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「王女メディア」を配信している動画配信サービス(VOD)

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「王女メディア」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

王女メディア

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「王女メディア」を楽しむ方法をまとめて紹介します!

配信サービス 配信状況 料金
見放題 月額600円(税込)~ 今すぐ見る
見放題 月額1,026円(税込)~ 今すぐ見る
見放題 月額580円~ 今すぐ見る
レンタル ¥1,320 今すぐ見る
Amazon Prime Video

おすすめポイント

Prime Videoで幅広い種類の映画、TV番組、ライブTV、スポーツを今すぐ視聴。いつでも、どのデバイスでも、高品質なコンテンツをストリーミング再生。

配信形態

見放題 / レンタル / 購入

無料期間

30日間

月額料金

月額プラン600円(税込)/年間プラン5,900円(税込)※広告フリー月額390円

ダウンロード可否

可能

複数端末同時視聴

可能
※会員特典対象動画を同時に3本までストリーミング再生可能/同じ動画は一度に2台までの端末でストリーミング再生可能

特典
(ポイント付与等)

Prime会員となり、無料のお急ぎ便で購入したり、100万曲以上の音楽が揃っているPrime Musicへのアクセス、容量無制限のAmazon Photosも利用できる

支払い方法

クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners)、携帯決済(docomo/au/SoftBank)、あと払い (ペイディ)、PayPay(ペイペイ)、Amazonギフトカード、パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント)

映画作品数

20,300本以上

ドラマ作品数

3,200本以上

アニメ作品数

1,200本以上

※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。

Hulu

おすすめポイント

人気の映画・ドラマ・アニメ・バラエティなどの作品が見放題!

配信形態

見放題 / レンタル / 購入

無料期間

1カ月(キャンペーンコード保有者のみ)

月額料金

月額1,026円(税込)/iTunes Store決済の場合は1,050円(税込)

ダウンロード可否

可能

複数端末同時視聴

可能
※ログイン台数の制限はなし/同一の作品は最大2台まで同時視聴可能/1つのアカウントで異なる作品を同時に視聴する場合は最大4台のデバイスまで可能

特典
(ポイント付与等)

レンタル・購入で利用可能なポイント購入あり/期間限定ポイント(キャンペーンや特典などで付与されるポイント)あり

支払い方法

クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club)、VISAデビットカード、PayPay、d払い、au PAY(auかんたん決済)、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い、Google Play決済、PayPal、プリペイド式のHuluチケット、iTunes Store決済、Amazonアプリ内決済、その他事業者によるお支払い方法

見放題作品数

140,000本以上

映画作品数

5,400本以上

ドラマ作品数

2,800本以上

アニメ作品数

1,300本以上

※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。

ABEMAプレミアム

おすすめポイント

スポーツ・アニメ・バラエティ、映画、ドラマ等、ここでしかみられないコンテンツをABEMAプレミアムで!

配信形態

見放題

無料期間

なし

月額料金

広告つきABEMAプレミアム580円/ABEMAプレミアム1,080円【Disney+セットプラン】広告つきABEMAプレミアム | Disney+スタンダード1,470円/ABEMAプレミアム | Disney+スタンダード1,690円/広告つきABEMAプレミアム | Disney+プレミアム1,790円/ABEMAプレミアム | Disney+プレミアム1,990円

ダウンロード可否

可能
※ABEMAプレミアムのみ

複数端末同時視聴

可能
※広告つきABEMAプレミアムは1台まで、ABEMAプレミアムは2台まで同時視聴可能

支払い方法

クレジットカード(Visa/Master Card/JCB/American Express/Diners Club)、キャリア決済(ソフトバンクまとめて支払い/d払い/auかんたん決済)、アプリ内課金(iTunes Store(App Store)/Google Play/Amazonアプリストア)

映画作品数

980本以上

ドラマ作品数

8,850本以上

アニメ作品数

660本以上

※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。

FODプレミアム

おすすめポイント

フジテレビ公式動画配信サービス『FOD』!人気のドラマ、バラエティ、アニメ、映画はもちろん、放送中の最新作やFODだけ ... 番組など、独占タイトルを多数見放題配信中!

配信形態

見放題 / レンタル / その他

無料期間

なし

月額料金

月額976円(税込)※iTunes Store決済の場合は980円/フジテレビ ONE TWO smart 2チャンネルセット1,100円(税込)/フジテレビ NEXT smart コース1,980円(税込)/フジテレビ ONE TWO NEXT smart 3チャンネルセット2,310円(税込)

ダウンロード可否

可能

複数端末同時視聴

可能
※最大3つまでサブプロフィールが追加可能

特典
(ポイント付与等)

毎月100ポイント付与/くじやガチャ、各種キャンペーンあり/「FODフライデークーポン」使用で毎週金曜日に全国のTOHOシネマズで最大800円オフ

支払い方法

クレジットカード(VISA/JCB/Mastercard/AMERICAN EXPRESS/Diners Club)、PayPay、iTunes Store決済、Google Play課金、Amazon決済、d払い決済、au ドラマ・バラエティパックプラン、楽天ペイ、あと払い(ペイディ)、CATV局払い

