ウエスト・サイド物語のレビュー・感想・評価
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リメイクに合わせて、30年ぶりに再観賞
リメイクを観る前に、30年ぶりに再観賞しました。
以前は、いいと思えなかったのですが、大人になって観たら、意外や意外、楽しめた。
昔、オシャレなカフェのモニターで、この映画が無音で流れてましたね。
オシャレなイメージのオシャレな映画です。
エンドロールも、すごくオシャレです。
ジェッツとシャークスって不良グループが戦う映画ですが、ジェッツもシャークスも同名のバンドがいますね。
どっちもロカビリー系のバンドなので、この映画から命名したのでは?
他にも音楽トリビアですが、
トム・ウェイツが「SOMEWHERE」
クロスファイヤーが「COOL」
を、それぞれカバーしてます。
スピルバーグは、このミュージカルのレコードを親に買ってもらって以来、この音楽が大好きらしいです。
リメイクは良かったけど、コッチのオリジナルも良いです。
永遠に語り継がれる物語(ミュージカル)
スピルバーグによるリメイク版が開幕。1961年のオリジナル。
言わずと知れたハリウッド・ミュージカルの金字塔の一本。
アカデミー賞では大量10部門獲得。今回のリメイク版は7部門ノミネートだから、如何に凄いか分かる。
名作中の名作でありながら、実は恥ずかしながら、見たのはかなりの昔に一度だけ。しかも、今となっちゃあほとんど覚えてない。
リメイク版を観る前に、再見の絶好の機会。
初鑑賞のつもりで鑑賞。
とても良かったと思う。改めて見て良かった。
ミュージカルの金字塔と言われる理由も確かに。
撮影、意表を付いた題材、ミュージカルとしての醍醐味、強いメッセージ性…。
かつてハリウッドにどのジャンルよりも栄華を誇っていたミュージカル。が、この時すでに衰退。新たな魅力で再び活気を取り戻し、その後の名作ミュージカルの先駆となったのも頷ける。
まず、開幕の空撮が圧巻。
NYの巨大ブリッジや摩天楼。今から60年以上も前だと言うのに、その大都市ぶりに驚かされた。
やがてカメラはマンハッタンの街並みへ。アパートや家々が建ち並び、その一角のスラム街。
たむろする若者たちにズームしていく。
私のMY BESTハリウッド・ミュージカルは『サウンド・オブ・ミュージック』。監督は同じロバート・ワイズで、『サウンド~』のあの雄大な開幕の原点を発見。
ロケーションが魅力の『サウンド~』だが、本作もカメラが街に繰り出し、ロケーションを多用。
この点もハリウッド・ミュージカルに於いて先駆けだとか。
ミュージカルとラブストーリーはほぼワンセット。
本作もメインストーリーはラブストーリーだが、ベースとなっているのが『ロミオとジュリエット』。
ハリウッド・ミュージカルに新機軸を築いた本作の主軸が、語り尽くされた古臭い物語。しかし、これが実に旨味となっている。
ポーランド系アメリカ人の不良グループ“ジェット団”と、プエルトリコ系アメリカの不良グループ“シャーク団”。対立する2つの不良グループ。そんな中、ジェット団の青年とシャーク団のリーダーの妹が恋に落ちて…。
愚かな争いの中で犠牲になるピュアで情熱的な恋。後の『タイタニック』も『ロミオとジュリエット』ベースの身分違いの恋。この設定はいつの世でも人々の心に響き、掴んで離さない。
シンプルな分、話は分かり易く、ドラマチックな悲劇性やメッセージも克明に浮かび上がる強みもある。
男女の恋を謳い、ハッピーエンドが多かったかつてのハリウッド・ミュージカル。
人生の素晴らしさを謳い上げるメッセージ性はあったにせよ、もっと真に迫ったテーマやメッセージを持ったミュージカルは本作が初めてだったのでは…?
