劇場公開日 1985年2月

アマデウスのレビュー・感想・評価

全60件中、21~40件目を表示

4.0苦しみを癒すもの

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

華やかでミステリアスな、モーツァルトの音楽を物語にしたような、名作。

サリエリは、本当にモーツァルトを殺したのか。疑問を持ちながら、彼の回想で物語が進行する。
圧倒的な才能に、サリエリは強く嫉妬するけれど、モーツァルトには、音楽以外の能力が欠けていた。
世界は不公平だけど、完璧な人間はいない。
苦しみは世の中にあふれていて、逃れることは難しい。
ただ、良心の呵責に苦しみ続けるサリエリのそばに、音楽があってよかったと思う。

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由由

5.0【100.1】アマデウス 映画レビュー

2025年11月15日
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鑑賞方法:映画館

ミロス・フォアマン監督による1984年の映画『アマデウス』は、単なる伝記映画の枠を超え、芸術家が抱える「才能」と「凡庸」という根源的なテーマを、壮麗なオペラ的演出と深い心理描写によって高次元で融合させた、映画史における稀代の傑作である。
本作の完成度の高さは、まずその二重構造にある。一方は、神童ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの驚異的な才能と、彼を取り巻く享楽的な宮廷生活の華やかさ。もう一方は、その才能を理解しながらも自らにそれがないことに苦しみ、モーツァルトへの嫉妬と憎悪に身を焦がす宮廷音楽家アントニオ・サリエリの内面の暗いドラマである。この対比構造は、芸術における神の恩寵と人間の苦悩という普遍的な問いを観客に突きつける。
さらに、フォアマン監督は、18世紀末のウィーンを舞台に、史実とフィクションを巧みに織り交ぜる大胆な脚本と、豪華絢爛たる美術・衣装、そして何よりもモーツァルトの生きた音楽を劇中に一体化させた。音楽は単なる背景ではなく、登場人物の感情や物語の進展そのものを駆動させる。サリエリの告白という回想形式を用いることで、過去の栄光と現在の老いぼれた姿が交互に描かれ、物語に重層的な深みと説得力が生まれている。この構造的完成度、主題の普遍性、そして技術的な洗練は、本作を単なる「面白い映画」から「観るべき芸術作品」へと昇華させている。第57回アカデミー賞において、作品賞を含む8部門を制覇した事実は、この揺るぎない完成度を証明するものである。
🎬監督・演出・編集
ミロス・フォアマンの演出は、抑制と爆発の絶妙なバランスの上に成り立っている。サリエリの静かなる嫉妬と、モーツァルトの奔放で時には下品な才能の表現は、常に緊張感を孕んでいる。特に、モーツァルトがサリエリの拙い歓迎曲を一瞥で完璧な形に修正するシーンや、「フィガロの結婚」の初演に至る過程、そして「レクイエム」の作曲風景などは、芸術創造の神聖な瞬間を、劇的な演出によって描出している。
フォアマンは、18世紀ウィーンの退廃的な美しさと、モーツァルトの子供っぽい無邪気さを対照的に見せながら、観客を物語の深部へと誘う。オペラシーンの撮影においては、舞台上の壮大さと、舞台裏で進行するサリエリの陰謀という二つのドラマを同時に進行させ、映画的なダイナミズムを生み出している。
編集は、本質的に回想形式である物語を淀みなく繋ぎ合わせることに成功している。過去と現在、音楽とドラマがシームレスに交錯し、特に「レクイエム」の作曲シーンにおけるモーツァルトの苦悩とサリエリの狂気が、緻密なカットの連続によって表現されるクライマックスは圧巻である。これは、フォアマンの演出意図が、編集によって最大限に引き出された証左であると言えよう。
🎭キャスティング・役者の演技
本作のキャスティングは、主要な役柄において完璧な化学反応を生み出したと言える。特に主演の二人は、その後のキャリアを決定づけるほどの熱演を見せている。
• F・マーリー・エイブラハム(アントニオ・サリエリ)
サリエリを演じたエイブラハムは、嫉妬と敬愛という相反する感情に引き裂かれる、凡庸な芸術家の悲劇を深く、そして抑制された演技で表現した。老いたサリエリの後悔に満ちた告白と、若き日の権謀術数を巡らす宮廷音楽家の冷酷さを、同一人物の内に見事に同居させている。彼の演技は、才能あるモーツァルトに隠された凡人の苦悩と、神に抗う人間の傲慢さという、物語の哲学的な核心を具現化しており、その卓越した内面描写により、彼は第57回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。彼の、モーツァルトの楽譜を読む時の歓喜と絶望が入り混じった表情は、この映画の象徴的な瞬間の一つである。
• トム・ハルス(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
