劇場公開日 1988年4月16日

ウォール街のレビュー・感想・評価

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4.5これは名作。続編が楽しみ。

2009年7月15日
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

興奮

深夜にCSで鑑賞しました。1987年作とあることから、ポンド危機より前に作られたのでしょうか。ヘッジファンドが台頭する前に作られたという意味でも、とても意義深い映画だと思います。というわけで、とても関心を引く題材で、あっという間に時間が流れました。

「貨幣」そのものが商品になり、商売になる資本主義経済の神髄が描かれています。マイケル・ダグラス演じる悪役ゲッコーが言うセリフに考えさせられる部分多々あり。彼が言うとおり、官僚主義を打破したのが貨幣であり、欲望というものは人を正しい道に導くことだってあるのです。産業革命以降、わたくしたちが受けている恩恵を忘れてはなりません。

それでもリーマンショック後、「ドーパミン経済」と揶揄された現代の金融経済は重大な転換期にさしかかっている。そんな渦中で本作を観ると、人間の欲望の善悪が単純に線引きされていることに違和感は覚えますが、金融のまさしくその現場で闘う人々の心理や生き方から色々と考えさせられました。

あくまで現代的である息子と、古き良き労働階級の生き方をつらぬくどこか社会主義的な父親の確執も見ごたえあります。これから世界はこの二人のうち、どちらの方向に向かっていくのでしょうか?

なんて考えながら、検索してたら本作の続編が21年ぶりに製作されるんですってね。死ぬほどお金を稼ぎ、様々な辛苦を経験した老いたゲッコーが、劇中でなんて言うか楽しみです。

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あんゆ~る