アラバマ物語

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ピュリッツァー賞を受賞したハーパー・リーの自伝的小説を原作に、1930年代のアメリカ南部で人種差別に立ち向かう弁護士の闘いを幼い子どもたちの視点から描いた名作ドラマ。1932年、人種差別が根強く残るアラバマ州の田舎町。弁護士フィンチは妻に先立たれ、まだ幼い2人の子どもたちと暮らしている。ある日、彼は白人女性に性的暴行を加えた容疑で逮捕された黒人青年の弁護を担当することに。何よりも正義を重んじるフィンチは、差別や偏見に立ち向かいながら、青年の無実を証明するべく奔走する。しかし町民たちはそれを快く思わず、フィンチや子どもたちに対する風当たりは日ごとに強くなっていく。グレゴリー・ペックが1963年・第35回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。

1962年製作/129分/アメリカ
原題または英題:To Kill a Mockingbird
配給:ユニバーサル映画
劇場公開日:1963年6月8日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 アカデミー賞(1963年)

受賞

男優賞 グレゴリー・ペック
脚色賞 ホートン・フート
美術賞(白黒)  

ノミネート

作品賞  
監督賞 ロバート・マリガン
助演女優賞 メアリー・バダム
撮影賞(白黒) ラッセル・ハーラン
作曲賞 エルマー・バーンスタイン

第20回 ゴールデングローブ賞(1963年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) グレゴリー・ペック
最優秀作曲賞 エルマー・バーンスタイン

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 ロバート・マリガン
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映画レビュー

5.0アメリカの良心

2024年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

現在ではアメリカに良心や正義が存在しているのか
とても疑問ですが、昔の映画には正義や良心があるものとして
描かれているといます。
1930年代のアメリカ南部。
弁護士だった父親(グレゴリー・ペック)の事を当時7歳だった娘のスカウトが
回想していきます。
「アラバマ物語」は黒人差別の激しい南部・アラバマで、
白人女性をレイプしたとして逮捕された黒人青年を弁護する
弁護士・グレゴリー・ペックを描いた映画です。
人種差別をする白人からも嫌がらせを受けながらも、
彼の無実を信じて立ち向かう父親の姿を子供の兄と妹の目線で
描いています。
1961年にピューリッツアー賞を受賞したハーバー・リーの、
「ものまね鳥を殺すこと」が原作です。
翌年の1962年には「アラバマ物語」として公開されたのです。
映画の語り手となる弁護士の娘のスカウト(ハーバー・リー自身がモデル)
そして横道にそれますが隣家の少年・ディルこそ、後の作家トルーマン・
カポーティーなのです。
ハーバー・リーとは親友で1960年のカポーティの「冷血」の取材にも
リーは同行しています。

映画「アラバマ物語」は黒人のトムが白人娘の「暴行された」
との真っ赤な嘘のために逮捕されて、陪審員の判決は有罪。
しかもトムは刑務所へ送られる途中で逃亡して射殺されるという
救いのない話です。

それでもグレゴリー・ペックは仕事を終えたメイドを家まで
車で送ります。
それは決してありふれた光景では無かった筈です。

コメントする 3件)
共感した! 8件)
琥珀糖

4.5【”無害なツグミを撃ってはいけない。”今作は、1930年代のアラバマで起きた黒人男性の白人女性暴行事件の顛末を、黒人の弁護に立った清廉な弁護士の男の子供の目線で描いた逸品である。】

2024年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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共感した! 8件)
NOBU

5.0アメリカの良心

2024年8月13日
PCから投稿

アメリカという国は時々とんでもない正義感を見せます。
ペック先輩の格調高い誠実な演技は素直に感動します。
AFI100にも入った名作なので未見の人はどうぞ。

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共感した! 1件)
越後屋

4.0アメリカ南部の人種差別は根強い

2024年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
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根岸 圭一