モーツァルト役のトム・ハルスは、その特異な笑い声と、天才ゆえの傲慢さ、そして子供のような無邪気さを驚異的な説得力で演じきった。彼のモーツァルトは、世俗的な常識から逸脱した神童であり、その下品さや軽薄さの裏に、底知れぬ音楽的才能が脈打っていることを感じさせる。ハルスの身体的な表現、特に舞台上での躍動感と、晩年の精神的な衰弱の対比は、観客に深い印象を残す。エイブラハムとの二重受賞は逃したが、彼もまた主演男優賞にノミネートされるという高い評価を得た。
• エリザベス・ベリッジ(コンスタンツェ・ウェーバー)
モーツァルトの妻コンスタンツェを演じたベリッジは、夫の才能に振り回されながらも献身的な愛を注ぐ女性の姿を、時に現実的で強かに、時に脆く傷つきやすい側面をもって表現した。宮廷での振る舞いと、モーツァルトを支える妻としての複雑な心情が巧みに描き出されている。
• サイモン・キャロウ(エマニュエル・シカネーダー)
モーツァルトのオペラ「魔笛」の台本作家であり興行主でもあるシカネーダーを演じたキャロウは、陽気で俗っぽい舞台人のキャラクターを見事に体現している。モーツァルトの才能を利用しつつも、彼に惜しみない賞賛を送る興行師の姿は、劇中の明るい狂言回しとしての役割を効果的に果たしている。
• ジェフリー・ジョーンズ(皇帝ヨーゼフ2世)
オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝ヨーゼフ2世を演じたジョーンズは、音楽を愛するが故に凡庸な判断を下す権力者の姿を、威厳と同時に滑稽さをもって演じきった。彼の微妙な表情の変化は、サリエリの陰謀が宮廷内でいかに機能していたかを静かに示唆している。
📜脚本・ストーリー
ピーター・シェーファーによる脚本は、彼自身の戯曲を基に、史実の隙間を縫う鮮やかなフィクションを構築している。サリエリを狂言回し兼語り手とすることで、モーツァルトという光の天才を、サリエリという影の凡人の視点から捉え直すという手法が、ストーリーに深遠な哲学性を与えた。
物語は、サリエリが神に対して行った「才能の横領」という告白を中心に展開する。これは、モーツァルトへの純粋な嫉妬ではなく、「なぜ神は、私ではなくあの下品な若者に天賦の才を与えたのか?」という、神の摂理に対する信仰の破壊と怨嗟のドラマである。ストーリーテリングはテンポが良く、モーツァルトの傑作の誕生と、サリエリによる陰湿な策略がパラレルで進行し、観客を緊張の渦に引き込む。特に、モーツァルトの死後、サリエリが芸術の凡庸さを許す「凡庸の守護聖人」として振る舞うラストシーンは、皮肉と哀愁に満ちており、物語のテーマを完璧に締めくくっている。この脚本は、その独創的な視点と劇的な構成により、第57回アカデミー賞で脚色賞を受賞している。
🖼️映像・美術衣装
『アマデウス』の美術と衣装は、18世紀末のウィーン宮廷の壮麗な空気感を見事に再現している。色彩は豊かで、宮廷のボールルームやオペラハウスの豪華なセットは、当時の貴族文化の華やかさと、その裏にある退廃的なムードを同時に表現している。ロケ地として使用されたプラハの古い建物群は、ウィーンの街並みを再現する上で絶大なリアリティをもたらした。
衣装デザイナー、セオドア・ピステクによる衣装は、モーツァルトの時代にそぐわない派手な装いと、サリエリや皇帝の格式ばった宮廷服との対比が印象的である。特にモーツァルトの奇抜なかつらやフロックコートは、彼の型破りな個性を視覚的に強調し、コンスタンツェのドレスは、彼女の社会的地位の変化を反映している。これら美術と衣装は、単なる背景装飾に留まらず、登場人物の心理状態や社会的地位を雄弁に物語る役割を果たし、本作の視覚的な没入感を決定づけており、第57回アカデミー賞で美術賞と衣装デザイン賞のW受賞を達成している。
🎼音楽
本作の音楽は、主題であるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの原曲そのものが使用されており、物語の魂となっている。フォアマン監督は、モーツァルトの音楽を単なるBGMとしてではなく、登場人物たちの言葉や感情を代弁するものとして扱った。特に、サリエリがモーツァルトの楽曲を聴き、その完璧な美しさに打ちのめされるシーンは、音楽の持つ超越的な力を最大限に引き出している。
劇中では、「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」といった主要なオペラのアリアや合唱、そして「レクイエム」などの宗教曲が、物語の転換点で効果的に挿入される。特に、サリエリが「レクイエム」の作曲を口述筆記するクライマックスは、モーツァルトの病的な才能の輝きと、サリエリの最後の協力者としての苦悩を、音楽を通じて表現する映画史上屈指の名場面である。
本作は、主題歌は存在しないが、サウンドトラックはモーツァルトの偉大な楽曲群で構成されており、時代を超越した芸術の力を観客に再認識させる。モーツァルトの音楽を劇的に用いる手法は、第57回アカデミー賞における音響賞の受賞へと繋がった。モーツァルトの音楽は、この映画の真の主役であり、その不滅の美しさが映画全体に荘厳なオーラを与えている。

