カジノのレビュー・感想・評価
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そして砂漠に埋められる
脂の乗ったデ・ニーロもよかったけど、デ・ニーロを上回る存在感を見せていたのがジョー・ペシ。実はホームアローンに出てるのしかみたことなくてずっこけ泥棒役のイメージしかなかったけど、こんな非道極まる極悪マフィア役を見事に演じているとは…!いやめちゃめちゃ怖かったよ!グッドフェローズも絶対観なきゃ。
特に前半はテンポが速くて細かいとこついていけない部分もあったけど、まあ、とにかくマフィアが絡むカジノ経営を邪魔するとベガスの砂漠に埋められるってことだ。実話みたいだが、今でもこんなこと裏で起こっているんだろうか…?
シャロン・ストーンの底力
マーティン・スコセッシの作品は個人的にあまりハマりません。タクシードライバーも、グッドフェローズも、ギャング・オブ・ニューヨークも、ウルフ・オブ・ウォール・ストリートも。理由はよくわかりませんが。。。
で、その中でも飽きずに観れたのが本作。ボイスオーバーのリレーはちょっとやり過ぎ感がありますが、カジノの狂騒を再現した豪華なセットと疾走感ある演出が作品を牽引してました。
演者で良かったのは安定のデニーロでも無く、狂気のジョーペシでもなく、かのシャロン・ストーン。破滅的な女を熱演、底力を魅せてくれました。
ラスベガスに行く前にぜひ見ましょう。3時間と長いが引き込まれる。終盤のスピード感よし。
3時間と長く、途中で飽きないか心配でしたがすんなり見ることができました。
ですが、語りがとても多い。英語苦手な人は字幕で見た方がいいかも。
ニッキーとの友情、確執はとてもよく描けてるなと思います。切りたくても切れない、友達だし長い付き合いだし、、、その辺の葛藤がよく伝わりました。
見て後悔しない映画だと思います。グロ描写も内蔵の露出などのリアルな描写はないので、苦手な人も見れると思います。
ヤクザ映画に似たところはあるが、カジノという舞台は日本にはないため新鮮でした。ラスベガスに行く前にお勧めしたい作品です。
軽いタッチのマフィアもの
スコシ選手のライトサイドの作品です。
LVを牛耳るマフィアのお話で、さぞかし重くて暗いと思いきや、意外にも軽くサラっとテンポよく描いているので3時間の長丁場を飽きずに観ることができます。
デニーロ選手も段々みっともなくなって所詮小悪党という風情が良いですね。
チビ男君の悪党ぶりが秀逸です。
見ててイライラする駄作
往年の本場ラスベガスのカジノの雰囲気ってこんな感じなのか!というのがわかる、煌びやかな映像は素敵だったし見ていてワクワクした。
が、基本的に語りが多すぎて、はっきり言って興醒めした。
映画なのだから、ストーリーテリングはナレーションでなく映像と演技で見せてくれよ。。
あと、デニーロはいつどんな時でもタバコを吸っていて、ニッキーはいつもいつも爪楊枝を口に挟んでいて、
それぞれのキャラのトレードマークにしたいのか何なのか知らないが、逆にリアリティなくなってます。
この点も非常に興醒め。
あと、この1本の映画通して、何百回Fuck●n'という単語出てきただろう。。
出てきすぎて耳についちゃって後半以降だいぶイライラした。
役者も基本、早口でまくしたてるようにセリフ言うスタイルなんだけど、徹底してどの演者もそうしてたので、
たぶんそういう演出をすることで独自のカラーを出したいと言う意図があるのでしょう。
その意図が透けて見えすぎちゃってますます興醒め。
他の映画見りゃよかった。
しょーもないというか、けっこう見ててイライラする映画でした。
日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います
内容は実話だそうです
邦画風の題名をつけるなら「実録シカゴマフィア ベガス死闘編」か「ベガスの帝王」でしょうか
スコセッシ監督の観客を掴む握力はものすごく、3 時間があっという間です
ベガスに行ったのはもう10年ほど昔
