ウエスト・サイド物語のレビュー・感想・評価
全45件中、21~40件目を表示
屈指の名ミュージカルと名曲
街ではラスタンブリン扮するリフ率いるジェッツ団とジョージチャキリス扮するプエルトリコ人ベルナルド率いるシャーク団が争っていた。リフは、リチャードベイマー扮するジェッツを卒業した親友のトニーに話を持ちかけた。トニーは何かが起こる事を期待していた。ナタリーウッド扮するベルナルドの妹マリアは、アメリカに来て1カ月経ちダンスパーティーに行く事に期待していた。そしてリフが決闘を申し込もうとしたダンスパーティーでトニーとマリアは出会ってしまった。
劇場でも観た覚えがある屈指の素晴らしいミュージカルウエストサイドストーリー。見事なダンスとともに挿入歌のマリア、そしてトゥナイトは特に気持ちがこもっていて記憶に残る名曲だ。
今もって人を魅了してやまない、素晴らしい作品!
2020年の大晦日にBSプレミアムでオンエアされたもの。HDD経由でDVD化したものを鑑賞した。
何もかもがすばらしい。ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものなので、歌・踊りが冴えているのは当然としても、色彩やセリフ回しなども出色であった。
しかし、やはり何といってもすばらしいのは、バーンスタインによる音楽だ。オープニングから、「ジェットソング」「何かが起こりそう」「マンボ」「マリア」と、最初の40分でたたみかけるような圧倒的展開で聴かせる。
半ば以降も、「ひとつの手 ひとつの心」「クインテット」等、神がかってさえいると思う。「ひとつの~」は、本当に心が揺さぶられる。
これが作られてから、もう60年になるというのに、これを超える作品を探すのは難しい。映画史上に輝く「金字塔」である。
こりゃ名作だ、 ただ、出演者が多くて顔と名前を覚え切れない
1.この映画の事は、昔から知っていて、「いつか観よう」と思っていた
2.この映画で印象深いのは、
1番=集団で歩きながら指を鳴らす場面
2番=歌と踊り:ミュージカル+ダンスの場面 → 何回も出て来る
3.この映画の中の非行少年少女は、基本的にまじめな若者
①親の言う事を聞く
②服装・髪形・言葉使いがまとも
③ケンカと言っても、最後の決闘(ナイフを使用)を除けば
基本素手で、小学生のケンカ程度
余裕があって、プロレスのヤラセか、歌舞伎みたいな感じ
4.性欲・物欲・破壊欲・飲酒・薬物・傷害・窃盗・凶器等が殆どない
→ 行動に理性があり、横にいても、怖い感じがしない若者
5.若者の歌+踊り(ミュージカル+ダンス)は、
溌溂としていて、元気がもらえる → スポーツ観戦と似てる
手・足・ステップ・ジャンプ・捻り等、観ていて惚れ惚れする
6.もちろん、顔や体形が素晴らしいのは、言うまでもない
7.トニーが撃たれて死んだ後の、
マリア(ナタリー・ウッド)の言葉に泣けた
この映画は、「歌と踊りが素晴らしい映画」だった
今見てもおしゃれ
有名な作品だが未見。緊急事態宣言解除後の名作上映ラインナップで1,100円と、お安く見られた。
スタートがまさかの「序曲」から。流れるのは耳なじみのあるメロディーだけど、背景に縦の棒線がランダムに並ぶ。形とかが変わっていくのかと凝視してたけど、ベースの色だけ変化して棒線は変わらず。しかし、序曲が終わるとそれが導入に!うまい!座布団一枚!
始まってすぐセリフもなくダンスが続く。物語の設定説明までダンスがこなす。わかりやすく、洗練されている。60年経ってもまったく古びてない。すごいとしか言いようがない。そして、音楽が本当によい。名曲揃い。バーンスタイン天才。
物語はロミオとジュリエットを下地にしているので、一目惚れから一気に悲劇へと突き進む。結局、どこの国だろうと、いつの時代だろうと通用する設定ということか。とすると、一番すごいのはシェークスピアってか?