ありがとうございます。
客観的な分析に納得いただけたようで良かったです。撮影・映像はS10で確定し、最終スコアは100.1となります。
作品[Amadeus]
主演
評価対象: F・マーリー・エイブラハム、トム・ハルス
適用評価点: S10
助演
評価対象: エリザベス・ベリッジ、サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ
適用評価点: S10
脚本・ストーリー
評価対象: ピーター・シェーファー
適用評価点: S10
撮影・映像
評価対象: ミロスラフ・オンドリチェク
適用評価点: S10
美術・衣装
評価対象: セオドア・ピステク
適用評価点: S10
音楽
評価対象: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
適用評価点: S10
編集(減点)
評価対象: マイケル・チャンドラー、ネナ・ダルコヴィッチ
適用評価点: -0
監督(最終評価)
評価対象: ミロス・フォアマン
総合スコア:[100.1]

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honey

5.0映画館で見なければいけないよね…

2025年11月12日
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鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

映画は映画館で観なくてはダメなことを心底思わせてくれる作品。
画面、音楽、すべてにおいて…。

凡人たちのチャンピオン、サリエリ。
彼に心を奪われ、彼に、己の煩悩が救われた。

大谷の活躍に心が躍らない。
野茂やイチロー、松井の一投一打にはあんなにこころがざわついたのに…。
凡人のあるあるだろう。(モチロン野茂、イチロー、松井が凡庸というのではないよ)
どことなく冷めた目で見てしまう。次元が違いすぎると…。

だからいまは、チャンピオン、サリエリに感謝しかない。

追伸
ネットで調べると、この映画の内容は、でたらめらしい。
サリエリは結婚して、8人子供がいて、
そして、ベートーベン、シューベルト、リスト等のそうそうたる弟子がいるとのこと。

追伸
メディアはだいたい、眉唾ものと、しっかり心に刻んでおく必要があるね。
特に、オールドメディアのよくできた話には…。

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うさぎさん

4.0サリエリが最大の理解者

2025年11月11日
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泣ける

驚く

この作品を見たのは、二回目だったのだが、ずいぶん誤解している所があった。サリエリがモーツァルトを殺したと、勘違いしていた。サリエリがモーツァルトの邪魔をしている所もあるが、彼がモーツァルトの才能の最大の理解者かと思う。モーツァルトと彼の父との確執に悩んでいたが、それが彼の死への原因の一つであると、言える。二回みてよかった。

