「『明日のために生きる金があれば良い』 今日がブラック・マンデーだったので見た」ウォール街 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『明日のために生きる金があれば良い』 今日がブラック・マンデーだったので見た
『国民の9割は無価値な連中ばかり、
私は物を創造しない、金を所有するのみ、我々は舞台の手品師で、大衆はその観客さ。この世は民主主義じゃない、自由市場社会だ』
ゲッコーの言葉。この映画の観客や、この監督は、この言葉を汚い言葉と考えていると思う。しかし、自由市場経済とはそういった物だ。だから、山○證券は解散した。それは兎も角、
これが、『防共』若しくは『勝共』を大義名分にして、守って来た資本主義経済なのだ。
格差が広がっているのだから、それを阻止する時期が来ていると思う。共産主義に変えろという訳ではない。少なくとも、富が一極に集中することを阻止すれば良いと思う。この映画の中でも言っていたが、『明日のために生きる金があれば良い』にだから。
物を作る技術とか、その生産性とか、散々言われてきたが、現在は物すら作らなくなってしまった。この証券マンの仕事がブルシットジョブと直ぐ理解できるが、現在のITとかAIとか情報とか、本当に必要なのか?と思う仕事が多いと感じる。
基幹産業とか農業、つまり、ボルシェヴィキの旗印の『鎌とハンマー』が時代遅れの産業なのだろうか?リモートで出来る仕事ってどういった物を創造するのだろうか?
『私は物を創造しない、金を所有する』正に今、そこに帰るのではと感じる。
この映画は仕返しストーリーで、ストーリーが稚拙過ぎるし、結末が最初から分かってしまった。
チャーリー・シーンは、モラトリアムで、知能指数の低い主人公演じるのは、中々良いと感じるが、作品の印象を変えるまでではない。
追伸『出所したらブルースターで働けば良い』ってそんなセリフ何故吐かせるのか。ふざけている。証券会社に勤める人には申し訳ないが、たぶん、航空機を運行運営の方が証券を売りさばく事よりも技術がいると思う。このセリフにこの監督の本性が見える。
また、労働組合が絡んだ証券詐欺とインサイダー取引となると、会社も組合も処罰の対象になるし、組合は法人格を持ったユニゾンの組合だから、会社全体の監査まで疑われるはずだ。つまり、大疑獄だと思う。ブラック・マンデー位では済まない。