「べルモンド版「ダーティ・ハリー」」恐怖に襲われた街 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
べルモンド版「ダーティ・ハリー」
「大頭脳」に続いて鑑賞したのはこちら。
べルモンド演じる主人公のルテリエはダーティ・ハリーのハリー・キャラハンそっくりで、犯人を捕らえるためなら強引な方法も厭わない破天荒警部。
長年追っていた犯罪者を追うのと同時に美女連続殺人事件の犯人も追う!欲張り!
二兎追うもの云々という諺もある通り一つの映画に様々な要素を付け足しすぎると本筋が薄くなってしまうが、今作はべルモンドのアクションを魅せる映画であり、内容は二の次だと解釈したら普段あまり無い映画の作りだなーとポジティブに考えられて却って新鮮な気持ちで観れた。
勿論アクションシーンは凄い。ジャッキー・チェンもべルモンド映画のアクションを参考にしているというが、なるほどと納得。
ビルからビルへ飛び移る
命綱無しで窓枠に捕まる
列車の上を疾走。トンネルのタイミングぎりぎりで屈む(ちょっとでも遅れたら必死)
ヘリコプターから紐を使って降下
という過激すぎるアクションをスタント無しで演技しながらやってのけるべルモンドは化け物だ。
CGの無い時代にこんな凄いアクションシーンが撮れるのは凄い!
マネキンだらけの場所での対決シーンなど、不気味な演出もあって面白い
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