本作のラストにあるように、今ではディズニーランドみたいな健全な観光地でした
公営ギャンブルの競技場や場外馬券売場のような殺伐とした感じは全くしません
世界中から集まる家族づれの観光客で賑わっていました
シルクドソレイユのショーなどの観光がメインで、博打はオマケみたいになっています
幕張メッセのような大規模コンベンション会場もあって仕事の出張先としていく人も多いくらいです
自分も仕事で行きました
とはいえ、どの超デカいホテルも1階がカジノで、フロアが東京ドームくらいあったりします
スロットマシンのコーナーは、日本のパチスロ店と見た目はそう変わりありません
それが恐ろしく広いというだけです
なんか大阪ミナミの大きなパチスロ店に迷います混んだ感じになるくらいです
でも、ポーカーや、ルーレットのテーブルはやはりカジノ!と感じさせます
花形なのでやっぱり中央にあります
みんなカジュアルな服装で、ちょいと小綺麗なくらいでドレスアップしてるような人は誰もいません
ネクタイしているのなんか従業員くらいでしょう
ストリップ大通りは土産物屋が並んで、子供連れの家族が大勢歩いてます
お目当てのショーをしているホテルまでぶらぶらしているのです
夜ストリップを子供連れで歩いても怖い思いをすることはまずないでしょう
ゴミすら落ちていなく、本当に見た目は清潔でした
健全な娯楽の街です
雰囲気は新宿というより、大阪ミナミの道頓堀のノリ
歌舞伎町の雰囲気ではないのです
ちょいとダークではなく、底抜けにネアカ
このニュアンスが伝わるでしょうか?
暴力は水面下に見えないように、完全にコントロールされています
凄みのある本物、半グレ、チンピラさえ見かけません
ナンパ師が交差点の信号待ちの女の子に声をかけまくってうろちょろしているくらいです
金、賭博、女、酒
清潔なわけがありません
今のベガスも一皮むけば、強烈な暴力の統制があるに違いないと感じさせもします
そこが歌舞伎町と違うのです
水面下に透けて見えるか、見えないかの違いです
本作はそんな歌舞伎町がともっともっとヤバかった時代のようなベガスの物語です
中西部のマフィアの親分衆がリアルです
日本の実録ヤクザ映画と比べてみるのも一興かと思います
蛇足
本作では日本人ギヤンブラーが序盤に登場します
金持ちの紳士でした
10年前のカジノでは中国人の連中が生意気な態度で大きな顔で博打していました
あんな態度ではいずれ締められるのではないかと冷ややかにみてました
いまはなんか米国挙げて締めているようです
スコセッシ×デ・ニーロ×ジョー・ペシ
未見であったため、アマプラで観ました。
ジョー・ペシのキレ芸がすごい。
シャロン・ストーンのキレイだけどヤサグレ女っぽさも素晴らしい。
同じ位の長尺でありながら、ネトフリの「アイリッシュマン」より、引き込まれました。
鑑賞後の満腹感
見たことあると思い込んでいたが、どうもはじめてだったらしい。
さすがに鑑賞後の満腹感がある。映画を観た、って気分にさせてくれる。ただこの組み合わせによる他作との比較になると分が悪い。スコセッシ、デニーロ、ペシときてハードル上げすぎたかな。
とにかく語りが多い。基本嫌いではない演出だが前半はずっと、さすがに字幕追いに疲れる。
展開もどうだろう、この尺の割には印象に残る場面が少なかった。
ちょっと、思ったのはこのときのシャロンストーンが物足りない。コンディションというか仕上がり具合が。男を狂わす役にしてはちょいピーク過ぎてたかな笑
でも、観れて良かった。グッドフェローズかなんかとごっちゃになってたのか、あるいはベガスのカジノ舞台の他映画とごっちゃになってたのか。。
最初から面白い
始まりの車の爆破シーンから目が釘付け。
モノローグが大半なのに面白い。
演出が丁寧だから、
今このキャラクターが何を思ってるかが手に取るように
分かる。
ニッキーとエースの全く相容れないのに、
最後の一線を超えない、裏切らない友情が熱かった。
デニーロとジョー・ペシが凄いのは分かるけど、
シャロン・ストーンの場を掻き乱すキャラクターが