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えんち

4.0劇場初公開時の高校生の時にはあまり分からなかったけど、今ならすごく分かるサリエリの気持ち

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭15で鑑賞

とにかく映像が豪華絢爛で素晴らしい、今では絶対にCGやVFXに頼ってしまいそうな画ですが、“本物でしか出せない”息を呑むゴージャスな映像美に格の違いを感じさせます、さすが第57回アカデミー賞の作品賞をはじめ8部門受賞した作品です

そして映像もさることながら、主演男優賞を受賞したF・マーリー・エイブラムスさんの主人公サリエリの演技にも圧倒されます
サリエリは宮廷音楽家として高貴なプライドを持っていたものの、品が無いけど天才作曲家のモーツァルトが現れ立場を脅かされ始めると共にその才能と存在に嫉妬・妬みを抱き始め・・・という人の本性に迫る役を見事に演じきっています

サリエリ自身、宮廷音楽家に選ばれるぐらいの人物で世間的にはすごい人、なのに大衆の前で彼の音楽を凡庸で退屈と言わんばかりに笑いものにしてしまうモーツァルトの天才的能力を目の当たりにしプライドをズタズタに切り裂かれる苦悩は観ていてもの凄く苦しかったし、それを表現するエイブラムスさんにはとてつもない凄みを感じました

そして全編に流れモーツァルトの名曲の数々、やっぱりこの作本も劇場の大画面と迫力の音響で観て感じるべき格調の高い名作、今回もこの機会をくれた午前十時の映画祭に大感謝です

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Jett

4.0ドリンクを飲むのを忘れて物語に集中

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

興奮

午前十時の映画祭で4Kレストア版を鑑賞。
モーツアルトの甲高い笑い声は、公開当時モーツアルトを馬鹿にしているとかなんとか物議を醸していたような記憶が。
オペラ劇場や宮廷のシーンでの豪華絢爛な衣装など、かなりお金掛かってそう。
後半長過ぎるなとちょっと思ったけど、評価が高いのも頷ける作品。
買ったドリンクを飲むのを忘れて物語に集中してました。

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koji

4.0一方的に神を信用した男の話

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

ドキドキ

公開当時は、映画館で見る機会がなく、ソフトで見ていました。大画面で見て改めて気づくことも。
以前の感想は、単にモーツァルトに嫉妬した男の話という認識でしたが、一方的ではあるものの神を信じたのに裏切られたと思っている男が、神父にその神への不満の話をするという話だと気づきました。神父に話すことで、溜飲を下げているような。そして結果的にモーツァルトも自分同様、神に見捨てられたと思っている感じ。
オペラのシーンは、演じている人と歌っている人が違っていたんですね。エンディングロールでリストが出てきます。
墓地での埋葬シーンで誰も家族が立ち会わなかったのは事実のようで、墓地のどこに埋葬されたか不明なんだとか。生家は観光地になっていますけどね。
精神病院に神父がやってくるシーンで小太りの全裸男がいますが、ボカシがなかったですね。まあアップになる訳じゃないですけど。

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豊島区のはずれ

4.0神の遣いではなく、神そのもの

2025年11月9日
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午前十時の映画祭にて鑑賞。
サリエリに共感してモーツァルトの才を見るが、彼もまた突出した才能の持ち主である。でなければ理解も嫉妬も生まれない。2人の共同作業はゾクゾクする。
光と影を表す、白と黒のコントラストが印象的。

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ななな

5.0ロック・ミー・アマデウス

2025年11月8日
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F・マーレイ・エイブラムス。

ドラマ「HOMELAND」で暗躍するダール・アダル役を演じる彼を見た時、この映画での印象が強く脳裏に焼き付けられていて納得感というか感嘆と共に没入の手助けをしてくれた。

「午前十時の映画祭」で久しぶりに鑑賞し、知っていたはずの顔が老け顔で、件のドラマで上書きされていたことに気付かされた。

年老いたメイクでする演技が実際の年齢での演技に勝てる訳もなく、それはキャリアの積み重ねで醸し出されることなので仕方ないが、譜面を見て悶絶の表情をするところとか心の底にあるものを観客に感じさせる演技はとても上手いと感じた。

