「良くも悪しくもハリウッド映画らしく、まあ楽しめた。カッコ良いブルース・ウイリスに感慨」アルマゲドン Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪しくもハリウッド映画らしく、まあ楽しめた。カッコ良いブルース・ウイリスに感慨
マイケル・ベイ 監督による1998年製作(150分/G)のアメリカ映画。原題:Armageddon
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン、劇場公開日:1998年12月12日
小惑星上の重力等々、科学的には素人目にもいい加減なところはあるが、ハリウッド映画らしくワクワクさせるストーリー展開で、まあとても面白かった。ただ、自分の命と引き換えに他者を救うというヒロイズム構造は、特攻隊賛美映画の様で単純すぎて、個人的には嫌いだ。難しいが、自分も生還する物語にして欲しかったところ。
一方、惑星衝突をエリート集団のNASAでは何とも出来ず、ブルース・ウイリス率いる、犯罪歴有る人間も含む現場重視の異能な仕事人たちに託すという物語には共感出来た。結局、良い仕事ができるのはそういう集団との実感も有るので。土壇場の重要な局面で、大統領指令を盲目的に重視し主人公たちの仕事を邪魔する存在にも、結構なリアリティを感じた。確かにこういう本質的には馬鹿なエリートいるよなと。
荒くれ男たちに囲まれて採掘現場で育ったという主人公の娘リブ・タイラーの設定が、定型的脚本ながら上手いと思わされた。ベタなのだが、父親に反発していた娘の父親への愛が迸るところには、娘を持つ父親としてホロリとさせられてしまう。
美しかったリブ・タイラーは初めて見る気がするが、実の父親はエアロスミスのボーカルであるスティーブン・タイラーとか。エアロスミスは好きなバンドではないが、スティーブン が娘のために?唄いあげた主題歌「I Don't Want To Miss A Thing」には、大きく感動させられた。
あと、今の状況を知るだけに、プロフェッショナルなリーダーを演じてカッコ良かったブルース・ウイリスの勇姿に感慨を覚えた。
監督マイケル・ベイ、脚本ジョナサン・ヘンズリー、 J・J・エイブラムス、原案ジョナサン・ヘンズリー 、ロバート・ロイ・プール、エクゼクティブ・プロデューサージョナサン・ヘンズリー、 チャド・オマン、 ジム・ヴァン・ヴィック、製作マイケル・ベイ 、ジェリー・ブラッカイマー、 ゲイル・アン・ハード、撮影ジョン・シュワルツマン、美術マイケル・ホワイト、音楽トレバー・ラビン、編集マーク・ゴールドブラット 、クリス・レベンゾン グレン・スキャントベリー、衣装デザインマガリー・ギダッシ 、マイケル・カプラン、特殊効果パット・マックラング、字幕戸田奈津子
出演
ブルース・ウィリスHarry S. Stamper、ビリー・ボブ・ソーントンDan Truman、リブ・タイラーGrace Stamper、ベン・アフレックA.J. Frost、ウィル・パットンCharlesChick Chapple、スティーブ・ブシェーミRockhound、ピーター・ストーメアLev Andropov、オーウェン・ウィルソンOscar Choi、キース・デビッドGeneral Kimsey、クリス・エリスWalter Clark、ジェイソン・イザックRonald Quincy。