劇場公開日 1956年12月15日

「傷だらけのロッキー」傷だらけの栄光 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0傷だらけのロッキー

2019年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 召集令状によって軍隊に入っても大尉を殴り倒してしまう。金に困ったロッキーはボクシングジムをやってる男を頼るが、そのフランキー・ペッポは刑務所にいると言われた。そしていきなりロッキー・グラチアーノと名乗ってファイティング。懲戒除隊でまた1年服役。

 やがてボクシングを覚え、順調に勝ち進み、妹の友人ノーマと結婚。母親が「結婚したせいで父ニックがダメになった」ことを教えたことによる心の葛藤。チャンピオン戦に敗れた後、過去を新聞でばらすと脅されたりもする。八百長疑惑で免許剥奪の憂き目にも遭う。

 ミドル級タイトル戦のリベンジ・マッチ。父との確執も消え、何か吹っ切れたロッキー。試合の迫力よりもこの一連の心理描写が上手い。特に、行き付けのベニーの店でのやりとりがいい。アクションはほとんどストレートを打たないポール・ニューマンにちょっと萎え気味だったけど、ラストの試合だけはいい雰囲気だ。

kossy