「圧倒的スケールと重厚な映像美に酔いしれる、スペクタクルアクション史劇の大傑作!!」グラディエーター Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的スケールと重厚な映像美に酔いしれる、スペクタクルアクション史劇の大傑作!!
2000年の劇場公開時、あまりの素晴らしさに感動し終映後 直ぐに席を立てなかったのを覚えています
マイベストの中でも殿堂入り級に大好きな作品で以来、今日まで何度観ているかわからないほど観てますが、この度、4Kデジタルリマスター版のリバイバル上映を鑑賞
いやぁ、やっぱりいくらホームシアターシステムで観ていたとはいえ、劇場の臨場感・没入感は全然違いました、24年ぶりの劇場鑑賞の機会に心から感謝、何度も鳥肌が立ち、感動に溢れた素晴らしい体験でした
名匠ハンス・ジマーさんの音楽がメチャクチャいい、この壮大で熱い熱いドラマに100%マッチしていて腹の底まで染み渡ります
そして巨匠リドリー・スコット監督のこだわりにこだわり抜いた画と映像が最高に美しい
昨今では殆ど観られないド迫力の、そして豪華絢爛な巨大セットでのライブ撮影が素晴らしい、もちろん高くそびえ立つまだ損壊していない美しいコロッセオの映像や古代ローマの風景などVFXは多用されているものの、古代ローマの街に生きる人々の息抜きや大軍勢同士の迫力の戦闘シーン、グラディエーター達の死闘に狂喜乱舞する民衆たちなど全編通してたくさんの人を使ってこれでもかっていうほどの本物感にこだわり抜いた演出には脱帽です
特にウィリアム・ワイラー監督の不朽の名作『ベン・ハー(1959)』の名シーンを彷彿とさせる4頭の馬が引くチャリオッツを使った圧巻のバトルシーンに痺れました
そしてキャスティングも素晴らしいですね
主演の将軍マキシマスを演じるラッセル・クロウさんは本作でオスカー主演男優賞を受賞してます、憂いのある力強い眼差しがカッコよくて印象的、何度見ても本当に男前な役で素晴らしい
そんなマキシマスを苦しめる宿敵の暗君を演じるのがホアキン・フェニックスさん、この時は若くてカッコいいです(苦笑)
先週『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)』を観たばかりであのガイコツみたいなキャラに比べると本作では若々しく血気盛んで、まだ民衆や実姉までも我が物にできると信じているパワフルな若き“バカ殿”を生き生きと演じており、この人はこの時から素晴らしい役者さんです
ちなみに、大した意味は無いでしょうが本作で既に「親を圧迫死させてる」とか「これが人生って言ってる」とか思っちゃいました
そしてもう一人の印象的なキャストが暗君の姉を演じるコニー・ニールセンさん、メチャクチャ綺麗な人ですね、弟の暗君から歪んだ愛情をせがまれる一方で父の認めた将軍マキシマスに惹かれ頼り、命を助け、未来のローマを託そうと奔走する女性を力強く演じ、クールビューティーなルックスを相まってとても魅力的でした
と、胸熱なストーリー、映像、音楽、キャスト、全てにおいて完璧!
何度も観たくなる大傑作中の大傑作です