続・黄金の七人 レインボー作戦のレビュー・感想・評価
全9件を表示
予算の黄金の過ぎたるは及ばざるが如し
前作がヒットしたんで、スケールアップした第二作だけど、柳の下に二本目の金の延べ棒はなく、なんかお話しが大味で空回りしている感じで残念でした。前作と同じく道路工事中の一味の脇を白いコートの女の子が通るシーンから始まるけど、実は女は女装した教授と言う,人を食ったオープニングは楽しいです。今回は中米の革命政権の指導者を盗み出してくると言う007のパロディみたいな展開で、ロッサナ・ポデスタも前回より大活躍です。とは言え、今回は思い切りドタバタコメディになってしまい、前作の軽妙洒脱でコミカルな味わいがなくなってしまったのは残念。ドタバタが悪いわけじゃないけど、展開に無理がありイマイチ盛り上がりませんでした。役者では、前回よりも出番も露出も多いロッサナ・ポデスタの一人勝ちですね。
相変わらず音楽もテンポも良い
おしゃれで小粋なクライムコメディの二作目。
今作は一作目のラストシーンからの続きです。
ルパンの元ネタと言われるのはこの二作目の方が強く、随所でその影響が見られます。不二子の黒のレザースーツなんて完全にこれでしょう。
他にも金塊泥棒のアイディアが随所に見られます。
今回はそんなアイテムに様々なアイディアに溢れていて、全体にパワーアップした印象。
でもウルトラーレーダーのアンテナがグラグラしてたりと、相変わらず緩い作りです。
相変わらず音楽もテンポも良く、程よくセクシー。
オチも良く、最後まで楽しませてくれました。
やっぱり面白い作品です。
国際情勢が絡みジョルジャ大活躍
今回は、ロシア、南米、アメリカなどの国際情勢が絡み合い皮肉が効いていた。ジャングルとかロシア語の歌などで、ここはどこだよーと教えてくれるので頭がこんがらがらずに済んだ。
働き者6名組の中のガストーネ・モスキン演じる役はドイツ人設定なんだと今回わかった。ドイツ語しゃべっていたし唯一の金髪だし、名前もアドルフ!何気なくきつい冗談!
「教授」はジャン=ポール・ベルモンド「大頭脳」(1969)に出てくる世界的に名高い伝説の強盗ブレイン(デビッド・ニーブン)に繋がるんだ!奇天烈で原始的でかわいい機械、器械、メガネなどの小道具全部がマンガみたいで面白かった。そしてジョルジャ役のロッサナ・ポデスタ、今回は目の色も七色変化、ヘアメイクもドレスも力が入ってますます美しく大活躍!ジョルジャのシーンで流れる音楽が頭の中で鳴り響いています。
おまけ
後半から熟睡してしまい作戦が上手くいったのか失敗したのかわかりませんでしたー!
サービス精神にアッパレ
昨夜の黄金の七人に引き続き、続・黄金の七人。
金塊の量が半端ない。1965年の17兆3500億ドルって・・・・
7000万ドルで受けた条件付き契約なんて屁です。屁。
律儀に順番どおりに見たけど、どっちが先でもループするから、あんまり関係ない。
そのサービス精神すごいです。
冒頭のジョルジャ(ロッサナ・ポデスタ)のプラチナブロンドの前髪。中村晃子を思い出していました。横顔のアゴのラインも雰囲気一緒。
いい女に国境はなし。
名言かもよ!
教授にはかなわない。
相変わらずよく働く6人組が仲間割れ。金塊は真鍮?鉛?レンガ?いずれにせよ、積み上げるのは大変でしょうよ。実写はいいですね。
カストロ将軍?の薄めの頭の哀愁。
スペインのAさんがひとり大活躍。
ホントに悪~い不~二子ちゃん。いやジョルジャ。
サンダーバードの基地もどきも良かったですね~
この映画を見たら金(ゴールド)が欲しくなった
当時、イギリスの007シリーズに対して、イタリアでもこんな面白い娯楽映画があった。続編であるが、個人的にはこちらの方が気にいっている。黄金を盗む話のせいか、ロッサナ・ポデスタの目の色が金色になるところが特に気にいっている。
劇場で見た時、子供心に、水野晴郎の真似じゃないけど、「いやぁー、映画って本当に面白いものですね」と痛切に思った作品である(実際に水野治郎がその言葉をテレビで言ったのはずっと後になってのことであるが)。
ルパン三世の最初のテレビシリーズが好きな人はマストです
いやー面白い!
前作に続いて翌年の1966年製作
前作が大好評でヒットしたので予算もアップしたのかかなりスケールアップしています
お話は本作製作の前年に大ヒットした007サンダーボール作戦から明らかにインスパイアされております
原題は黄金の七人の大打撃のイタリア語
それが邦題では何故レインボー作戦とつけられたかと考えると、七人だから七色のレインボー、作戦はサンダーボール作戦の作戦から持ってきたものではないでしょうか?
語感が似てくる訳です
舞台もカリブ海
明らかにキューバとカストロ将軍と分かる設定で大暴れの巻きです
ジェットパック、水中スクーターなどサンダーボール作戦からどんどんパクっておちょくってくれます
終盤に登場する黄色い潜水艦は、本作の2年後のビートルズの映画イエローサブマリンの元ネタではないでしょうか?
色も形もそっくりです
冒頭から教授のジョルジュ風の女装で仰天
前作通りのおしゃれなテーマ曲とトンネル工事で幕開けでするするお話に引き込まれてしまいます
お約束の金塊の山もスケールアップです
今回はジョルジュが特にフューチャーされており、黒のレザースーツで潜入するシーンは正に峰不二子そのものです
お色気満点の活躍も前作よりも大幅増量しております
残りのメンバーも前作通りながら
本作ではアルベルトがキャラが更に立っております
冒頭でゲシュタポ!とからかわれておりますが、後半つい彼も戦争中の口癖が出たのか、ゲシュタポが言いそうなセリフを吐いて全員こいつホンマにゲシュタポやん!と引いてしまうシーンも用意されています
言った本人も、自分でしまった!とあっけにとられているのがめちゃくちゃおかしいです
とかとか腹を抱えて大笑いするシーンの連続です
ラストシーンもニヤリとするいい終わり方で満足感で一杯になります
黄金の七人シリーズはあと2作あるようですが、
教授、ジョルジュ、他6名が登場する映画は前作と本作でおしまい
他の2作では登場せず設定も変わります
とにかく前作、本作の2作品はオススメです
前作を見て面白いと思ったなら本作も絶対に見ましょう
ルパン三世の最初のテレビシリーズが好きな人はマストです
あのシーンはここから引用されていたのかと気づかされることが山ほどあるでしょう
国際情勢への皮肉も混じった軽い犯罪コメディ
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 65
音楽: 70
前作同様のルパン三世実写版のような相変わらずの軽い乗りで犯罪をしていくのだが、今回はその犯罪の手際の見事さからある国家からの依頼を受ける。だがそれすら利用してさらに犯罪を重ねていく。
ずるい、とにかくずるい。相手の立場に付け込んでは暴利を貪り、奇麗事を並べている陰で私利私欲を満たす。言っていることなど何一つ信用出来ない。そのずる賢さを徹底して貫き通して、相手がきりきりまいさせられて泣きが入っているところが笑える。
そして今回は前作以上に小悪魔な美女ジョルジァ(R・ポデスタ)が活躍する。この女がこれまた前作以上に悪魔ぶりを発揮して非常に魅力的。
全9件を表示