争う事の愚かさ、
憎しみ、悲しみ、犠牲…。
当時の…いや、この時からNYが抱える移民や人種の問題。
これらを悲恋物語の中に溶け込ませて、訴える。
今も尚私たちの心に響くのだから、当時の人々にはどんなに真新しく見えただろう。
それでいて、かつて栄華を誇ったミュージカルの醍醐味もたっぷり。
恋、青春、友情、ドラマ…躍動する若者たちの姿を体現したダンス。
正直、曲名を聞いてメロディーは浮かばなかった。が、聞けば聞いた事はある。
『トゥナイト』『アメリカ』『マリア』…。
名ナンバーと言うより、もはやクラシックと言っていい。
ナタリー・ウッドの美しさ。
リチャード・ベイマーの端正な青年像。
ジョージ・チャキリスのワイルドな魅力。
リタ・モレノの好助演。
彼らが魅せるアンサンブル熱演。
彼らが魅せる歌やダンスも言うまでもなく。
革新的な撮影、彩る楽曲、それらを纏めたロバート・ワイズの手腕。
普遍的だが、色褪せる事の無いストーリー。
しっかりとしたテーマとメッセージ。クライマックスは本当に胸に響いた。
正真正銘の名画。
永遠に語り継がれる物語(ミュージカル)。
アンチ意見や疑問(何故リメイク…?)、プレッシャーはあって当たり前。
それにスピルバーグが挑む。
どんな“新生ウエスト・サイド物語”が開幕するのか。
批評や見た人の評判はすでに上々だが、自分の目でたっぷり堪能したい。
約40年ぶりに鑑賞
およそ40年ぶりに観たが、以前は「若者たちの抗争による悲劇をダンス交えて描いた映画」というイメージしか残っていなかったが、今観ると、ポーランド系白人とプエルトリコ人の対立、男らしい短髪女性のLGBT描写など現代にも通じる映画になっていたことが分かる。
(※)初見は高田馬場ACTミニシアター(1984年12月2日)、本作がACTで観た最後の映画となった。
さて、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画は『ジョーズ』(1977)の日本公開以来、ほとんどの作品を映画館(スクリーン)で観ているが、『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開されると聞いて「今更リメイク?」の感があったが、数日前に新聞掲載されたスピルバーグ監督インタビュー記事を読んで「やっぱり映画館で観ることにした」ので、このロバート・ワイズ監督版を鑑賞。
本作のオープニングは色彩が流れるように変わるシーンに細い線。「何これ?」と思いながら見ているとマンハッタンの空撮になっていく。『北北西に進路を取れ』に似た感のあるソール・バスによる見事なオープニング。
ちなみに、本作のエンディング(落書きの中にクレジット)もソール・バスによるもの。
物語は有名なので、サラッと記載すると、ジェット団(ポーランド系白人)とシャーク団(プエルトリコ人)の若者達は対立していたが、トニーとマリアが恋をするが…というもの。
久しぶりだが、やはり「♪トゥナイト」のシーンは感動で鳥肌もの…(^^)
やはりロバート・ワイズ監督の傑作である。
【近代版ロミオとジュリエット。同じマンハッタン・ウェストサイドに住む同士、民族の壁を越えて結束しようよ!噂に違わぬ逸品である。】
ー ニューヨークのウエスト・サイドで対立する2つのグループ、ポーランド系のジェット団とプエルトリコ系シャーク団。
一触即発の中で行われたダンスパーティーで、ポーランド系のマリアとプエルトリコ系のトニーは恋に落ちた。
だが2人の思いに関係なく、それぞれが属するチームの衝突はより激しいものになっていく。ー
◆感想
・恥ずかしながらの初鑑賞である。だって、年代的に産まれていませんから・・。
・物語はシンプルで分かり易い。ロミオとジュリエットが下敷きになっている事は直ぐに分かる。
・ポーランド系のジェット団とプエルトリコ系シャーク団の一糸乱れぬミュージカルシーンは流石である。
・”トゥナイト”など聞き覚えのあるナンバーも嬉しい。
<今作は、吹き替え問題など、上映後イロイロと問題があったようであるが、そんなことは考えずに、この素晴らしきミュージカルワールドの魅力に浸りたい作品である。>
オリジナル版の完成度が高すぎて不安しかないです、スピルバーグ監督
今夜はビートイット
