劇場公開日 2024年10月11日

「復讐が生きる原動力に」グラディエーター Kei6さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0復讐が生きる原動力に

2024年10月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ローマ皇帝からの信頼が厚く、皇帝の座を継承して欲しいと頼まれる軍人である主人公マキシマス。
それを許せない皇帝の息子ルキウスは実父である皇帝を殺害し、部下に命じマキシマスも手にかけようとするが失敗する。
マキシマスの家族も殺害する様命じられており、マキシマスが処刑から逃れ故郷に辿り着いた時には妻と息子は無惨にも殺された後であった。

その後生きる気力を無くしなすがままに奴隷としての生活を送るマキシマスだったが、剣闘士として売り飛ばされ、やがてローマの大会の参加を持ちかけられ参加すれば皇帝と謁見するチャンスがあると聞きマキシマスの復讐心が目覚める。

去年バッファロー66を観た時は「復讐より大切なものがある」と感じたが、この映画を観たあと「復讐に生きるなんて意味がない。それを忘れて生きるのが有意義だ」なんて感情は全く湧かない。

マキシマスはきっと復讐のことを考えている時、復讐に向けて動いている時に自分が生きる意味を強く感じたことと思う。
確かにそれを達成した後には虚しさしか残らないかもしれない。
ただそれをしないで過ごすのは生きておらず、死んでいないだけだ。

Kei6