全作品数

100,000本以上

映画作品数

3,300本以上

ドラマ作品数

1,700本以上

アニメ作品数

900本以上

※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。


王女メディア

解説・あらすじ

詩人・作家・映画監督として活躍したイタリアの異才ピエル・パオロ・パゾリーニが、20世紀を代表するソプラノ歌手マリア・カラスを主演に迎え、ギリシャ悲劇「メディア」を映像化した作品。イオルコス国王の遺児イアソンは、父の王位を奪った叔父ペリアスに王位返還を求める。ペリアスはその条件として、未開の国コルキスにある「金の羊皮」を手に入れるよう要求。旅に出たイアソンは、コルキス国王の娘メディアの心を射止め金の羊皮を持ち帰る。しかし王位返還の約束は反故にされ、イアソンはメディアと共に隣国コリントスへ向かう。そこで国王に見込まれたイアソンは、メディアを捨てて国王の娘と婚約。裏切られたメディアは復讐を決意する。2022年3月には、特集企画「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ1&2」(ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか)にてリバイバル上映。
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neonrg
neonrgさん
4.5
投稿日:2025-10-22
『王女メディア』は、単なるギリシア神話の映画ではありません。マリア・カラスという実在の女性の人生と、パゾリーニ自身の精神的な葛藤が、神話という形式に変換されて描かれた作品です。表面的にはイアソンとメディアの悲劇ですが、実際には現実と神話が一体化した「現代の神話」として成立しています。

まず前提として、この映画の背後には巨大な現実の物語があります。マリア・カラスは20世紀を代表するオペラ歌手でしたが、私生活ではギリシアの大富豪オナシスと恋愛関係にありました。オナシスは今で言えばイーロン・マスクやジェフ・ベゾスのような超富豪で、実際にカラスに石油タンカーを贈ったとも言われています。ところが彼はやがて彼女を捨て、暗殺されたJFKの未亡人ジャクリーン・ケネディと結婚しました。この事件は、芸術と金銭・権力の断絶を象徴するものであり、当時のヨーロッパ文化圏では大きな衝撃を与えました。

その失恋と喪失の中で、カラスはパゾリーニと出会います。パゾリーニは同性愛者であり、二人の関係は恋愛ではなく、深い友情と理解によって結ばれたものでした。彼はカラスの中に「聖なるもの(sacralità)」を見出し、カラスはパゾリーニの中に「救済」を見出そうとしました。しかしその絆は、互いに異なる救済を求めたまま、数年後には途絶えてしまいます。現実ではどちらも救われず、パゾリーニは1975年に悲劇的な死を迎え、カラスも孤独のうちに亡くなりました。

この映画は、その現実の悲劇を“神話の形式”で昇華したものです。イアソン(=オナシス)とメディア(=カラス)の関係を通じて、パゾリーニは「聖なるものを失った現代文明」の姿を描きます。映画冒頭、メディアが少年を生贄にして血を大地に塗る場面は、死を通じて生命を循環させる“聖なる時代”の儀式です。ケンタウロスが「すべてが聖なるものであった時代には、どんな生もどんな死も世界と断絶していなかった」と語る通り、そこには生と死、自然と人間が一体であった世界が示されています。

やがてイアソンが登場し、理性と欲望の文明がその聖性を破壊します。弟殺しや裏切りは、単なる愛憎劇ではなく、「神話から理性への転落」「聖性から物質への堕落」の象徴です。メディアがすべてを焼き払うラストは、復讐というよりも、失われた聖なる世界への帰還――もはやそれが可能でないことへの絶望の炎です。

また、興味深いのは、パゾリーニがマリア・カラスの声を使わなかったことです。オペラ歌手としての最大の武器である“声”を意図的に剥奪したのです。理由は「カラスの声が現実的すぎて神話にならない」からでした。パゾリーニは、彼女の現実的な情念ではなく、沈黙の中に宿る聖性を撮りたかった。現実のカラスが失っていた「声」と、映画の中で奪われた「声」が重なり合い、彼女の喪失と再生を象徴しています。

ケンタウロスの存在は、パゾリーニその人の分身です。半分獣で半分人間――すなわち詩人であり、同時に理性に堕ちた現代人。かつて神話と共に生きていた自分がもう存在しないことを嘆き、語りながら消えていく。メディアに“聖なるもの”を見出したパゾリーニ自身の内なる声でもあります。

こうした構造を知ったうえで見ると、『王女メディア』は単なる文学的神話映画ではなく、「芸術と聖性の再生」をめぐるドキュメントに見えてきます。カラスは現実に裏切られた女でありながら、映画の中で神話的存在として蘇る。パゾリーニは彼女を撮ることで、自らが失った“詩人としての聖性”を一瞬取り戻そうとした。つまりこの映画は、カラスのためであると同時に、パゾリーニ自身のための祈りでもあったのです。

今の観客がこの映画をそのまま見ても、意味がつかめないのは当然です。オナシス事件も、カラスとパゾリーニの関係も、背景を知らなければ、この映画の感情の振幅がどこから来るのか理解できません。ですが、その背景を知れば、すべての断片が一本の糸でつながります。神話と現実、愛と芸術、聖と俗が混じり合い、互いに救われぬまま世界を燃やしていく。『王女メディア』は、まさに現実そのものを神話として撮った映画なのだと思います。

鑑賞方法: Blu-ray (2Kリマスター)

評価: 90点
鑑賞日:2025年10月22日 で鑑賞

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