エイミー

劇場公開日:

解説

聾唖になった少女が歌声を通じて心を開く様を描いたドラマ。監督は「マルコム」「ピュア・ラック」のナディア・タス。脚本・撮影はデイヴィッド・パーカー。音楽はスプリット・エンズの一員フィリップ・ジャド。出演は新人のアラーナ・ディ・ローマ、「マイ・スウィート・シェフィールド」のレイチェル・グリフィス、「ハーモニー」のベン・メンデルソン、本作がデビューとなる人気ロッカーのニック・バーカーほか。

1997年製作/103分/オーストラリア
原題または英題:Amy
配給:パルコ配給(ポニーキャニオン=フジテレビジョン=パルコ提供)
劇場公開日:1999年11月27日

ストーリー

8歳の少女エイミー(アラーナ・ディ・ローマ)は4歳の頃、人気ロックスターだった父親ウィル(ニック・バーカー)がステージ上で感電死するのを目撃したのが原因で、口も聞けず耳も聞こえない状態が続いていた。母タニア(レイチェル・グリフィス)は母子の間に割り込もうとする福祉局の役人から逃れるためにエイミーを連れて、メルボルンの労働者階級が住む一角に引っ越した。売れないミュージシャンのロバート(ベン・メンデルソン)はある日、自分の歌声にエイミーが反応することに気づく。彼と一緒に公園で歌うエイミー。最初は信じなかったタニアも、エイミーがラジオから流れるウィルの歌に合わせて口ずさんでいるのを目撃して希望を持つ。様々な専門家にかかるうち、児童心理学の専門医アーカートはエイミーの良き理解者となった。親しくなっていたロバートとタニアはある晩一緒に夜を過ごすが、ひょんなことでエイミーが行方不明に。町の住民も総出で捜索が行われたが、エイミーは福祉局の役人の手につかまり、孤児収容所送りにされた。エイミーはそこからも逃げ出し、ロバートと時を過ごしたあの公園に向かった。ちょうど公園で行われていた野外コンサートを見て、興奮状態になったエイミーは「パパ!」と叫ぶ。エイミーはかつて自分がステージでパパを殺したと思い込んでいたのだ。トラウマを克服し、心を開いたエイミーをタニアは抱き締めるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ろう者になった少女と母親の成長を見届ける作品

2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主人公の少女エイミーの歌と演技が素晴らしい。
ストーリーは王道だが周りの人物なども魅力的で最後まで飽きずに楽しめた。

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cure0101

4.0エイミーの歌声

2020年9月10日
iPhoneアプリから投稿

エイミーの歌声が素晴らしい
そして、公園で走り回ったり鳥と遊んだりするたたずまいの愛らしさ。ずっとみていたい!

ので、後半の悪者に追われたり逃げたりはいらない、、、
ただただ、音楽と、マーサ通りの風変わりな人々との間で心を癒して取り戻していく映画でもよかったのではないかなー。
地下街で歌うところ、近所の水撒きおばさんに歌うところが特にすき。

あとエンドロールの歌ね。
ロバートのギターで歌うとこもみたかったなぁ。

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猫柴

5.0 マーサー・ストリートの車いじりのルークとウェイン、水撒きのマリン...

2018年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 マーサー・ストリートの車いじりのルークとウェイン、水撒きのマリンズおばさん、ホイールキャップ収集家のザック、と個性的な人間ばかりのご近所さんが素敵だ。エイミーがトイレに行きたがってるところで受付の女性が歌で教えるシーンは笑えました。警官隊が捜索するシーンの大合唱も微笑ましかった。

 音楽は70年代テイストが多いけど、エイミーが歌うことによって新鮮な音楽になりました。普通の会話は聞こえずに歌だけというところはファンタジーだなぁ。最後は涙を誘う演技です。

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kossy

3.5主役の女の子の存在感!

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

主役のエイミーを演じる女の子の歌声と演技が圧巻。
とにかくこれに尽きます。

同じオーストラリアの音楽映画といえば
個人的には『シャイン』を思い出すところですが
今作の主人公は“ピュア”という言葉がぴったりな
かわらしい女の子。

小さな頃に受けた出来事のショックから
耳が聞こえず言葉も話せません。

草原を走り回るシーンから始まる冒頭の空気感は
まさにオーストラリアの大自然。
そんな何にもない土地にひっそりと暮らしていた母子が
逃げるように引っ越した先のとある小さな路地。

物語はここから始まります。

この街では毎日が退屈な同じことの繰り返し。
それぞれに問題を抱える住民たちはどこか排他的で利己的。
はじめは殺伐とした雰囲気です。

そこに現れた言葉の話せない女の子。
小さな出来事をきっかけに徐々に心を通わせる住民たち。
同じことの繰り返しの毎日にも変化が表れてきます。
そのきっかけとなるのが“歌”。

それぞれの登場人物にまつわるちょっとした小ネタも絡めつつ
展開される人間模様も心温まる大切な要素。

後半に進むにつれて若干クドく感じる演出に
ハリウッド的な匂いを感じるのは少し残念な点ですが
それを補ってあり余る主人公エイミーの存在感。
物語の進行と共に少しずつ見せる才能には脱帽です。

過剰な演出もミュージカルやファンタジー的な味付けとして割り切って
タイトル通り「エイミー」を見る映画として存分に楽しめると思います。

小難しいストーリー展開やメッセージもなく
比較的さらっと観ることのできる作品に仕上がっていますが
最後にはほろっとさせられる良作。

幅広くおすすめできる作品です。

※他サイトより転載(投稿日:2008/09/29)

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