指パッチンと「beat it」の台詞が印象的なオープニング。片脚をあそこまで上げるダンスも素人には絶対に無理!と、ストーリー全体よりもインターミッションが入る前だけで十分に楽しめる映画。『ロミオとジュリエット』をモチーフにしたミュージカルなんだけど、同監督の『サウンド・オブ・ミュージック』の方が好き。
マイケル・ジャクソンの「今夜はビートイット」は限りなくこの『ウエストサイド物語』をリスペクトしていて、PVをちょっと見ただけでもそれがわかる。「トゥナイト」が最も有名な曲なので、その真意を理解した翻訳者にも敬意(ダサいタイトルだとは思う)。最初にMJの曲を聴いたとき、「beat it」は「叩け」だと思ってた・・・(恥)。ちなみに個人的に好きな曲は「アメリカ」「トゥナイト」「マリア」の順。だって、「アメリカ」のリズムは独特すぎて強烈でしたよ。スパニッシュ音楽をやってる人は簡単かもしれないけど。
50年代のアメリカ、ギャングの抗争の中のロマンスを描こうとした趣旨が移民問題をも加えて、ポーランド系アメリカ人ジェット団と対立するプエルトリコ系シャーク団が登場。警察の雑な捜査も批判的に描かれているし、貧困から暴力が生まれるといった問題、さらにアメリカという多様な人種の世界を描いた作品。
どちらかというと、トニーとマリアが恋に落ちるシーンが好き。ダンスホールで背景の人たちがぼやけて二人にフォーカスが当たる。あり得ないくらい遠いところにいた二人が一瞬で恋に落ちるんですよ!凄い。
まぁ、後半は『ロミオとジュリエット』ととはちょいと違いますが、暴力の連鎖とか復讐の意味だとかを考えさせられ、悲しい思いをするのはいつも女性なんだと痛感する。
スピルバーグ版を鑑賞する際には指パッチンだけはしないようにしなければ・・・と、サノスを思い出しつつあれだけ指パッチンしたら、世界はどれだけ破滅に向かうのか心配にもなる。武器はとにかく使わないように!キャプテンマーベルだって光線銃は使わないんだから。
幼き日より慣れ親しんだ「思い出のぬいぐるみ」のような存在
本作と「サウンドオブミュージック」が、私の中の映画原点です。
母が高校生の時に大ブームだったそうで、私が物心ついた時にはすでに、洋画劇場等でTV放映されるたびに必ず視聴して(させられて)いましたからいったい何度観たのか数え切れません。
当時、家庭にあったレコードの枚数も限られていたので、サントラは幼少期からそれこそ「擦り切れるまで聴いた」ってやつですね。(擦り切れてませんけど)
小4の頃には、英語自体はさっぱりわからないのに、お気に入りの曲はある程度歌う事が出来ました。
母の妹と結婚した叔父は、トニー役リチャード・ベイマー似で高校時代相当モテたそうですが、ジョージ・チャキリス(ベルナルド)の方がずっとカッコいいと思っていた私は、何故トニーが主演男優で人気なのかさっぱりわかりませんでした。ポスターだって思いっきりベルナルドがセンターだしねぇ。
そんな私のお気に入りは実はベルナルドではなくアイスです。
ジェッツのNo2、アイスが興奮するメンバーを落ち着かせた「cool」はもう最高。(8〜9歳の頃、一生懸命覚えた〜。歌い出しの歌詞、簡単だしねw)
5〜6歳の頃は「Tonight (Quintetの方)」が好きでした。
あれだけ違う雰囲気のメロディーが見事に重なり合い、画面の分割編集も相まって、ただひたすら「すごい。すてき。かっこいい」という思いでしたね。
幼少期の映像体験・音楽体験の原点になっているかもしれません。
マリア&トニーよりもベルナルド&アニタの方が好きなので「America」も好きでしたね。でも、この曲が本当に好きになったのは高校の頃、ポーランド分割とかプエルトリカンのスペイン植民地時代などを学んでから。移民間の確執背景を知ってから、より深く沁みるようになりました。
中学の頃、交響曲が好きだと自覚し、特にベートーベンとマーラーを聴くうちにバーンスタインばかり聴くようになりました。
そして、高校進学してから。
改めて、ウエストサイド物語がバーンスタインだと知るんですね〜(おバカですね〜)
もう、「ええええええ〜っっっ!!??」という衝撃ですw
(今みたいに、ネット検索で付随情報が簡単に入手出来る時代じゃありませんから。)