神父への告白とは裏腹に信奉から嫉妬、最後には共同作業で同じ領域に達した錯覚(?)を体験できたことで恨み言を言い続けた神に自分自身がなれたというような思い上がりの演技は若いうちじゃないと出来ないなと。

いい歳の取り方をしてるのに目立った活躍が無いのは非常に残念。もっと見たい俳優の1人です。

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ヒュー

5.0極上の映画体験で有りました

2025年11月7日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

驚く

ソフトもサントラも持っていて何度も観ては居るのですが劇場で観たことは有りませんでした
今回午前10時の映画祭15でプログラムに組まれたので早速行ってまいりました、グランドシネマサンシャインさんもわかっておられるのか上映に使用されたのはドルビーアトモスのBESTIAシアター
音楽が主役の映画に相応しいスクリーンでの鑑賞は素晴らしいの一言、松浦美奈さんの新訳もストレスを感じさせない素晴らしい物でした
結末がわかっている、長時間の映画と言う事も忘れてスクリーンに見入っておりました、そんな鑑賞経験も午前10時の映画祭ならでは
この期間中に鑑賞する事をお勧めします!

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koma koma

4.5サリエリの嫉妬と夢

2025年11月4日
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戯曲である

宮廷音楽家・アントニオ・サリエリ
モーツァルトと同時代に生きた男
神の音楽を愛し崇め触れようとする者

軽薄な男を見た
音楽は神の域
名はアマデウス

サリエリその音に嫉妬し
神に問う、彼なのか。

戯曲である

演出も美術も見事
陽のアマデウス
陰のサリエリ
思惑と音楽に誘われ
人間の存在を知らしめる。

サリエリの嫉妬
闇の中の夢物語

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星組

4.0嫉妬と心酔

2025年3月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

知的

 老いたサリエリが、モーツァルトを殺したのは自分だと言って自殺を図る。サリエリは宮廷作曲家として、皇帝ヨーゼフ2世に仕えていた。そこに神童モーツァルトがやってくる。サリエリは、彼の才能を高く評価する一方、低俗な人間性は許せなかった。
 「下劣」「好色」「幼稚」と、どうしょうもない人格のモーツァルトを嫌悪するのは分からないでもない。さらにサリエリは、音楽を評価する才能に長けていたのも不幸と言えます。そんな二人に対し、音楽を聞くのも演奏も全くだめな皇帝の対比が笑えます。
 会社のミーティングで7つの習慣を勉強しています。最近「才能を認められたかったら、人格を高めること」とあり、モーツァルトの馬鹿笑いが聞こえてきそう。
 「ボヘミアンラプソディ」で、フレディが仰向けに寝ながらピアノを弾くシーンがあります。今作のオマージュだったかも。

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sironabe

5.0これは「天才と凡人」についての作品ではない

2025年1月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

 これは、天才についての作品である。

 モーツァルトという天才作曲家と
 サリエリというモーツァルトの天才を見抜く天賦の才覚をもつ作曲家

 その二人の天才の物語である。

 しかし、両者には欠けているものがある。

 モーツァルトには天才作曲家であるが故の謙虚さや自省
 サリエリには作曲家としての天賦の才。

 そこに、生まれるのは
 モーツァルトの没落から破滅へと至る道程
 サリエリのモーツァルトへの嫉妬から憎悪

 けれども、
 モーツァルトの「レクイエム」を協力して
 完成させようとする情熱

 その完成への二人各人の想いは違えども、
 そこには紛れもない友情がある。
 いや、サリエリにはモーツァルトへの愛情がある。

 この作品は、少なくとも私にとっては、男同士の友情について描いているように映る。

 私には、そこに、愛しか見えない。

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シネマ大好き

5.0バカ笑いがクセになる

2025年1月18日
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何度観ても面白いです。
ストーリー構成が秀逸で長時間なのにテンポが速いので苦になりません。
音楽、衣装はピカ一、コミカルタッチなのに画面に高級感と重厚感が漂います。
そして面白いので言うことなし。

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越後屋

3.0モーツァルトの認識って偉大な作曲家だったんですけどこの作品観たら結...

