劇場公開日 1989年7月23日

「地下の世界と夢、時間が狂った世界」アリス(1988) imymayさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地下の世界と夢、時間が狂った世界

2021年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

地下に降りていくことは、無意識の世界に行くことの表象であるし、アリスの行った世界では、時計がぜんぶ壊れていて、まさに夢の世界そのものだなと思ったり、

ティパーティーは同じことを何度も反復し続けるし、時計にバターを塗って時計をなおそうとする、

意味をなさない言葉、意味をもたない行為、現実ではありえない現象、

夢はどうして、そのようなものばかり現出させるのだろう、どうして合理的なはずの人間の身体において、一見そこにはあてはまらなそうな、ふしぎな夢を見る必要があるんだろう、

メモ
・登場人物の言葉はすべてアリスが喋っているから、アリスという主体が創造して作り出した物語だ、とも解釈できそう、もしくは主体がアリスである夢、

・アリスが追いかけるのはあくまでも遅刻しちゃうっていつも言っている兎、ほかの登場人物にはそこまで興味を持っているわけではなさそう

imymay