カラヤンみたいなものだと思ってましたからね〜。それがこんな、クラシックの対極にあるような(と、当時は思った)多彩なミュージカル音楽を手がけるなんて尊敬しかありません。
という訳で、子供の頃からなんとなく
「お母さんの好きな映画で、私も好きな映画」という曖昧な認識が、
高校で再度、大人視点の鑑賞眼で再認識を経て「my ベスト映画(当時)」となるのでした。
現在はベスト1落ちはしましたが、やはり一生涯ベスト10以内から下がる事はないと思われます。
人格形成期に常に身近にあった宝物のような映画作品なのであります。
色褪せない
ロミオとジュリエット
一番好きなミュージカルで、映画館にも数回出かけ、ビデオも買った。
レナード・バーンスタインの曲が素晴らしく、ジェローム・ロビンスのダンスも最上級だ。
ナタリー・ウッドは可愛いく、兄役のジョージ・チャキリスのカッコ良さにはピカイチ。
「クール」が曲、ダンス、映像すべてが最高だが、「アメリカ」もいい。
ロバート・ワイズ監督の代表作で、次の「サウンド・オブ・ミュージック」と双璧をなす。
序曲長い
屈指の名ミュージカルと名曲
街ではラスタンブリン扮するリフ率いるジェッツ団とジョージチャキリス扮するプエルトリコ人ベルナルド率いるシャーク団が争っていた。リフは、リチャードベイマー扮するジェッツを卒業した親友のトニーに話を持ちかけた。トニーは何かが起こる事を期待していた。ナタリーウッド扮するベルナルドの妹マリアは、アメリカに来て1カ月経ちダンスパーティーに行く事に期待していた。そしてリフが決闘を申し込もうとしたダンスパーティーでトニーとマリアは出会ってしまった。
劇場でも観た覚えがある屈指の素晴らしいミュージカルウエストサイドストーリー。見事なダンスとともに挿入歌のマリア、そしてトゥナイトは特に気持ちがこもっていて記憶に残る名曲だ。
今もって人を魅了してやまない、素晴らしい作品!
2020年の大晦日にBSプレミアムでオンエアされたもの。HDD経由でDVD化したものを鑑賞した。
何もかもがすばらしい。ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものなので、歌・踊りが冴えているのは当然としても、色彩やセリフ回しなども出色であった。
しかし、やはり何といってもすばらしいのは、バーンスタインによる音楽だ。オープニングから、「ジェットソング」「何かが起こりそう」「マンボ」「マリア」と、最初の40分でたたみかけるような圧倒的展開で聴かせる。
半ば以降も、「ひとつの手 ひとつの心」「クインテット」等、神がかってさえいると思う。「ひとつの~」は、本当に心が揺さぶられる。
これが作られてから、もう60年になるというのに、これを超える作品を探すのは難しい。映画史上に輝く「金字塔」である。
こりゃ名作だ、 ただ、出演者が多くて顔と名前を覚え切れない
1.この映画の事は、昔から知っていて、「いつか観よう」と思っていた
2.この映画で印象深いのは、
1番=集団で歩きながら指を鳴らす場面
2番=歌と踊り:ミュージカル+ダンスの場面 → 何回も出て来る
3.この映画の中の非行少年少女は、基本的にまじめな若者
①親の言う事を聞く
②服装・髪形・言葉使いがまとも
③ケンカと言っても、最後の決闘(ナイフを使用)を除けば
基本素手で、小学生のケンカ程度
余裕があって、プロレスのヤラセか、歌舞伎みたいな感じ
4.性欲・物欲・破壊欲・飲酒・薬物・傷害・窃盗・凶器等が殆どない
→ 行動に理性があり、横にいても、怖い感じがしない若者
5.若者の歌+踊り(ミュージカル+ダンス)は、
溌溂としていて、元気がもらえる → スポーツ観戦と似てる
手・足・ステップ・ジャンプ・捻り等、観ていて惚れ惚れする
6.もちろん、顔や体形が素晴らしいのは、言うまでもない
7.トニーが撃たれて死んだ後の、
マリア(ナタリー・ウッド)の言葉に泣けた
この映画は、「歌と踊りが素晴らしい映画」だった
今見てもおしゃれ
有名な作品だが未見。緊急事態宣言解除後の名作上映ラインナップで1,100円と、お安く見られた。
スタートがまさかの「序曲」から。流れるのは耳なじみのあるメロディーだけど、背景に縦の棒線がランダムに並ぶ。形とかが変わっていくのかと凝視してたけど、ベースの色だけ変化して棒線は変わらず。しかし、序曲が終わるとそれが導入に!うまい!座布団一枚!
