暗殺のオペラ

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暗殺のオペラ

解説・あらすじ

「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」などで知られるイタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチが、1970年に手がけた長編監督第4作。ラテンアメリカ文学の鬼才ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」に収められている「裏切り者と英雄のテーマ」を原作に、物語の舞台を北イタリアの架空の町に置き換えて描いた。ファシストによって暗殺された父の死の真相を探るべく、アトスは北イタリアの田舎町を訪れる。この町で父は英雄的存在になっており、謎は少しずつ解明していくが、そこには意外な事実が待ち受けていた。ジュリオ・ブロージが若き日の父と息子の2役に挑戦し、「第三の男」のヒロイン役で知られるアリダ・バリが父の愛人役を演じた。日本では1979年に劇場初公開。2018年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1970年製作/99分/イタリア
原題または英題:Strategia del ragno
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2018年7月21日

その他の公開日:1979年8月4日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.5何なのよこの空気感

2023年7月8日
iPhoneアプリから投稿

風景、構図、色彩、明かりが異様に綺麗、夢観てるみたい。

奥行の構図と平面的な構図、左右ほぼ対象の構図。これらが意味するのは「過去と今」「善と悪」「幻想と現実」を表現してるんかなーと思った。

1周したり半周したりするカメラドリーワーク、これも幻影を表現してるのだろうか。
とにかく絵画を観てるような映像、天候やロケ地に恵まれたとしても、ここまで完璧な映像ってあるの? CGやカラコレやグレーディングに頼らず、フィルムに焼き付けただけでここまで美しく撮れるなんて…「天国の日々」に共通する美しさがある。

ネストール・アルメンドロスとヴィットリオ・ストラーロは本物の天才だと思う

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Mk.plass

3.5映画のストーリー自体が楽譜のように組み立てられていて、段々と仕組み...

2023年4月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画のストーリー自体が楽譜のように組み立てられていて、段々と仕組みが見えてきて、ラスト近くにピークが来て、ひっそりと静かに幕を降ろすという体験そのものが面白かった。

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ouosou

2.5長い割には退屈というか

2023年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

長くて退屈なのは、それが事実に近いということとも言えるが。
もやもやしたまま進むストーリー。
途中で現れる女性のミステリアスな感じが妙に印象に残った。

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しゅま子

3.5忘れ去られた町

2020年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 両親の故郷である町タラに呼ばれたアトス・マニャーニは、この寂れた町のいたるところに自分と同じ名を冠した建物、石像があることに驚き、招待した夫人ドライファの元へと急ぐ。実は彼女は父の愛人であり、父と同志であった3人、ガイバッツィ、コスタ、ラゾーリに会う。反ファシストの闘士として英雄となっていた父は息子と同じ名前。犯人はよそ者だとも、町の人だとも教えられていたが、徐々に父の素顔が浮かんでくる・・・

 シェークスピアの劇「ジュリアス・シーザー」、「オセロ」、「マクベス」などにもヒントが隠されているし、3人の証言にはあやふやなところばかり。だんだん精神までもがおかしくなっていくアトスの様子と深まる謎が心地よく響いてくるのです。また小さな町にオペラハウスがあったりして不釣り合いなところもいい。

 タラに到着した際には建物の映像はシンメトリーで美しく表現されているのに、終盤になるにつれ、暗くアシンメトリーに変化する。過去映像と現在の映像が混在し、主演のジュリオ・ブロージは36年の父と現在の自分の二役を演じていて、過去の3人も爺さんのままでややこしくなるのですが、父が赤いスカーフを巻いているのが唯一の判断材料。色々聞くうちに、36年には彼ら4人がムッソリーニを暗殺する準備をしていたのに、誰かが裏切り情報を漏らしたためにムッソリーニがタラを訪れなくなってしまったのだった。

 真犯人に到達するのもアトス本人が精神的に追い詰められてしまったから・・・この不安定な感情も現在と過去が目まぐるしく変わるためだ。森の横を走っているといきなり赤いスカーフが現れるシーンが面白い。

 しかし、エンディングを迎えると、実はこの町は無くなっていたのではないかと考えられるシーンもある。オペラハウスで唐突に演じられたとか、線路上の雑草などでそう考えさせられるのです。また、殺害前の4人が真相や計画を話し合っているときに、過去映像であるはずなのに町の屋根にはしっかりとテレビアンテナが立っているとか、アトスが一人芝居を演じているようにも思えるのです。そもそも静止した人々が多いこともおかしい。真実をしったアトスが妄想世界で演説しているような気もした・・・色んな考え方ができるますなぁ。

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kossy

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