。そうしておいて、ホセには追跡の手から身を守り、反逆する術を教えこむ。ホセ・ドロレスと一味はポルトガル政府におおっぴらに楯ついた最初の奴隷となり、英雄への道を進み出し、草命への火種は燃え出す。一方、ウォーカーも心配するポルトガル人入植者達に、生き延びる唯一の道は、革命に加担する事だと激しく煽動した。続いてウォーカーは白人と黒人の混血青年テディ(R・サルバトーリ)を動かし、ポルトガル総督を暗殺せしめる。革命は完全に成功した。この短期間に英雄になったホセは、国家を治める力はないと自ら悟り、大統領の座をテディに譲ると自由になった奴隷達と共に山深く身を潜めた。ウォーカーは英国に帰った。十年後、彼は再びケマダに呼び戻される。ケマダの物事はアフォースを見かける、彼はエミリーを棄てたが忘れられず、ロンドンに戻って来たのだ。そして嵐の夜、「可愛いエミリー」と名付けたボートもろとも海に沈んだ。旧友を救おうとデビットは駆けつけるが遅かった。心許せる親しき人々が去り、空虚な気持で外遊に出て、英国に戻った彼に、優しく微笑みかけるのは、たまたま近くの宿屋から彼を見つけたアグネスだった。荒涼たるデビッドの心に愛を満たすのはアグネスしかいない事は他ならぬ彼が一番良く知っていた。

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