あらしのよるに

劇場公開日:

解説

ヤギとオオカミの間に芽生えた友情の行方を描くファンタジー長篇アニメーション。監督は「スーパードール リカちゃん リカちゃん絶体絶命!ドールナイツの奇跡」の杉井ギサブロー。きむらゆういちの連作絵本を基に、きむら自身が脚色。映像ディレクターに篠崎亨が、撮影に佐藤陽一郎がそれぞれあたっている。声の主演は、「隣人13号」の中村獅童と「探偵事務所”5 5ナンバーで呼ばれる探偵達の物語」の成宮寛貴。芸術文化振興基金助成事業、文部科学省選定作品。

2005年製作/106分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2005年12月10日

ストーリー

嵐の夜、雨宿りに入った古小屋の暗闇の中で出会ったオオカミのガブとヤギのメイ。2匹は、”食う者“と”食われる者“と言う立場を超え、友情を育むようになっていくが、それぞれの仲間はそれを許さなかった。そこで、追いつめられた彼らは群れを離れ、遠くに見える山の向こうにオオカミとヤギが暮らせる森があることを信じて歩き出す。だが、オオカミたちの執拗な追跡や山の上での猛吹雪に遭い、遂にメイが力尽き倒れてしまった。自分を食べて生き延びて欲しいと、ガブに訴えるメイ。そんなメイを守る為、かつての仲間たちに戦いを挑むガブ。とその時、ガブとオオカミたちを雪崩が飲み込んだ! 翌朝、山の向こうに緑の森を発見したメイは、雪崩から生還したガブとも再会を果たす。ところが、記憶を失っていたガブは、メイを捕らえ食べようとする。しかし、メイの必死の呼びかけでガブの記憶は蘇り、2匹は再び仲の良い友だちに戻るのであった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第30回 日本アカデミー賞(2007年)

ノミネート

アニメーション作品賞  
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映画レビュー

3.0特に背景の絵が綺麗です。キャラクターの動きもこだわりを感じました。...

2024年1月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

特に背景の絵が綺麗です。キャラクターの動きもこだわりを感じました。
のんびりしたテンポで、観ていて眠くなったのでPCで2倍速で再生して視聴しました。
本来、狼は群れる習性がありますが、よく耳にする一匹狼というのは仲間はずれにされた狼のことを指します。今作はヤギと狼が言葉を話す設定です。そして密かにヤギと友情を育む一匹狼の葛藤を描くストーリーです。
いったい何を暗示しているのか考えると楽しくなります。私は食欲を性欲と置き換えて視聴しましたが、それでもまだ想像力が足りてないと自負しております。
人種間の友情なのか、同性愛のことなのか、色々あてはめて視聴してみると面白いかもしれません。
幼いお子さんでも純粋に楽しめると思います。
メイのおしりフリフリを見たガブが興奮するシーンは印象深いです。

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Don-chan(Daisuke.Y)

5.0ち◯こが生えたテディベア

2020年6月23日
iPhoneアプリから投稿
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人の噛んだガム

5.0ひみつのともだち

2019年5月3日
iPhoneアプリから投稿

めっちゃ感動した.....これはあかん....(笑)

ガブの「鳴るな鳴るな!なんで鳴るんだよ!こんなことならオオカミに生まれて来なければ良かった」のシーンはやゔぁかった....!!
仲間には理解されない苦しみ 胸がぎゅっと苦しくなりました

後、映像がすごく綺麗でした!

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わんわん

3.0 きむらゆういち氏によるベストセラー絵本の映画化。予告編でもかなり...

2018年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 きむらゆういち氏によるベストセラー絵本の映画化。予告編でもかなりのあらすじを露出しているため、ストーリーはわかりやすく、ヤギのメイが愛らしいキャラのために感情移入しやすいアニメとなっています。氏によると、映画のために絵本の最終章を書き加えたらしく、最後まで目が離せない展開となっていました。また、お子様向けのメッセージだとは思いますが、「映画を3度観てストーリーを味わってほしい」とのこと。

 「あらゆる世代に愛される」と銘打ってあるように、子供から大人まで楽しめる内容の映画ではあるのですが、メイとガブの友情以外に宗教的・哲学的な自己犠牲精神、生物学的な捕食や食物連鎖など、考えればキリがないほど奥が深いのかもしれません。この捕食者と被食者との関係に、子供に残酷な世界を見せたくないというグローバルなフェミニズムが絡み、争いが絶えない種族間の和平をも訴えてくる。しかし、解決法は敢えて避け、『ダイナソー』のように緑の楽園を求めて旅をすることを選ぶのです。

 今年公開されたアニメ『マダガスカル』でもちょっとだけ取り上げていた“友情と捕食”。『未来少年コナン』でもジムシー少年とウマソーの関係もこれに当てはまる。手塚治虫氏の傑作『ブッダ』にも登場したウサギと僧の関係。探せばいくらでも出てきそうだ。
 あらゆる世代に愛されると言われますが、各世代での感想はかなりばらつきがあるのではないかと想像できるのです。実際、会場で聞こえてきた声を参考に再構成してみました。

・小学校低学年男性
「お母さん、狼って怖いの?日本にもいるの?」

・普通の女子中学生
「メイってチョー可愛い!うちにもほしいなぁ~」

・真面目系女子高生
「涙が自然に出てきて、止まらなくなったの」

・読書系女子大生
「かなり宗教チックよね。あんなに簡単に命を差し出してもいいものかしら」

・テレビ好き系奥様
「KABAちゃん、うざかったわね」

・ネタバレ映画館系おっさん
「あの場面はパク・チャヌク監督だったらどうするかなぁ。殺された母親の復讐をするためにヤギの角を切り取って落とし穴を掘って、メイがガブに催眠術をかけて、狼のボスをおびき寄せて殺すんだろうな」

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kossy
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