アウトブレイクのレビュー・感想・評価
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「町ごと焼き払う」封じ込め作戦
映画「アウトブレイク」(ウォルフガング・ペーターゼン監督)から。
約25年前(1995年)に製作された作品の解説は、
「すさまじい伝染力と死亡率を持つ未知の病原体の脅威と、
それに立ち向かう人々の姿を描いたパニック・サスペンス」。
まさしく2020年、その恐怖が現実として人々を震撼させている。
まだ「死亡率」が高くないので、パニックまでにはならないが、
「発病すると2 、3日で100%が死にます」なんてなったら大変。
映画の世界は、必ず「収束」に向かうけれど、
リアルの世界は、簡単には「収束」とはいかないから不安である。
しかしこの当時から、拡大を恐れ「封じ込め作戦」と称して
「町ごと焼き払う」ことが検討されていたことにさらに驚いた。
「罪のない町の人々を殺すんですか?」の言葉が印象的だ。
それも、爆弾投下の最終判断者であるべき、米大統領には、
誤った情報がもたらされ、いとも簡単に実行されようとするが、
それも映画の世界の話で、本当になったらどうなるのか、
誰も答えを持ち合わせていない。
(病原菌の)「封じ込め作戦」が、人類にとって「是か否か」、
問題提起された形となって、こんな会話もメモされている。
1918年 歴史で習った、スペイン風邪の大流行。
9ヶ月、世界中で猛威を振るった。死者2500万人」
その原因は「誰もそれを食い止めなかった」。
感染の恐怖が中心の映画ではない感じ
アウトブレイクとパンデミックの狭間
令和2年、新型コロナウイルス流行中のこのご時世に「アウトブレイク」を観た。原作の『ホット・ゾーン』を先に読んでいたが、内容はだいぶ軍部の闇中心にすり替えられていた。ヘリのチェイスや宿主を探す軌跡はミステリーのようで、見応えがある。若い部下が、ちと優秀過ぎるとは思うが…。
今なら原作のままでも十分恐ろしさは伝わると思うが、映画興行的に盛り上げポイントを作らないといけないというのは分かる。しかし逆にウイルスの恐ろしさが薄まってしまった感じがする。
求めていた恐怖とは違っていたが、医師団の必死の仕事には頭が下がった。今まさに中国ではそういう状況が続いているのだろう。限定的流行のアウトブレイクを超えて世界流行のパンデミックにならないよう祈るばかりだ。
ずっとハラハラさせられる
コロナウイルスが流行している今だから見ておきたい作品です。
ウイルスの恐怖との闘いと軍の悪事を成敗するストーリーがうまく織り交ぜられていて、深みのある作品に仕上がっていると思います。
25年も前の作品ですが、かなり楽しめました。
今こそ観返さないでどうする! 本作の価値と意義は今やあのお猿さんのようなものだ
現在2020年1月28日、まさに本作の世界が現実化している
1ヵ月前中国武漢で発生した新型肺炎は、日本国内で伝染を始めたとのニュースに接したところだ
アウトブレイクしたのだ
本作の舞台を米国市シダークリークから中国の武漢にすれば、本作の前半はそのまま現実だ
もしかしたら、米軍の細菌兵器という設定まで、中国軍のものであって後半まで同じになるのかも知れない
シダークリークという街は架空の街だ
なぜ人口2万6千人なのか?
それは当時のアメリカの人口の1万分の1ということ
つまりアメリカそのものの縮小版だというメッセージだ
武漢はシダークリークの人口の500倍の一千万都市だ
中国の人口10億の100分の1
その巨大都市を本当に本作同様に封鎖したのだ
恐ろしいことだ
現実も本作のようなラストシーンを迎えてくれることを祈らずにはいられない
今こそ観返さないでどうする!
本作の価値と意義は今やあのお猿さんのようなものだ
謎の感染症と人類の攻防最前線!
"木曜洋画劇場" で鑑賞。
アフリカからもたらされた致死率の高い謎のウイルスによって発生したアウトブレイクと、それに立ち向かう人々の姿を緊迫感溢れる演出で描いたサスペンス。
豪華キャストの演技のアンサンブルが織り成す人間ドラマが観応え充分でした。謎の感染症が発生し、その原因を究明していく様がミステリーのようで秀逸。クライマックスに向けてのスリリングな展開からも目が離せませんでした。
[余談]
宿主のお猿がとても印象に残っています(笑)。
※修正(2022/06/05)
エボラ出血熱
ヘリコプターチェイス、そしてテンポが早く省略が多くなる終盤。坑血清の事実を知られたくないがために爆撃作戦を決行しようとするサザーランド少将と爆撃部隊。体当たり覚悟で爆撃を阻止しようとする2人は緊張感いっぱいだ。ウィルスの恐怖よりも細菌兵器のほうが怖いぞ!と訴える社会派要素は薄くなるものの、見応えのあるドラマとなっていた。
目に見えない
迫力があり、怖かった
病原菌のウイルス が広がり、被害が拡大していく様子に迫力があり、怖かった。しかし、途中から話の結末が予想できる展開になってしまい、つまらなくなった。特に最後のあたりは 話の展開に無理があった。軍の介入で無理に話を作るより、純粋にウイルスの恐怖を伝えたほうが良かった。
怖い、下手な恐怖映画よりよっぽど怖い。この映画が公開されていた頃、...
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