「【”正しいローマに・・。亡き主君の想いを伝え闘う男の魂は、故郷に戻った。”男の誇りを描いた壮大なスペクタクル映画であり、壮烈な復讐劇でもある作品。】」グラディエーター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”正しいローマに・・。亡き主君の想いを伝え闘う男の魂は、故郷に戻った。”男の誇りを描いた壮大なスペクタクル映画であり、壮烈な復讐劇でもある作品。】
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<Caution! やや、内容に触れています。>
・1度目の鑑賞時には、勧善懲悪且つ、ラストのコロセウムのシーンにカタルシスを感じた。
・2度目の鑑賞時には、男の誇りとは何であるか、愛する家族を守れなかった且つてのローマ帝国の将軍、マキシマム(ラッセウ・クロウ)の哀しさと、怒りをバネにして不屈の如く立ち上がる姿と、彼を慕うキケロを始めとする元部下たちの姿が印象的であった。
・3度目の鑑賞時には、父マルクス・アウレリウス帝や思慕する姉ルシッラ(コニー・ニールセン)始め、元老院やローマの民たちにまで、慕われなかった狡猾な皇帝コモドゥス(髭のない、ホアキン・フェニックス)の孤独、哀しさが、この作品に奥行きを与えている事に、気づいた。
<いづれにして、コロセウムでの数々のマキシマムの死闘が、実に印象的な作品。
コモドゥスとの一騎打ちの前、脇をナイフで刺された状態で戦いながら、見事に妻と子の仇を取った後に、亡き主君の想いを元老院のクイントゥスに託し、地に斃れるマキシマムの姿。
そして、彼の屍は、”民”達に担がれ、コロセウムから運び出される。
一方、コモドゥスは最後まで誰にも慕われず、屍は地に置かれたままという望遠で描く対比・・。
ラストの彼の魂が、愛する妻と子の元に帰るシーンも忘れ難い作品である。>
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