傷だらけの栄光

劇場公開日:

解説

ミドル級世界選手権保持者ロッキー・グラジアノの伝記映画。原作はグラジアノ自身とロウランド・バーバーの合作によるベスト・セラー小説、脚色は「重役室」のアーネスト・リーマン、監督は「トロイのヘレン」のロバート・ワイズ、撮影は「白鳥(1956)」のジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はブロニスロー・ケイパー。主題歌は作詞サミー・カーン、歌手はペリー・コモ。出演は「銀の盃」のポール・ニューマンが初めて主演する他、同じくピア・アンジェリ、「理由なき反抗」のサル・ミネオなど。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Somebody Up There Likes Me
配給:MGM
劇場公開日:1956年12月15日

ストーリー

ニューヨークのイースト・サイド、その貧民街に育ったロッキイ(ポール・ニューマン)は、遊ぶ金に困ると靴磨きのロモロ(サル・ミネオ)らを誘って盗みを働く少年だった。或る日、土地の不良団と喧嘩して感化院に送られ、やがてそのまま陸軍に引っぱられたが第1日目に脱走した。彼はスティルマン体育館に行き、ボクサーとして出発しようとした矢先、軍にみつけられて刑務所に送られた。しかしそこでボクシングを習って彼は自分の進むべき道を知った。出所した彼は再び体育館を訪れた。或る日妹の友達ノーマ(ピア・アンジェリ)と知り合い2人は結婚した。娘も生まれて彼の未来は開けてきたようにみえた。トニー・ゼイルとミドルウェイト級の世界選手権を争うことになった時、刑務所時代に知り合った男が八百長を頼んできたのを断った事から、ニューヨークの試合をボイコットされ、加えて新聞に彼の前歴を悪しざまに書かれる不運に見舞われたが、妻はそうした失意の彼を暖かく慰めた。やがてロッキイの努力は酬われ、1947年あらためてトニーに挑戦、ついにチャンピオンとなった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 アカデミー賞(1957年)

受賞

撮影賞(白黒) ジョセフ・ルッテンバーグ
美術賞(白黒)  

ノミネート

編集賞
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映画レビュー

5.0Simple is best

2024年7月21日
PCから投稿

不良少年が世界チャンピオンになるまでの大河映画ですが、ポイントを要領よくまとめてテンポ快調です。特にケレンはありませんがワイズ先生ならでは、堅実に且つ娯楽的要素も十分に描いています。
確かに当初の配役ディーン先輩にはうってつけだったかもしれません。ニューマン先輩もいいですが、翳りがイマイチです。

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越後屋

4.5とても面白い

2019年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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吉泉知彦

3.0傷だらけのロッキー

2019年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 召集令状によって軍隊に入っても大尉を殴り倒してしまう。金に困ったロッキーはボクシングジムをやってる男を頼るが、そのフランキー・ペッポは刑務所にいると言われた。そしていきなりロッキー・グラチアーノと名乗ってファイティング。懲戒除隊でまた1年服役。

 やがてボクシングを覚え、順調に勝ち進み、妹の友人ノーマと結婚。母親が「結婚したせいで父ニックがダメになった」ことを教えたことによる心の葛藤。チャンピオン戦に敗れた後、過去を新聞でばらすと脅されたりもする。八百長疑惑で免許剥奪の憂き目にも遭う。

 ミドル級タイトル戦のリベンジ・マッチ。父との確執も消え、何か吹っ切れたロッキー。試合の迫力よりもこの一連の心理描写が上手い。特に、行き付けのベニーの店でのやりとりがいい。アクションはほとんどストレートを打たないポール・ニューマンにちょっと萎え気味だったけど、ラストの試合だけは続きを読む

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kossy

4.0えっ、これって「ロッキー」のパクリ?いやこっちの方が古いよな?って...

2019年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

えっ、これって「ロッキー」のパクリ?いやこっちの方が古いよな?ってことは「ロッキー」の方がパクった?
こんな作品があったんですね、初めて知りました。実在の人物がモデルなんだとか。
はなしの中身はほんと「ロッキー」そのまま。主人公の名前はほぼ同じ。奥さんもまるでエイドリアン。
ということで面白いのも「ロッキー」と同じ。盛り上がります。見ている方、少ないですね。「ロッキー」好きなら絶対見るべき、いや外せない作品です。

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はむひろみ