映画のレビューから離れてしまうが、ミュージカルの舞台が2019年8月から、IHIステージアラウンドで来日キャスト版、日本キャスト版(配役3パターン)で連続で上演された。が、惜しくもコロナウイルス感染拡大防止のため、途中から公演中止となってしまった。迷ってないで行っておけば良かった。映画の歌唱はほぼ吹替らしいが、舞台はナマ声だから、きっと迫力があっただろうなぁ。コロナ後の復活はすぐにはならないだろうが、微力ながら応援したいと思う。
バーンスタインとロビンスとワイズのミラクル・ミュージカル映画
音楽映画の広い範疇で大のお気に入りは、戦前のドイツオペレッタ映画の「会議は踊る」とイギリス映画「リトル・ダンサー」の舞台ミュージカルの映像化「ビリー・エリオット」と、そしてこのアメリカミュージカル映画の金字塔であるロバート・ワイズ監督作品の3本だ。レナード・バーンスタイン作曲のこのミュージカル音楽は、20世紀アメリカ音楽史に刻まれる名曲として不動の地位にある。バーンスタインは、作曲家兼指揮者として敬愛する音楽家のひとり。クラシック音楽に夢中だった20代に、幸運にも来日コンサートでマーラーの”1番”と”9番”の生演奏を聴くことが出来て、忘れられない想い出になっている。特にイスラエル・フィルとの”9”番の名演は、生涯最高の感動のコンサートになる。
そのバーンスタインの躍動感溢れる音楽が、ジェローム・ロビンスのコンテンポラリー・バレエの振り付けで視覚的に表現された、歌と踊りの迫力に圧倒される。実際のニューヨークの街を舞台に、それを縦横無尽に演出したワイズ監督の大胆さと正攻法のカメラワークも素晴らしい。ジョージ・チャキリスのダンスの切れ味とスマートさ、リタ・モレノのダンスと演技の巧さが、それ以上望めない程に完璧なもの。主演のナタリー・ウッドとリチャード・べーマーは、当時の若手スターからの配役だから物足り無さもないわけではないが、総合芸術の映画作品に必要な興行面の配慮として仕方ないことである。バーンスタインの音楽、ロビンスの振り付け、ワイズの演出に不足はなく、絶賛に値する。
傑作ミュージカル。
完璧なまでの作品! 映画好きになった原点です
忘れもしない、小学校5年生の大晦日にTVで放送されているのをたまたま観たのが最初の出会いでした。 ラストでは、気が付いたら思わず頬から涙が(小学生のくせにw)
それ以来、ビデオはもちろん、劇場でリバイバルがあれば行ける距離であれば行きましたし、ミュージカルも観劇しました(いかんせん、映画のインパクトが強く、ミュージカルでは感情移入しきれませんが。。。)
ただただ素晴らしい。
「もし街の不良がプロダンサーだったら…」という設定を前提のもと、鑑賞した。この世界観に入ってから、本当に夢のような時間だった。キレッキレのダンスに魅了され、サウンドと一体となった動き、手振り、まさかのカメラ目線、どのシーンにも釘付けだった。
また、マリアとの恋もバランスよく、ストーリーに組み込まれている。それだけでなく、移民の実情、不良が何故不良となったか、コメディとしてミュージカル化している。さらには、ボーイッシュな女の子まで登場し、血は流れないが、警官を非道に描く等、社会的な一面もある。
ここまでを網羅した映画が未だかつてあっただろうか。
もうこのダンスシーンどこを切り取っても、ワンシーンが作品に入っているだけで賞は確実とさえ思う。
特に好きだったのはプエルトリコ系の内情を歌った場面。女性は綺麗だし、男性のキレの良さには本当に驚く。アニタが特に好き。表現力の塊か。
ただ、自分がダンスというものにあまり興味を抱かない理由もわかった気がする。人の謙遜や遠慮に魅力を感じる自分にとって、ダンスとはそれと相反する魅力を包括するものだと思う。いかに表現するか、いかにこれまで習得したことをこなすか。それを重要とするダンスは、そういった意味では私の好みとはかけ離れている。もちろん美しいことは認めるが…。
それにしても、登場人物のそろったカラーのジャケットとか、心地いいくらい見惚れましたな。また、エンディングの壁の落書きもすき。
ナタリーウッド。初めてだったが、びっくりするくらい綺麗。結婚式を再現するシーンとか、もう最高にキュートでした。しかも結構、夢見がちで薄情な恋愛頭な感じも、好きでしたな。
ラスト、これでいいのかって感じだけど、やっぱりあれでよかったんだな~。
これが、すべての映画の原点だとしても全く疑わない。
実際、「ベイビードライバー」とか影響受けてそうだなってすぐ連想したし。あとは、ラ・ラ・ランドとか?
スピルバーグのリメイクはどうなるのだろう~~
しかもアンセルエルゴートだってよ~ベイビ~~
tonight
映画って凄い
分かっていても泣いてしまう
パーフェクト!
午前10時の映画祭にて。
最初のリバイバル上映以来、およそ50年近くたってます。 ヒェ~。
当時は入場者全員に大型のポスターが配られ、しばらく部屋に貼ってました。
なのに可哀想な二人、という程度の感想しか持てず、
感情移入できずにずーっときてしまっていました。
それが今回、見事にくつがえりましたね。
口笛が鳴り響きながら、マンハッタンの上空を映し出すシーン、
そこから一気にダンスシーンへと変わっていきます。
そのテンポの良さ、リズムの激しさ、ダンスの技、
どれをとっても全く古びた感じのしない連続でした。
当時、田舎のノーテンキな中学生だったので、米国の人種差別と言えば
黒人差別しか思い描けず、移民問題など範疇にありませんでした。
更には、白人の中でも、どこからの移民かで、かなり生活にも差が出ていて
そして子供達もそのことが分かっていたので、
うっ積が暴力に出ていた・・・と、あれ? なんか現在とあまり変わってないじゃん!
ジェンダーマイノリティーの登場人物もいましたね。
そして「ロミオとジュリエット」なので、恋人たちの哀しい行き違いを
どう表現していたか、というところは、スッポリ忘れてて・・・。
さすがシェークスピアをリメイクするだけあって、よく練られています。
渾身の作品に仕上がっていました。
ラストのトニーの表情にもう涙決壊。 ハンカチぐしょぐしょでした。
レコードはよく聴いていたので、心の中で泣きながら歌っていました。
エンドロールもオシャレでしたね。
人生のかなりの部分、損した感じでしたが、
今回、映画館で見られて本当に良かったです。
現代の感性で見るとイマイチ
なんど観ても素晴らしい
全45件中、21~40件目を表示