オクラホマ!

劇場公開日:

解説

「回転木馬」「王様と私」に続くロジャース=ハマースタインによるミュージカルの映画化。70ミリ幅フィルムのトッド・AOスクリーン・システムで公開される。ブロードウェイのシアター・ギルドで長期連続公演されたものからソニア・レヴィーンとウィリアム・ルドウィグが共同で脚本執筆、「地上より永遠に」のフレッド・ジンネマンが監督、ロバート・サーティースが撮影を担当している。舞踊監督はC・B・デミルの姪アグネス・デミル女史、編曲はロバート・ラッセル・ベネット、音楽指揮と監督はジェイ・ブラックトン、背景音楽はアドルフ・ドイッチェが各々担当する。出演は「回転木馬」のゴードン・マックレー=シャーリー・ジョーンズのコンビに加えて「見知らぬ人でなく」のグロリア・グレアム、「二人でお茶を」のジーン・ネルソン、「攻撃」のエディ・アルバート、「勝利の園」のシャーロット・グリーンウッド、「地獄の翼」のロッド・スタイガー、「ママは大学一年生」のバーバラ・ローレンスなど。1955年アカデミー・ミュージカル映画音楽賞と録音賞を受賞した。

1955年製作/アメリカ
原題:Oklahoma!
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1956年12月28日

ストーリー

オクラホマが正式の州として認められなかった1907年頃の開拓地。歌のうまいカーリイ(ゴードン・マクレイ)は今夜の村祭に恋人ローリイ(シャーリー・ジョーンズ)を誘ったが、それ迄のソッケない態度が祟ってデイトを申し込んでもアッサリ断られる。彼女の機嫌を直そうとカーリイが得意のノドを聞かせても、ローリイはあてつけに雇人のジャド(ロッド・スタイガー)と祭に行く約束をしてしまう。ところが娘たちにモテすぎるカーリイを見て気が気ではなく、2人は結局仲直りするが、今更断れぬとローリイはジャドと同車で村祭へ。本性を現したジャドはキッスを迫るが、抵抗するローリイに車から転げ落ちる。会場では学校建設資金にと婦人持ち手提篭のセリが始まる。セリ落とした者がその婦人を独占できるというのでジャドは有金を投げ出し、ローリイの篭に賭ける。驚いたカーリイは拳銃から馬まで売り払って遂に恋人を確保。なおもつきまとうジャドを怒ったローリイは馘にしてしまう。オクラホマ!の大合唱の中で、カーリイとローリイは結婚式を挙げる。しかしジャドはあくまでローリイを狙い、彼女を護ろうとしたカーリイともみ合う中に持ったナイフで自分を刺して絶命する。だが裁判の結果もカーリイはもちろん無罪。飾りのついた4輪馬車で2人がハネムーンに旅立つ処へ、オクラホマが合衆国に加入したとの朗報がもたらされる。2人の乗った4輪馬車は若人の夢と希望を乗せて、玉蜀漆畑の道に消えて行く。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

3.0勧善懲悪ものミュージカル

2023年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

西部劇のようだが基本的にミュージカルの映画。
勧善懲悪ものドラマだった。
モノクロ映画で見慣れたグロリア・グレアム目当てで観たのだが、やはりカラー映画だと綺麗。
ただ、役柄は「ちょっとオバカな女」を演じているが、それもキュートな感じ。

農民の家には、叔母と若い娘ローリー(シャーリー・ジョーンズ)が住んでいる。ローリーの反撥し合いながらも互いに好きな相手として、牧童カーリー(ゴードン・マックレー)がいるのだが、農民の家の使用人(ロッド・スタイガー)もローリーに惚れていて、これが怖すぎる惚れ方…(^^;
彼等と並行して、アニー(グロリア・グレアム)を巡る恋物語も描かれる。
こうしたことが、ミュージカルなので、歌って踊りながら綴られる。

途中のやりとりで、
グロリア・グレアム「いろんな男からキスを求められると身震いしちゃう」
⇒シャーリー・ジョーンズ「求めて来る相手全員とキスするわけじゃないわ」には爆笑。

2時間30分近くある大作で、「Overture」・「Intermissioin」・「Exit Music」もある。

それなりに楽しめて、シャーリー・ジョーンズが魅力的だったのと、こんな時にこんな人が歌って踊るの?……の意外性あり(笑)

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たいちぃ

3.0ほどよく心地よい西部ミュージカル

2019年6月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

幸せ

フレッド・ジンネマン監督の1955年のミュージカル。
シリアスな作品が多いこの名匠にしては珍しいジャンルだが(オスカーを受賞した『地上より永遠に』の次作!)、作品もユニークな西部ミュージカル。

カウボーイと牧場娘の恋。
周囲の恋模様や恋敵、一応西部劇らしく男と男の決闘(と言うほどのものではないが)…。
ご都合主義を経て、二人は結ばれ、ハッピーエンド。
西部開拓やそれに携わった先人たちというテーマも込められているのだろうが、話自体は他愛ない。

が、開幕早々、画面いっぱい広がる晴れ渡った青空と雄大な緑の大地。
その下を馬で行く。
そして、たっぷり織り込まれた楽曲の数々とダンス。
“なんて素晴らしい映画”とは言い難いが、“ほどよく心地よい映画”。

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近大

2.5ストーリーはあってないに等しい踊って歌ってのミュージカル映画。美し...

2016年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ストーリーはあってないに等しい踊って歌ってのミュージカル映画。美しい青空、どこまでも広がる牧草地、まさに歌詞の通り「what a beautiful day 」平和でのどかな気分にさせてくる。

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tsumumiki
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