「父の想い」アンネの日記(1959) こころさんの映画レビュー(感想・評価)
父の想い
希望を捨てず、懸命に生きる少女アンネ・フランクをミリー・パーキンスが演じる。真っ直ぐに見つめる眼差しが健気で切ない。
隠れ家で生活を共にする皆を、常に冷静さを保ち、大きな愛で包み護ろうとするアンネの父オットーの姿が印象的でした。
存在を隠し生活を続ける中、階下での物音に怯え、迫る国家秘密警察の恐怖に息を潜める様がリアルで、空爆により壊された天窓から唯一眺められる空を見上げる彼らの姿が切ない。
ーお前の心を閉じ込める壁や鍵や錠は無い
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
こころさんへ
色々な情報をありがとうございます。「アンネの日記」は出版時に「後ろの家」との題名だったとのことなので映画の「小屋裏の家」的描写は実際とは少し異なるのでしょうか?
ところで全くの偶然ですが、たまたま読んでいた建築の本のアムステルダムの項にアンネの話があり、その本で彼女はチフスに感染して亡くなったことを初めて知りました。
収容所での死に悲惨さの差はあまり無いのかも知れませんが、ガス室で突然殺されるよりは、せめて家族との思い出やペーターと共に見た青空を胸に抱きながら亡くなっていてくれたらと思わないではいられませんでした。
小生の投稿へのコメント、ありがとうございました。
小生は、例えば「山桜」では二人は将来必ず結ばれること、「スリー・ビルボード」では主人公らは復讐を思い留まることを想像させる等の描かない演出が好きなんでしょうね。この作品では歴史的に結果は分かっているので少し意味合いは違いますが、将来に希望を胸膨らませる若い二人プラス青空の描写でのエンディングの方が、その後の現実とのギャップが浮き出たのではないかと思った次第。
今後とも御指摘のコメント、宜しくお願いいたします。
3年ぶりの美術館!
それはよい休日でしたね。
最近、予約制が多いですからねぇ。
都内の美術館は、コロナワクチン接種の時以来、行ってないです。
その時は日時指定はなかったかな。
今度、健康診断のタイミングを利用したいと思います。