2024年9月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

モーツァルトの認識って偉大な作曲家だったんですけどこの作品観たら結構変わりました。偉大な作曲家には違いないんですけど意外にクズだったんですねモーツァルト。
長い作品でこれといって光るような見どころもなかったので2回目は観ようと思いませんでした。

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高い坂

3.5映画終活シリーズ

2024年7月4日
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鑑賞方法:VOD

1985年度作品
アカデミー賞最優秀作品賞8部門獲得
クラッシック好きで期待してたが、三時間は長過ぎる
最後、くたびれたわ

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あきちゃん

5.0映画ならではの贅沢で豊穣な作品

2024年6月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

以前にレンタルで観たときは、サリエリのエイブラハムが凄い!
と思ったけど、今回映画館で観たらモーツァルトを演じた
トム・ハリスの後半の徐々に憔悴してゆく演技も良かった!

映像的には、お金のかけ方も桁違いだろうけど
宮廷や貴族の館の豪華絢爛さ、華やかさ!

何より、クラシックにはそれ程詳しくは無い私が
モーツァルトのオペラをちゃんと観てみたい!!
と思わせる程の、舞台と音楽の再現の半端なさ!!!

余りに常軌を逸脱した人物であり、
自分をバカにしていると解っていながら
実は誰よりもモーツァルトの才能の素晴らしさを見抜いていた
サリエリの葛藤が、とにかく切ない。
誰よりも自分自信がモーツァルトのファンであり、
最初は陰謀のために利用しようとしたレクイエムを
最後は陰謀の為では無く純粋にその完成曲を
聴きたかったのでは無いか?
そう思うとサリエリの心情は余りに哀しく
現代のモーツァルトファンにも通じるモノがあるように思います。

凄かった!!
時間があればもう一回観たい!!

アマデウス ディレクターズ・カット版の感想をこちらにも転記。
「午前十時の映画祭15」へのリクエストに1票入れました。

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星のナターシャnova

4.0テレビで何度も鑑賞

2024年1月5日
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鑑賞方法:TV地上波

学校で習わないモーツァルトの変人かつ人智を超えた天才ぶりと、優秀ではあるが所詮人間の域を出ないサリエリの残酷なまでの対比が、大人になるとより身にしみる。

サリエリの妄想なのかも、という余地を残した上でやりたい放題やってるところが好き。

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なお

5.0誰の心にも棲みつく嫉妬心と自尊心をえぐる

2023年9月16日
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多くの映画ファンのオールタイムベスト20とか50には入るであろう、人類の遺産級と言ってもよいスペシャルな映画。

誰の心にも棲みつく嫉妬心や自尊心をえぐる巧妙な脚本、その期待に完璧に応えたマーリー・エイブラハムの芝居。肝心の音楽は....元々超名曲揃いのモーツァルトを使いまくるのは反則ともいえるが、音楽と映画が溶け合った素晴らしいシーンが幾つもあり、この相乗効果は必見。

因みにこの映画のサントラCDも素晴らしい。

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Yuk

5.0天才と天才ではなかった芸術家の遭遇の悲劇‼️

2023年7月16日
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泣ける

楽しい

興奮

" 天才" 作曲家モーツアルトに嫉妬する "凡人" 作曲家サリエリの確執を、全編モーツアルトの楽曲による音楽的見せ場、サリエリの回想から入る物語構成、ミステリーの要素なども散りばめた一級の娯楽エンターテイメントです‼️サリエリを演じるF・マーリー・エイブラハムの名演もさることながら、見所はなんといってもトム・ハルスのモーツァルトのあの下卑た笑い声‼️楽聖としてのモーツァルトのイメージとはまったく逆の人物で、この人物の創造が映画を徹底的に面白いものにしています‼️サリエリにモーツアルトの才能の凄さを理解できる能力がなければ、宮廷音楽家として幸福に一生を終えることができたのに、そしてそのモーツアルトも生きている間は名声を得られず、不幸なまま一生を終える‼️お互い幸福ではなかった二人の人間としての運命について考えさせられます‼️

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