始まってすぐセリフもなくダンスが続く。物語の設定説明までダンスがこなす。わかりやすく、洗練されている。60年経ってもまったく古びてない。すごいとしか言いようがない。そして、音楽が本当によい。名曲揃い。バーンスタイン天才。
物語はロミオとジュリエットを下地にしているので、一目惚れから一気に悲劇へと突き進む。結局、どこの国だろうと、いつの時代だろうと通用する設定ということか。とすると、一番すごいのはシェークスピアってか?
映画のレビューから離れてしまうが、ミュージカルの舞台が2019年8月から、IHIステージアラウンドで来日キャスト版、日本キャスト版(配役3パターン)で連続で上演された。が、惜しくもコロナウイルス感染拡大防止のため、途中から公演中止となってしまった。迷ってないで行っておけば良かった。映画の歌唱はほぼ吹替らしいが、舞台はナマ声だから、きっと迫力があっただろうなぁ。コロナ後の復活はすぐにはならないだろうが、微力ながら応援したいと思う。
バーンスタインとロビンスとワイズのミラクル・ミュージカル映画
音楽映画の広い範疇で大のお気に入りは、戦前のドイツオペレッタ映画の「会議は踊る」とイギリス映画「リトル・ダンサー」の舞台ミュージカルの映像化「ビリー・エリオット」と、そしてこのアメリカミュージカル映画の金字塔であるロバート・ワイズ監督作品の3本だ。レナード・バーンスタイン作曲のこのミュージカル音楽は、20世紀アメリカ音楽史に刻まれる名曲として不動の地位にある。バーンスタインは、作曲家兼指揮者として敬愛する音楽家のひとり。クラシック音楽に夢中だった20代に、幸運にも来日コンサートでマーラーの”1番”と”9番”の生演奏を聴くことが出来て、忘れられない想い出になっている。特にイスラエル・フィルとの”9”番の名演は、生涯最高の感動のコンサートになる。
そのバーンスタインの躍動感溢れる音楽が、ジェローム・ロビンスのコンテンポラリー・バレエの振り付けで視覚的に表現された、歌と踊りの迫力に圧倒される。実際のニューヨークの街を舞台に、それを縦横無尽に演出したワイズ監督の大胆さと正攻法のカメラワークも素晴らしい。ジョージ・チャキリスのダンスの切れ味とスマートさ、リタ・モレノのダンスと演技の巧さが、それ以上望めない程に完璧なもの。主演のナタリー・ウッドとリチャード・べーマーは、当時の若手スターからの配役だから物足り無さもないわけではないが、総合芸術の映画作品に必要な興行面の配慮として仕方ないことである。バーンスタインの音楽、ロビンスの振り付け、ワイズの演出に不足はなく、絶賛に値する。
傑作ミュージカル。
完璧なまでの作品! 映画好きになった原点です
忘れもしない、小学校5年生の大晦日にTVで放送されているのをたまたま観たのが最初の出会いでした。 ラストでは、気が付いたら思わず頬から涙が(小学生のくせにw)
それ以来、ビデオはもちろん、劇場でリバイバルがあれば行ける距離であれば行きましたし、ミュージカルも観劇しました(いかんせん、映画のインパクトが強く、ミュージカルでは感情移入しきれませんが。。。)
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