おかしな関係
劇場公開日:1985年10月5日
解説
カリフォルニアとクウェートを舞台に、ミサイル誘導システムをめぐって戦争に巻き込まれることになるエンジニアと軍人の奇妙な関りを描く。製作はグロリア・カッツ、監督は「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」でシナリオを手掛けたウィラード・ハイク、脚本はカッツとハイクの夫婦コンビ、撮影はドン・ピーターマン、音楽はパトリック・ウィリアムス、編集はシドニー・ウォリンスキーが担当。出演はダドリー・ムーア、エディ・マーフィなど。
1984年製作/アメリカ
原題または英題:Best Defense
配給:パラマウント映画=UIP
劇場公開日:1985年10月5日
ストーリー
1982年、エンジニアのワイリー(ダドリー・ムーア)は、建造予定の陸軍のXM-10スーパータンクに設置するミサイル誘導システム、DYPジャイロの設計に携っていた。2年後、ランドリー(エディ・マーフィ)という名の若い中尉が新しい戦車をテストするために、クウェートの砂漠に派遣された。クーパーが設計した部品が作動しないと、ランドリーは故国に戻れないかもしれない。ワイリーは、不運なエンジニアで過去に職を転々とし、妻ローラ(ケイト・キャプショー)ともぎこちない夫婦生活を送っていたのだ。息子ともども、シール・ビーチに引っ越して来て、この地の破産寸前の産業防衛工場ダイナテクニクス社のエンジニアになり、このDYジャイロの設計チームに入ったのだった。これは、陸軍で開発中の兵器XMー10破壊戦車の対空システム内に設置する決定的な部品になる予定だった。そして2年後クウェートでは、完成したXMー10の実地テストをランドリーが命じられ、任務に出かけるところだ。再び2年前のカリフォルニア。ワイリーと同僚のロパリノ(ジョージ・ズンザ)は、美人でクールな監督クレア(ヘレン・シェイヴァー)に恋焦がれていた。一方、元宇宙飛行士のダイナテクニクス社社長ブランク(マーク・アルノー)の許でDYPジャイロのテストが行なわれるが、失敗に終る。そんな中、ワイリーはライバル社が開発した作動可能なDYPの設計を偶然手に入れ英雄視されることになる。報酬として新しいマンションとクレアのハートを手に入れる。再び2年後の戦場。XMー10のテストは、コントロール、システムの故障で悲惨な結果に終った。ワイリーが予期せぬ成功にうつつをぬかしている頃、彼が手にしたDYPジャイロの件でスパイやFBIが動き出し、一方の砂漠では正真正銘の戦争に捲き込まれたランドリーが、生死を賭けたXMー10の試運転に迫られていた。ワイリーの会社では政府との契約を持続するために、欠陥DYPのテストを偽装しようとしており、ワイリーはテスト中止のために会社に急行した。ランドリーとクウェート兵士たちの運命は、ワイリーに委ねられることになった。どさくさの騒動の中、ワイリーとランドリーは無線で交信しながら、無事に危機をのり越えることになるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィラード・ハイク
- 脚本
- グロリア・カッツ
- ウィラード・ハイク
- 原作
- Robert Grossbach
- 製作
- グロリア・カッツ
- 撮影
- ドン・ピーターマン
- 美術
- ピーター・ジェイミソン
- 音楽
- パトリック・ウィリアムズ
- 編集
- シドニー・ウォリンスキー
- 字幕
- 菊地浩司