グラディエーターのレビュー・感想・評価
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隠しきれないリーダーとしての才
マキシマスは将軍としても、剣闘士としても人々を魅了するリーダーとして活躍する事が出来ていて、真に能力のある者は場所を問わずそれを発揮するんだなと思いました。剣闘士達が陣営を組んだときは胸熱でした。
死んだ後、来世で待つというような言動やラストのマキシマスの行動から、生の延長線上に死があって、その境目はそれほどはっきりと区切られているものではないのかなと新しい価値観が芽生えました。
ドラマ、スペクタクル、哲学。これほどにしっかりと描いた作品も無いのではと。
それにしても、ジャイモン・フンスーはいい仕事するなあ。
王道が好きな方に
壮大で王道なスペクタクル。
迫力ある場面も多く、見応えがあります。
ただ、王道すぎる展開である上に尺が長いので、少し意外性が欲しいかも、と感じました。
個人的には感情移入もそこまでできず…入り込むというより、劇を眺めているような感覚になりました。
スピルバーグでさえ出来ない、アクションと作品性の共存
個人評価:4.3
リドリー・スコットによる至極のアクション大作。
つくづくこの監督は一流のアクションと、作品性の高さを共存できる、数少ない監督だと感じる。
スピルバーグでさえ、アクションと作品性は共存させていないと感じる。
オスカーを受賞したラッセル・クロウの演技は完璧さを誇り、どこから見ても、まさに古代ローマの誇り高き本物の戦士だ。ホアキンのコモドゥスの皇帝も、神憑かった演技が圧巻で、助演のオスカーに値する。
皇帝を撃つのは、市民でも貴族でもなく、唯一失うものが無い奴隷だけが、捨身でそれを実現できる。
そのまさに古典ともいえる物語のテーマを見事に描き上げる。
リドリー作品でも指折りな本作。
劇場で観なかったのが悔やまれる。
これはいい!すごい迫力!劇場で観なかったのが悔やまれる。
残念なのはコンモドゥスの悪帝ぶりが充分じゃなかったことと、主役がラッセルクロウでよかったのかな?ってこと。
実際のコンモドゥスは一度暗殺計画で殺されかけたことによって被害妄想になり、元老院議員や側近の人たちをかなり処刑したらしい。自ら闘技場に剣闘士として出場したというのは実話らしい。
う~む、奥が深い。
"すぺくたくる"モノは苦手
コレ系の映画は、そもそも英語でのセリフ自体がおかしい訳でハリウッドの傲慢さ?が、際立つ。
史実を元に脚本があるにしても、物語が単純に思えオマケに二時間越えは退屈になるし、J・フェニックスが出ていなかったら飽きていた。
昔に何があったにせよ、あの場面でキスをするのは全体的に醒めてしまう。
何回も見てしまう史劇
名将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)は皇帝の親子(リチャード・ハリス、ホアキン・フェニックス)の確執から命を狙われ、家族を殺されてしまう。
かろうじて命を長らえ、剣闘士としてローマに現れる。
何回見ても面白い史劇で、悪役のホアキン・フェニックスに感心してしまう。
リドリー・スコットの最高傑作?
※2024.10.20 ,三回目の鑑賞。【TOHO,シネマズ橿原】マキシマスは“男”(東洋風に云えば“漢”)だね、“男”としての安定感が半端ない、そしてこれは“HOME”に帰りたかった男が闘いの末、ようやく“HOME ”に帰れる物語。
追記:ローマのコロシアムを牛耳る胡散臭い興行師役がデビット・ヘミングスだというのに三回目で気付きました。役者だからどの様な役もするのは当たり前だけど若い頃を思い出すとちょっと寂しい…
※2024.10.14. 二回目の鑑賞。【TOHOシネマズ橿原】やはり「名作」だ。私の中では「名作」と「傑作」の定義は少々違う。普通に考えれば、かつてローマ軍の名将軍だったとはいえ今は一介の剣闘士がローマ皇帝と決闘し、ましてや殺すことなどを考えられない。でも、そのリアリティの無さを越えて胸に訴え掛けて来るものがある。だから「名作」。
然し、あれ(一回目の鑑賞)から24 年が経ってるんだね。リチャード・ハリスもオリバー・リードもまだ健在だった。懐かしい。
ラッセル・クロウはこの頃が一番精悍で良かったかな。
“男の嫉妬は真っ黒け”を染々と分からせてくれる作品でもある。
昨日『ジョーカー/フォリ・ア・ドゥ』を観たから、一日違いで24年後のホアキン・フェニックスと24年前のホアキン・フェニックスを観たわけだ。
《初見時》リドリー・スコットはこの頃が一番良かったかな。男に生まれて良かった、と思わせてくれた映画。コニー・ニールセンが美しい。
時折見せる家庭的な表情が泣かせる
在り来たりなストーリーだか飽きさせない。
流石はリドリー・スコット&ラッセル・クロウ!
ホアキン・フェニックスのねっとりした悪役ぶりも良い!
予想通りの内容で期待通りの作品。
永久保存版🙆♂️
中世時代の映画はあまり好きでは無いが、この映画はモノが違う。重厚で壮大で迫力が有って完璧。20年前の映画だが今の映画に全く見劣りしない。改めて鑑賞しても完成度の高さに驚かされる。間違いなく歴史的名作の1つ。
「あなたの軍にいました」!!
久しぶりに観ましたが、リドスコ全盛期と言う感じで面白かったです。主人公は序盤からコモドゥスに素っ気なくて笑えますが、戯曲や舞台劇のような感じで、様式美なのだと思います。コロッセオの初戦から、のめり込みました。いかなる時も目の前の事に全力で取り組み、道を切り開いていく、マキシマスが男らしくて憧れます。ルーシャスは女の子みたいで可愛かったです。
面白い
リドリー・スコットという監督の良さは圧倒的に芸術性が高いのにそれに負けずとも劣らないエンターテイメント性の高さを内包しているという事。
この映画はそれが如実に出た映画だと思います。メッセージ、映像美、アートとしても一流だし、エンターテイメントとしても一流の映画。
意外なのは、ラストの美しさ。
とにかくホアキン・フェニックスがすごい。
どこまで歴史的な整合性が取れているのかどうかは分からないが、それでもなおラストのマキシマスとコモドゥスの決闘は、鬼気迫るものがあった。それまでじわじわ湧き上がってきたコモドゥスへの同情や共感が、あのシーンでコモドゥスが殺されることでカタルシスへと昇華する。『椿三十郎』に影響を受けているんだろうか?それに通ずる美学がラストの決闘から感じ取られました。
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