奇跡の旅

劇場公開日:

解説

飼主一家の事情で遠く離れた家に預けられた犬二匹と猫一匹が、家族に逢うために冒険の旅に出る姿を描くアニマル・アドヴェンチャー・ドラマ。監督は、デイヴィッド・リンチ監督作品の編集者として頭角を現し、TV版「ツイン・ピークス」の3つのエピソードを演出したデュウェイン・ダンハム。本作が劇場用映画デビュー作となる。製作はフランクリン・R・レヴィとジェフリー・チャーノフ。エグゼクティヴ・プロデューサーはドナルド・W・アーンストとカーク・ワイズ。カナダの女流作家シーラ・バーンフォードの1960年代のベストセラー小説Incredible Journeyをもとに、「アダムス・ファミリー」のキャロライン・トンプソンと「美女と野獣(1991)」のリンダ・ウールヴァートンが脚本を執筆。撮影はリード・スムート。音楽はブルース・ブロートンが担当。アニマルコーディネーターはジョー・カンプ。この原作は1963年に「三匹荒野を行く」のタイトルで映画化されているが、前作では動物たちの心理をナレーションで説明していたのに対し、本作では3匹自身にセリフをしゃべらせるというスタイルになっている。3匹の動物たちの声の出演は、「ドク・ハリウッド」のマイクル・J・フォックス、「天国は待ってくれる」のドン・アメチー、「星の流れる果て」のサリー・フィールド。出演は「フライングハイ」のロバート・ヘイズ、「ホワイ・ミー?」のキム・グレイストほか。

1993年製作/アメリカ
原題または英題:Homeward Bound The Incredible Journey
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
劇場公開日:1993年6月19日

ストーリー

ピーター(ベンジー・タール)、ホープ(ヴェロニカ・ローレン)、ジェイミー(ケヴィン・シェヴァリア)の3人兄弟の母ローラ(キム・グレイスト)は、ボブ(ロバート・ヘイズ)と再婚することになった。しかし子供たちは新しい父親になかなかなじめない。しかもボブの仕事の都合で引っ越すことになった新しい家はペット厳禁で、ゴールデン・レトリバーのシャドウ(声: ドン・アメチー)とヒマラヤンのサシー(声: サリー・フィールド)と、アメリカン・ブルドッグのチャンス(声: マイクル・J・フォックス)と別れなければならなくなった。シェラネヴァダの麓に住むケイト(ジーン・スマート)に預けられた3匹は、家族たちのことが心配でたまらず、ケイトの留守中荒野へと旅立った。最初はお互いになじめなかった3匹だったが、グリズリーと出会ったり、急流に流されたサシーが九死に一生を得たりといった冒険の旅を続けるうち、強い心の絆で結ばれていく。その頃、3匹の失踪を知った子供たちはパニック状態になるが、ボブが忙しい仕事の合間にペット捜索願いのビラを作っていることを知り、子供たちはボブを少し見直す気になる。旅を続ける3匹は、途中で迷子の女の子を助けるが、女の子を保護した捜索隊の一人がビラで見た3匹だと気づき、一家に連絡を取って動物保護センターに連れていくが、3匹はそこを野良犬収容所と勘違いして脱走を計る。そしてようやく山を越えると懐かしい町が眼下に広がった。しかしその時、シャドウが深い泥穴に転落してしまった。チャンスとサシーはなんとか助けようとするが、どうにもならず、家族のもとへ助けを呼びに急ぐ。家族の皆は家で3匹を待っていた。チャンスとサシーに少し遅れて、自力で脱走したシャドウも帰って来て、冒険の旅は終わりを告げるのであった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ほのぼのコメディ

2013年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

総合:60点 ストーリー: 60 キャスト: 70 演出: 60 ビジュアル: 70 音楽: 60  「三匹荒野を行く」のリメイク版。しかしオリジナル版と異なり動物たち自身が喋る設定になっている。しかも動物というよりもかなり人間のような性格のままに考えそして喋る。だから動物というよりも擬人化された動物という設定で、喋る内容はかなり人間臭い。確かオリジナル版はドキュメンタリー調でそれなりに真面目な話だったように記憶しているが、今回は全体に乗りが軽くて喜劇的要素を前面に出してほのぼのとしている。そのぶん物語は現実味というか緊迫感が薄くなった。  その意味ではより対象年齢が下がって子供向き映画になっている。内容としてはディズニーらしく愛情や友情が前面に出ていて安心して家族で見られるだろう。犬はともかく猫とか動物たちは言うことを聞かないだろうに、よく訓練したなと感心する。  ハリウッドでは動物ものはこのように擬人化して動きの早く科白の多い笑えるようなものじゃないと退屈されて受けないという考えが主流になっているようだ。近年の作品で動物が動物として描かれる映画を見た記憶がない。このような動きを否定する気はないけれど、真剣路線の動物ものがあってもいいと思う。

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