劇場公開日 1968年2月24日

「壮絶なラスト。」俺たちに明日はない みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5壮絶なラスト。

2012年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

世の中平和で何でも手に入る時代。そりゃあ、レギュラーガソリンがリッター150円になったり、他国の事情でいろいろ不都合もあるけれど。でも総じて幸せな国であり時代でもある。これは1930年代の大不況のアメリカで実際にあった事件を題材にした物語。先の見えない若者達。何を目的に生きれば良いのか?そんな世の中にあって、メンタルな悩みを持つ男と自由に生きる女が出会う。始めは冗談のように行った行為だったが、次第にエスカレートし、いつしか本物の悪党のように手馴れた銀行強盗を続けていく。世間は騒ぎ、世の中へのウップン晴らしの材料に彼らをヒーロー扱いする新聞まで出る始末。だが、面子のある警察は黙っていない。躍起となって捜査して彼らを手助けする仲間に、罪を見逃す条件に取引を持ちかける。
ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイのぎこちない愛の表現と、哀しい最後。映画史に残ると云われる壮絶なラスト。一見の価値ある作品です。

みっどないと・シネマ