劇場公開日 2012年11月3日

「ビッグママや相手トレーナー、そして主人公のマネージャーにホッコリと…」カリフォルニア・ドールズ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ビッグママや相手トレーナー、そして主人公のマネージャーにホッコリと…

2025年12月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「ベラクルス」「特攻大作戦」などの
アクション映画の印象の強い
ロバート・アルドリッチ監督の、実は
なんの鑑賞意欲も湧かないでいた作品だった
が、私の鑑賞指標の一つとしている
キネマ旬報ベストテンにおいて、
なんと第8位に選出されていることを知り
初鑑賞した。

プロレス世界の厳しい内実の中で、
主人公達が栄光を掴むという
あからさまなサクセスストーリーなのだが、
それでも試合時間の押し迫る中で、
彼女らはどう勝利を掴むのかと
ドキドキさせられた。
一方、スポットの当たらない
他のほとんどのレスラーが、
栄光と言う意味では無縁な世界にいるのかと
想像すると少し暗澹たる鑑賞後感も。

しかし、そんな中でも、
所詮は前座のレスラー達と卑下していた
ビッグママが彼女らの勝利に喜んだり、
実は公平な人物だったとした
相手チームのトレーナーの種明かしや、
相手方のプロモーターがレフェリーを買収
するという直接的な効果狙いに対して、
オルガン奏者や応援の子供達を
味方に引き入れるという、
言わば人の心を高揚させるという
人間臭い手段で勝負する
ヒロインたちのマネージャーの設定には
ホッコリとさせられる作品だった。

KENZO一級建築士事務所
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