イヴの総て

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

女優に憧れる若い女性がベテラン女優を踏み台にのし上がっていく姿を描き、1951年・第23回アカデミー賞で作品賞など6部門に輝いた名作。実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにしたメアリー・オルの短編小説を原作に、ブロードウェイの内幕を描き出す。アメリカ演劇界で最高の栄誉とされる賞が、新進女優イヴ・ハリントンに贈られた。満場の拍手が沸く中、イヴの本当の姿を知る数人だけが、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった。8カ月前、劇作家ロイドの妻カレンは、大女優マーゴに憧れて毎夜のように劇場の楽屋口に現れるイヴを、マーゴに引き合わせる。マーゴはイヴの哀れな身上話に心を動かされ、彼女を住み込み秘書として雇うことに。しかしイヴは徐々に本性を現し始め、マーゴの周囲にいる演劇関係者たちに取り入っていく。大女優マーゴを「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス、イヴを「十戒」のアン・バクスターが演じ、マリリン・モンローが端役で出演。

1950年製作/144分/G/アメリカ
原題または英題:All About Eve
配給:セントラル
劇場公開日:1951年9月16日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 アカデミー賞(1951年)

受賞

作品賞  
監督賞 ジョセフ・L・マンキウィッツ
助演男優賞 ジョージ・サンダース
脚色賞 ジョセフ・L・マンキウィッツ
衣装デザイン賞(白黒) エディス・ヘッド チャールズ・ル・メア
音響録音賞  

ノミネート

女優賞 アン・バクスター
女優賞 ベティ・デイビス
助演女優賞 セレステ・ホルム
助演女優賞 セルマ・リッター
撮影賞(白黒) ミルトン・クラスナー
編集賞 バーバラ・マクリーン
作曲賞(ドラマ/コメディ) アルフレッド・ニューマン
美術賞(白黒)  

第8回 ゴールデングローブ賞(1951年)

受賞

最優秀脚本賞 ジョセフ・L・マンキウィッツ

ノミネート

作品賞  
最優秀主演女優賞(ドラマ) ベティ・デイビス
最優秀助演男優賞 ジョージ・サンダース
最優秀助演女優賞 セルマ・リッター
最優秀監督賞 ジョセフ・L・マンキウィッツ
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写真:Collection Christophel/アフロ

映画レビュー

3.5周囲を利用して手にする栄光の虚しさ

2024年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 イヴは周囲を騙して利用してのし上がり、女優としての栄光を手にした。そして周囲からの称賛を受けた。しかしその称賛は、女優としての作られたイヴに対する称賛であって、彼女という人間そのものに対するものではない。イヴの本当の人間性を知っている者は彼女を軽蔑している。普通の人間ならそこに虚しさを感じるはずだ。なぜなら、人は人との関係で幸せを感じるものであるからだ。だが彼女はそうは感じないようだ。そこに異常性が表れている。そうやって周囲を利用して手にした栄光に、はたしてどれだけの価値があるのだろうか。  以下はストーリーの構成で気になった点。まず、マーゴやカレンといったイヴに近しい人々がイヴを嫌うようになるきっかけが、少し弱く感じられた。また、尺の問題はあるとはいえ、イヴが短期間でさも大物女優になったかのように見えるような描き方に、少し違和感があった。そのためややリアリティが薄れた印象となったので、☆は-0.5。

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根岸 圭一

4.5舞台女優の栄光と苦悩を辛辣に風刺したマンキーウィッツの傑作

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

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怖い

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Gustav

4.5映画終活シリーズ

2024年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1950年作品 アカデミー賞最優秀作品6部門獲得 知らなかった作品やけど、 「十戒」出演してたアン•バクスターの美しさに惚れて鑑賞 名作やね ほんと、面白ろかったわ

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あきちゃん

5.0映画らしい立派な映画

2024年3月1日
PCから投稿

サスペンスな脚本、鋭利な演出、的確な演技、映画に重要な要素が最高度に到達しています。 ただ、惜しむらくは主人公の性格はもともとそうだったのか?何かのキッカケがあったのか?その背景がわかりづらいですね。 MM先輩が世に出るきっかけになった作品でもありますが、まだまだチョイ役です。

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越後屋