君がいた夏

劇場公開日:

解説

幼い頃に思慕の情を寄せていた年上の女性の突然の自殺によって再び青春時代に立ち帰ることになるある男性の姿を描く。製作はトム・マウントとハンク・ムーンジーン、監督・脚本は本作品がともにデビュー作となるスティーヴン・カンプマンとウィル・アルディスの共同、撮影は「すてきな片思い」のボビー・バーン、音楽は「摩天楼はバラ色に」のデイヴィッド・フォスターが担当。出演は「プレシディオの男たち」のマーク・ハーモン、「告発の行方」のジョディ・フォスター、ウィリアム・マクナマラほか。

1988年製作/アメリカ
原題または英題:Stealing Home
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1989年5月20日

ストーリー

再起を果たしたプロ野球選手ビリー・ワイアット(マーク・ハーモン)は、落ちぶれて漫然と失意の日々を送っていた半年前、母(ブレア・ブラウン)からケイティ・チャンドラー(ジョディ・フォスター)の自殺を電話で知らされた。ビリーにとってケイティは生涯忘れられない人であった。6歳年上の従姉であるケイティは、ビリーが大人になる過程の中で、いつも彼をけしかけ励ましていた青春の思い出だった。そのケイテイがビリーに、彼女の遺灰を葬って欲しいと遺言を残したのである。彼女の両親(リチャード・ジェンキンス、クリスティーン・ジョーンズ)は墓地に埋めるようビリーを説得するが、ケイティの遺志を汲み取った彼は、幼なじみの親友アレン(ハロルド・レイミス)をも巻き込んで、それを葬る場所を捜し始めた。やがてビリーは、かつてケイティが一度空を飛んでみたい、と洩らした海辺の展望台を訪ね、そこが2人にとって忘れ得ぬ場所であることを思い、まるで空を飛ぶが如く、そこから遺灰をまくのだった。甘く切ない青春の日々を旅したビリーは、そこで忘れていた何かを見つけ出したことにより改めて今、自分の青春に決着をつけるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0胸が痛む青春回顧

2025年1月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

萌える

本作を見ると、自分の過去、特に青春を振り返らされ、胸の真ん中がチクチクします。本作は初見ですが、どこか懐かしくもあり、ずっと見ていたい映画です。バカ騒ぎしたり、自分のことだけで、周りが見えてなかったり、大事なことに気がついていなかったり、などあるあるです。
また、ジョディ▪️フォスターの容姿と演技は魅力的。幼い子ないし年若の男性にとって人生が左右されるほどの強い印象を与える女性像を作り上げて完璧です。彼女を観るだけでも、価値ある作品です。

否定的なレビューを見ましたが、本作は見る人(どんな幼年ないし青春時代を送ってきたかによる)を選ぶ作品かもしれません。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)

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たけちゃん

1.0主人公2人の心象描写を疎かにした印象の演出に…

2025年1月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

想いを寄せた異性への思慕の観点での作品
として「フォーエヴァー・ヤング」
に続いて鑑賞。

しかし、作品の導入から嫌なスタート。
主人公の男性は何十年も会わないでいた
過去の女性の訃報を受けると、
上手くいっていない同棲関係とはいえ、
彼女を無視して追憶の旅に出る展開や、
一方、女性の方も、2人の間に
恋愛や結婚への障壁がある訳でもない中で、
2回の結婚・離婚を繰り返したあげく、
両親を飛び越えて遺灰を男性へ託す設定に
私はついていけなかった。

しかも、ストーリー展開が、
主人公2人の感情にどう影響しているか
分からないままの
両親と友人の恋物語に時間を割き過ぎて、
肝心の主人公2人の心象描写を疎かに
してしまった稚拙な演出に感じた。

もちろん男女の恋愛感情は微妙なもので、
2人にしか分からない要素はある。
しかし、
過去に想いを寄せた異性があったとしても、
でもそれはあくまでも“過去”であって、
大切なのは“現在”との男性の決意を
見事にラストシーンで描いていたのが
「シェルブールの雨傘」だったように思う。

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KENZO一級建築士事務所

4.0誰にでも一生忘れられない人がいる

2025年1月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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こころ

1.0切ない青春、の映画化に完全に失敗した張りぼて・・・

2025年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

中身は、ほぼ何もないです。
唯、淡く切ない青春をあたかも切り取ったかのような「いかにも」な映像と、
それには正にぴったり(?)な、David Fosterの薄っぺらな音楽・・・
これだけ酷評に価する映画も珍しいと思うので、興味のある方は一度視聴してみるのもありかと。

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satorudeluxe