アンクル・ジョー

劇場公開日:

解説

突然の火災で最愛の妻と子を失い、奈落の底に転落したかつての人気トランペッターと、母に捨てられた足を病む6歳の少年の心の触れ合いを描く。製作総指揮はジーン・カークウッド、製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、監督はジョセフ・C・ハンライト、脚本はバート・ヤング、撮影はビル・バトラー、音楽はビル・コンティ、編集はドン・ジンマーマン、美術はビル・ケニーが各々担当。出演はバート・ヤング、ダグ・マッケオン、マッジ・シンクレア、ジェーソン・バーナード、バート・レムゼン、アラン・リッチなど。

1978年製作/アメリカ
原題または英題:Uncle Joe Shannon
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1979年9月22日

ストーリー

ジョー・シャノン(バート・ヤング)は60年代に一世を風靡したジャズ・トランペッターで、ドラマーのグース(ジェーソン・バーナード)などと組んだステージは常に超満員で、一時はハリウッドで映画音楽を手がけたりもした。しかし、公演中、ロサンゼルス郊外の自宅が火を噴き最愛の妻と息子を失ってから、彼の人生は暗転した。以来10年、ジョーは酒びたりとなり安クラブで無気力に演奏し、客の失笑をかっていた。そんなかつてのリーダーに対し、唯一救いの手をさしのべていたのが、今はジャズ酒場監獄を経営するグース(ジェーソン・バーナード)だ。ある日、そのグースの折角用意した仕事をオジャンにしてしまったジョーは、おんぼろキャデラックを飛ばし、一度情を交わしたことのある女の家へ憂さばらしに向かったが、その女の経営する小さな食堂に着いた彼を出迎えたのは、一発のショットガンの銃声だった。それは、彼女の6歳になる息子ロビー(ダグ・マッケオン)の仕業で、話を聞くと母親はロビーを置いて、若い男と駈け落ちしたということだった。翌朝、ロビーを連れにきた市の福祉委員と修道孤児院の代表を嫌ったロビーは、ジョーの車にもぐりこんで、逃げだしていた。2人は、サントペロの安ホテルで再会し、ロビーは、孤児院入りをすすめるジョーをアンクル・ジョーと呼んで離れようとしなかった。ロビーは、ジョーに、イリノイのおじさんのところに行くための旅費が必要だと言い、2人の奇妙な道行きが始まった。デパートからロビーが盗んだサンタクロースの衣装を着て、ジョーがトランペットを吹き、ロビーが金を集めるという商売を始める。そこを偶然通りかかったのが、グースと彼の妻マーガレット(マッジ・シンクレア)で、ジョーの姿を非難しながらも彼らは20ドルをめぐんだ。集まった金をロビーに渡し、別れを告げたジョーは、ロビーが嘘をついていたことを知る。ロビーは身寄りのない孤独な少年だった。行きつけのバーに行ったジョーは、彼の荷物からミニ・トランペットを持ち出して入ってきたロビーを、人が変ったように張り倒した。それは彼が亡き息子の誕生日に与えた悲痛な思い出の品だった。ホテルに戻ったジョーはロビーに孤児院入りを説得し、2人はついに別れる。気落ちしたジョーは自殺を考えて海岸に向かったが、気を取り直し、孤児院へ戻り、ロビーを脱走させた。折りしも2人が逃げこんだ映画館では、彼の作曲した映画音楽が流れている。その時、ジョーには新たな決心が生まれた。翌日、再起を賭けたグースの店での演奏は、何とか恰好がついた。しかし、ロビーの足の異常に気がついたマーガレットのすすめで病院で診察を受けたロビーは、進行性の骨ガンで切断しなけれぱならないと診断される。ロビーは、病室の子供たちのために、近づくクリスマス・パーティーへの賛助出演を約束した。しかし手術後のロビーの心はジョーに対して固く閉ざされていた。暗い気持ちでホテルに戻ったジョーは、ミニ・トランペットをロビーの枕辺にそっと置いて去った。子供たちが待つ病院に駆けつけ、往時の実力をしのばせる素晴しい音色で「聖しこの夜」を吹くジョーの前に、車椅子に乗ったロビーが、手にあのミニ・トランペットをしっかり持って現われるのだった。

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映画レビュー

5.0どうしたら観られる?

2016年1月7日
iPhoneアプリから投稿

恐らく何十年も前に深夜枠のテレビで一度観たきりですが心から感動してラストに声を出して大泣きしたのを覚えています。
以後ビデオショップやレンタルショップなどで探しても全く見つけられないでいる作品です。
是非手元に持って置きたい作品なのに残念です。

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gozzilla