アライバル 侵略者
劇場公開日:1996年10月26日
解説
地球征服を企むエイリアンの陰謀を知った科学者の戦いを描くSFサスペンス。「バットマン・フォーエヴァー」のパシフィック・データ・イメージズ(PDI)によるSFXが見どころ。監督・脚本は「エイリアン3」「ウォーターワールド」などの脚本家のデイヴィッド・トゥーヒーで、「グランド・ツアー」に次ぐ監督第2作。製作はILM出身で本作のSFXも手掛けた「ミクロキッズ」などのトーマス・G・スミスと「リトル・オデッサ」のジム・スティール、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ボディ・ランゲージ」のテッド・フィールドとロバート・W・コート、撮影は「ジャイアント・ピーチ」のヒロ・ナリタ、音楽はアーサー・ケンペル、美術はマイケル・ノヴォトニー、編集はマーティン・ハンターがそれぞれ担当。主演は「ターミナル・ベロシティ」のチャーリー・シーン。共演は「陪審員」のリンゼイ・クローズ、「銃弾の微笑」のテリー・ポロ、「タイムコップ」のロン・シルヴァーほか。
1996年製作/115分/アメリカ
原題または英題:Te Arrival
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ(日活提供)
劇場公開日:1996年10月26日
ストーリー
カリフォルニア砂漠、オロ・ヴォーレ宇宙観測所。地球外生命体の存在を調査する科学者ゼイン(チャーリー・シーン)は、かつて見たことがない波動を示す正体不明の金属音を探知。待望の宇宙からのメッセージとにらんだ彼は、NASAのボス、ゴーディアン(ロン・シルヴァー)に報告。ところがなぜかそのニュースは黙殺されたばかりか、予算削減という名目でゼインは解雇されてしまう。おまけに恋人のシャー(テリー・ポロ)まで研究しか頭にない彼に愛想をつかして去った。失意のゼインだったが、諦めきれない彼は、あの波動をもう一度とらえるため、自宅に即席の観測所を設置、知合った隣家の黒人少年キキ(トニー・T・ジョンソン)を助手に観測を再開。同じ頃、LAで地球学者エレナ・グリーン教授(リンゼイ・クーパー)は、なんとわずか10年後に地球の気温が19度も上昇し、極地の氷をすべて溶かしてしまうという異常気象の事実を知った。さて、ゼインは電波の発信元がメキシコ・ユカタン半島と突き止め現地へ飛ぶ。ところがゼインの命を狙う不気味な男が出現。彼は電波の発信元をさらに追い、ジャングルの奥に“オムニテク”社なる謎の巨大プラントを発見するが、そこで調査のためやって来たエレナと一緒に拘束された。エレナはゼインに異常気象について説明する。ゼインはその夜、“オムニテク”社に再び潜入。そこで彼が見たのは、地下に広がる巨大な設備……そこには奇妙な姿のエイリアンたちがいた!ゼインは、警備員の一人の顔が、NASAのゴーディアンそっくりなのを発見し、驚愕する。エレナは夜のうちに殺されていた。逮捕された彼は脱出してゴーディアンを再訪。ゼインはゴーディアンを脅し、“オムニテク”社が、実は地球の気候と生態系を変えるための一大設備だと聞き出し、エイリアンの地球乗取りの陰謀を知る。ゼインはゴーディアンとの会見を秘かにビデオで録画した。彼は全世界に真相を伝えるため、電波ジャックを計画、彼を心配して戻ってきたシャーと、ついてきたキキを連れ、観測所へ急行。放送の準備を整え、キキに合図を送るゼイン。そこにゴーディアンと仲間が乗り込んできた。何とキキも彼らの仲間だったのだ。ゼインはシャーを連れ、アンテナの中に身を隠し、追ってきたゴーディアンらを液体窒素を破裂させ、凍死させて倒した。彼らが仕掛けた秘密兵器によって崩壊するアンテナから這い出し、何とか生きのびたゼインは、キキに、地球人はすべてを知ったと仲間に伝えろと叫ぶのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- デビッド・トゥーヒー
- 脚本
- デビッド・トゥーヒー
- 製作総指揮
- テッド・フィールド
- ロバート・W・コート
- 製作
- トーマス・G・スミス
- ジム・スティール
- 撮影
- ヒロ・ナリタ
- 美術
- マイケル・ノヴォトニー
- 音楽
- アーサー・ケンペル
- 編集
- マーティン・ハンター
- 特殊効果
- トーマス・G・スミス
- 字幕
- 岡田壯平