魅力的でとても良かった。
近くにいたら絶対嫌だけど…
何年間の歴史なのか分からないけど、
予想屋から始まり、カジノを仕切り全てを失うまで、
丁寧だけどスピード感があってとても面白かった。
ホームアローンで何かこの人マジで怖いなぁと
思ってたけど、ジョーペシやっぱ怖いわ。
可愛い顔してるけど、怖い。
これが一番怖い。
名優達のプロの業
個人評価:4.2
スコセッシ名作中の名作。
デニーロとジョー・ペシの最強のコンビは見ているだけで鳥肌ものの掛け合い。新作のアイリッシュマンでは、性格的な立場が逆なだけに、対で見るとさらに面白味がます。
またシャロン・ストーンの悪母ぶりが凄まじく、ある意味でデニーロをも凌駕するはみ出しっぷり。名優達のプロの業が、スコセッシの指揮のもと奏でられている。
演技派女優になろうと必死こいてたころのシャロン・ストーン
ちゃんと演じられるのかいな、「あっ、今のところなかなか上手くなった」「あ、ここは相変わらず下手だな」と、シャロン・ストーンの演技をハラハラしながら観ていた、という印象しかありませぬ。
ギャンブルは嫌い
冒頭では車に乗り込んだデ・ニーロがいきなり爆破される・・・これが1983年。いきなり驚愕の映像から始まった。
『ディパーテッド』でも聴けた「ギミーシェルター」は本作でも聴けるが、選曲の良さはさすがスコセッシ。『グッドフェローズ』などと似たような雰囲気の映画だったけど、カジノのギャンブル面よりも裏側ばかりが描かれていた。エースとボス、それにスーツケース族と銀行など、複雑な裏側ばかり。それよりも人気の高い駐車係なんてのは俺向きかもしれない・・・
細かなエピソードが散りばめられているため、どうでもいいところが多いけど、ジンジャーの尻軽ぶり(結婚前は男を手玉に取るところが痛快だったようだ)やニッキーの異常性格ぶりが強調されていた。
中盤からは笑えるシーンもあるけど、終盤にはどす黒い暴力シーンが連発。やっぱりスコセッシ作品にはこれがなきゃ・・・。やっぱりデ・ニーロは生きていたけど、ベガスの古い体質がなくなったかのような巨大レジャー都市に変わったことに対して冷静な判断をしていた。やっぱりギャンブルなんてのは一時の夢なんだろうな・・・
アトラクション化する前のカジノの姿
観ていなかったスコセッシ監督作品を。
3時間あるので気構えていたのですが流石のスコセッシ、飽きさせない怒涛の展開。特に前半のスピーディーさ&濃さよ。
ジョー・ペシの絶対お近づきになりたくない男が圧巻。デニーロは狂気の役ではなく、ブルーベリーが偏らないようにしろ!という細かい性格の役だった。シャロンストーンと付き合っても絶対幸せになれないだろうに、と思ってやはりその通りw
曲の使い方がうまく監督は本当にロックが好きなんだなぁというのが伝わってきてニンマリ。
半分マフィア映画なのでどうしてもグッドフェローズと比較しちゃう(そしてそちらの完成度の方が高いのだけど) 躁的なまでにテンション高い展開と構成がカジノ的でしたな。
長さ感じず!
迫力ありました。
しかし、途中かなりフラストレーション溜まりました。
なんで早く彼女を追い出さないのか、なんで易々と彼女にお金を持ってかれちゃうのか。我慢強いというか惚れた弱みというか、そこらあたりがよくわからなかったけど、男の裏社会の厳しさにうーんとうなってしまった。
ショー・ペシさんがいい役
カジノの裏世界と、泥塗れの人間模様に引き込まれて行きました。
グッドフェローズは見てないので比較はできませんが、
中々面白かったです。
18禁映画なので、中々グロテスクな場面などが出てきますけど、
まぁ耐性がある方なら平気だと思います。
この映画のショー・ペシさんは恐ろしいですね。
ホームアローンのイメージが強かったので、中々衝撃でした笑。
スコセッシお得意の演出法
久々に鑑賞したが思いのほか序盤のスピーディーな進み方から一転、後半から飽きがくると言うか理由はS・ストーンで裏切りマクりの戻ったり出て行ったりの繰り返しにイライラして作品の半分が夫婦喧嘩にも!?
