「ローマに託した最後の願い」グラディエーター としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
ローマに託した最後の願い
クリックして本文を読む
2時間半以上ある長編だけど、不思議とダレるところがなくて、最初から最後までしっかり引き込まれました。
物語は、古代ローマ帝国の将軍マキシマスが主人公。皇帝マルクス・アウレリウスから「次の皇帝に」と指名されながら、皇帝の息子コモドゥスにその座を奪われ、一転して家族を殺され、自身も奴隷として売られてしまいます。そこから“剣闘士(グラディエーター)”として生き延び、復讐のため再びローマに戻っていくという壮大なドラマ。
一番グッときたのは中盤、マキシマスがコロッセオで戦い、勝利したあと、兜を外してゆっくりと振り返り、自分の正体を明かすシーン。観ているこちらも思わず息を飲むほど緊張感があり、まさに鳥肌モノの名場面でした。
そのあとの展開も息つく暇がなく、特に終盤、脱出計画がバレて仲間が次々と殺されてしまう場面は本当に辛かったです。マキシマスが自らの命を賭けて最後にコモドゥスに立ち向かい、仇を討ったあと、「ローマを元のローマに戻せ」と言い残して倒れる――あのラストは、悲しくも美しく、なんとも言えない余韻が残りました。
力強さと儚さ、そして信念を貫く姿が心に残る映画でした。ローマの歴史に興味がなくても、人間ドラマとして十分楽しめますし、スケールの大きな“復讐劇”や“誇りをかけた戦い”が好きな人には強くおすすめできます。
コメントする