CUBEのレビュー・感想・評価

閉鎖された空間でどんな心理状態になるのか・・・
そして謎を解くごとに進める安堵感、常に付きまとう緊張感。

出口を探すために「キーワード」として出る謎の数字。
「素数」「デカルト理論」「因数分解」・・・数学の用語がたくさん出てきます。
旦那さんはさくさく解いていて、「（これを見たかったンだよなー）」と思いながら見ていました。

そしてラスト・・・
最後のあの瞬間のためだけに観てる感じ。
ホラー兼謎解き？

人が追い込まれた時の精神的な所が出てたな。なぜこの人たちが選ばれたのかというのがなかった。誰が作ったとかもないのな。発想は独特で面白い作品でしたね。

謎は何も明かされないが、しかしそこが良いと思った。

この映画を見て何か得られるのか満足感やすっきり感を得られるのかと聞かれたら、まぁ何もない笑
ただひたすらその時その時の恐怖感やドキドキハラハラする感じだけを楽しむものだと思った。

トラップが仕掛けられた部屋に閉じ込められ、脱出を試みるというところはSAWと似ている。
私が評価する点はSAWほどの激しいグロ描写もなく、緊張感と閉鎖感、恐怖感があったところ。
あと、それぞれのキャラが立ってるところ。仲間同士で争いあうところも緊張感がある。

何故人が閉じ込められたのか、どのように選別されて閉じ込められたのか、ここがどこか、だれの思惑なのか、これらは考察は述べられるが正しい正解は与えられていない。
結末もbadエンドだし全くすっきりはしないが、謎であるが故に残る恐怖感がよい。

内容はともかくホラー映画？なのに登場人物のキャラたってるのはおもしろかった

警官の男の生理的な気持ち悪さの描写とか中々でした。

なんて斬新な設定なんだ☆と驚いた。単なる低予算の理由かららしいが閉鎖された中での人間の変化。まさにホラーではなく人間ドラマ。監督のインタビューで読んだがなぜ彼だけが助かったのか？の質問に彼は中に居ても外に出られても同じだから。んー深い☆☆☆

閉鎖的な空間で起こる残虐なギミックでの死。
SAWシリーズを彷彿とさせる設定でした。

わ〜！！痛い！！というシーンは少なめですが死体や傷口の作りはよかったと思います。

個人的に一番盛り上がったシーンは音を出すと仕掛けが作動する部屋のところです。ハラハラドキドキでした。

続編の評価がまちまちなので見る予定はないのですが、監禁された理由や黒幕の目的、個人個人の能力や事情など謎が多い。この手の作品ではありがちなモヤモヤポイント。

理系丸眼鏡っ娘女子大生レブンが可愛かったです！割れた眼鏡はポイント高い。できたら常に掛けててほしかった。

更に光る一作目」
逆L字に組んだ3つの箱だけで撮影完結可能と踏んだ低予算セット。数学的なロジックは単に難解そうに見せるギミックで、実は最後まで破綻していて何ら回答は導かれない(言ってることは全て嘘)。しかし面白い。
こいつはやってくれそうだという前置きをわざとしておいて瞬殺される奴がいるとか、脚本的にもよく練られている。