やはり「グッドフェローズ」と比べて観てしまうし周りの人間に翻弄されて四苦八苦して基本的に何も行動しない温和なデ・ニーロにあまり興味が持てないがJ・ペシは「グッドフェローズ」より強力なトラブルメーカーなキャラで存在感が絶大。
曲の使い方も「グッドフェローズ」に比べるとあまりインパクトが薄い気も。
上映時間もちょっと長い気もするしJ・ウッズの使い方もドウにかならなかったか?
スコセッシの手腕が光る演出でこの手な感じは好きだが「グッドフェローズ」の延長なのは否めない。
が、こんな感じの連発してくれたらスコセッシには。
なるほどシブい
ラスベガス旅行前に鑑賞
味わい深い作品なんだろうけど、一回見た限りでは咀嚼できてない部分もちらほら。
話の切り替わりが淡々としてるところもあるので、感覚的ではなく、少し頭で整理しながら見なくちゃいけないかも。この映画に対して"シブい"という評価がしばしば見受けられるのはこのように感覚的ではない映画だからかもしれない。
見始めてから知ったのだが、実話とのことで驚いた。1970〜80年代のラスベガスが描かれているとのことなので、この話があった後に今のラスベガスがあると思うと、旅行への楽しみが増した。
スコセッシは、いつも人間の欲望を描く。 金銭欲、物欲、支配力。 シ...
スコセッシは、いつも人間の欲望を描く。
金銭欲、物欲、支配力。
シャロンストーンが金銭欲と物欲。
最悪の女。こんな女は絶対嫌だ。
ジョーペシが支配力。自分の思い通りにいかない奴は殺す。わかりやすい。友達にも敵にもしたくないな。
中学時代のヤンキー友達にこんな奴が2人いた。いつキレるかわからないから周りの人間は腫れ物に触れるようだった。
今、1人は、限りなく友達が減った。
もう1人は、刑務所を何度も出入りしてる。中で喧嘩するから、いつも満期だ。
デニーロは、一番まともに描かれてる。
女に対しても、理論的に、冷静に対処しようと努力する様は、とても感情移入した。
対して女はわがまま。理論的な会話が成立しない。こういう女って、確かによくいる…。
まともなデニーロでも、あの法廷での怒り方や、テレビ番組まで作って相手を論破しようとする執着心は、支配力ともいえるだろう。この部分も、自分ととても似てる…。
許せない相手は執拗なまでに批判する…。わかる…。あの怒りがとても理解できる。おれ、性格悪いな…。
スコセッシが描く人物像はどの映画でも同じ。
ジョーペシとデニーロが毎回コンビで出演ということだけでなく、例えばジョーペシはスコセッシ自身だ。小柄でよく喋る。
とにかく喋る。台詞だけでは飽き足らず、ナレーションでまで喋る。
この異常な言葉数はまさにスコセッシ自身。インタビューなど見ると、とにかく早口でよく喋るスコセッシは、ジョーペシにそっくりだ。
そして女に対してガミガミ怒るシーンが必ずある。スコセッシ自身、自分を抑えきれずに女に暴力を振るってしまうらしい。
以前、ハリウッドの人間に作品を貶されて、ブチ切れて、拳銃で殺しに行こうとした事があるらしい。その時に旧友のスピルバーグなどに止められたという。
これ、まさにジョーペシだ。
スコセッシは、いつもコカインを描く。
必ず出てくる白い粉。
コカインが大好きなんだろう。
既に70を超える歳だが、スコセッシ映画のテンションの高さやそのエネルギーを見ると、今でもコカインやってんじゃないか?とさえ思う。
レッドブル4杯飲んだ感覚と言ったらわかりやすいだろう。
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