パッチギ!のレビュー・感想・評価
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映画としては良く出来ている しかし洗脳されないように、無批判に観ないように注意すべきだ 突き詰めて考えるきっかけにするべきだ
映画としては良く出来ている
面白く、クライマックスに向けて盛り上がっていく作劇や演出も上手い
井筒監督の実力の程は良くわかった
伝えたいメッセージも明確で、在日朝鮮人と日本人の融和をテーマにしていることは素晴らしいと思う
だが、その伝えたいメッセージとは何か
無批判に一方的に在日朝鮮人の主張をそのまま垂れ流して、日本人のみに過剰な罪の意識を植え付けようとしているとしか見えない
プロガパンダ映画とどこが違うのか
映画として良く出来ているだけに、余計に始末に悪いのだ
その意味では劇中の重要なモチーフになっているイムジン河の歌に似ているかも知れない
その歌と同じような存在になろうとした映画なのだろう
それは成功している
しかしその中身はどうだ
その歌が当時放送禁止になったのは、確かにやり過ぎだと思う
イムジン河は純粋に民族分断の悲しみを嘆き悲しむ歌に過ぎない
ところが本作は違う
在日朝鮮人と日本人との融和がテーマだと一見見える
しかし本作を良く観れば違う
分断を煽っているのだ
在日朝鮮人と日本人との対立をけしかけていると言ってもいい
ロミオとジュリエット風の二人の恋の行方はカモフラージュに過ぎない
だから余計に悪質なのだ
冒頭の朝鮮学校でのミサイルの話題はどうだ
今では北朝鮮自身が核武装しICBMを作ろうといして実験を繰り返しているではないか
劇中で帰国船といっているのは万景峰号のことだ
万景峰号には日本人拉致にも関わっているとか、麻薬などの密輸にも関わっているとの噂が絶えなかったのだ
それもあり本作公開の2年後のミサイル実験、地下核爆発実験を受けて日本への入港禁止になったままになっている
もし彼がその船で帰っていたとしたら、もし万景峰号の入港禁止前にあの終盤に写る電車の中の在日朝鮮人の家族が北朝鮮に帰国していたらどんな困窮を極めているのか今では容易に想像できる
しかし彼らの故郷はあくまで北朝鮮であり、韓国なのだ
しかし劇中にあるように在日3世が誕生し、日本で生まれ日本で育っていく
しかも日本人としてでなく朝鮮人として日本人と融和せずに
今や在日4世の時代だ、5世だって生まれているだろう
拡大再生産されていくのだ
韓国からの密航者も描かれる
彼もまた同じ様に日本に住み続け、強制連行された子孫だと言うのかも知れない
数十万の強制連行など今ではとっくに嘘だわかっている
一方的な在日朝鮮人の主張、それも北朝鮮の主張をそのまま日本人に向けて、日本人に罪の意識を過剰に植え付けて支配下に置こうとしている
分断や朝鮮戦争ですら日本人の責任にしているのだ
そのような映画だ
在日朝鮮人と日本人との融和をテーマとしているようで、対立を煽っているのだ
卑怯な映画だ
本作公開から15年以上経った
果たして在日朝鮮人と日本人の対立は先鋭化して行くばかりなのだ
だから本作を観れば良い?
余計に火に油を注ぐだけだろうとわかるはずだ
それがこの映画の正体だ
米国で黒人男性への警察の暴行死への抗議活動が、暴動にまで先鋭化している
怒りはわかる、差別には憤りを感じる
しかし暴動を煽っているのは裏返しのヘイトだ
ヘイトはヘイトをよぶ
本作終盤の鴨川での大集団での乱闘のように
本作はヘイトを煽り固定化する映画だ
本作のラストシーンは二人の車デートで終わる
しかし、その車はすぐエンストして進まないのだ
なんというオチだ!
映画としては良く出来ている
しかし洗脳されないように、無批判に観ないように注意すべきだ
一体彼らの故郷はどこなのだ?
そこに帰らないのは何故なのか?
朝鮮人のまま日本に住み続けるのはなぜなのか?
それが当たり前なのはなぜなのか?
なぜ日本で子どもを生み育てるのか?
彼らが帰らないことまで日本人の責任なのか?
21世紀に生まれた日本人まで糾弾されるのか?
なぜ戦後80年も経つのになぜ解決されないのか?
これらを突き詰めて考えるきっかけにすべきだ
いよいよ北朝鮮の最後の日も近い
在日朝鮮人の存在自体も激変するだろう
よく描いていると思うよ、うん。
バイオレンス云々… 時代背景を理解して書かれたレビューがどれだけあるだろうかと疑問に思う。
韓国人だの日本人だの関係なく、若者が他校の学生と拳でぶつかり合った過去は事実としてあったし、そういう話を大人たちから沢山聞いた。かつては不良漫画も大いに流行ったくらいだ、日本人も決して穏和なだけの過去を持っているわけではない。
若さゆえのあんなことやこんなこと、国籍やバックグラウンドに関係なく共感できる要素が随所に描かれていて、そこに「在日」というスパイスが加わることによって、青春時代に経験するほろ苦さや切なさなど複雑な感情が際立つ。
今ではあり得ないような事(バスひっくり返しちゃうとか)も、一見大袈裟と感じるかもしれないが、当時の若者にとってはこれくらいは発想の範疇にあって、そのエネルギッシュさに嫉妬さえ覚える。ヤベェよ、と思う反面、いい時代だなとも思う。感情を抑えることばかりが美徳になりつつある時代にこういう映画を観ると、若い頃にそこそこ無茶して発散して人に迷惑かけて、どうにもならないことにやり切れない思いを抱えたりして、こうやって大人になっていくんだなぁとしみじみ。
それにしても役者陣が皆んな本当によく演じたと思う。特に沢尻エリカは本物かと思うほどのハマり役。いやぁビックリ。この映画観て彼女に期待しただけに、その後「別に」発言や薬物事件で取り沙汰される人になってしまったのが本当に残念でならない。
差別を乗り越えて
青年のひたむきな恋心に胸を打たれた。日本人の男が在日朝鮮人の女に恋をする。真剣でひたむきな純粋さに青春時代の素朴な気持ちが蘇る。葬式のシーンで追い返されて自暴自棄になりギターを川に捨てる。その後ラジオで朝鮮の民謡を歌うシーンは泣ける。保身を捨て差別する上司に反発してでも自分の主張を押し通し歌のセッティングをするプロデューサーは格好いい。純粋にいいものはいいと差別や国籍を超えて認め合う多様性。ラジオで青年の歌を聞いて涙する在日朝鮮人の女。青年のひたむきさが伝わって良かった。国籍関係なく同調圧力に負けず同じ人間として認め合う姿は格好いいと思う。
違和感一杯感じましたけど
沢尻がまるでフランス人形みたいな姿なのに韓国人役なので、高校生の時から、全身が整形の役かよ、なんて、つっこんで観てたけど、この頃から、薬物中毒かよ、なんて、今、つっこんでるけど。
映画の内容は、制作者が、薬物中毒かよ、なんて、言いたくなるような、情けない内容です。
差別してしまう自分。そんな人に向けた映画
ハーフの子ってカワイイなぁとか
日韓問題気にすんなよとか
在日だからって差別なんかすんなよって思うけど
実際 目の前にしたら差別しそうな自分がいて、
この不安定な気持ちを、
フォークと喧嘩で吹っ飛ばしってくれてると思う。
そんな「パッチギ!」と
フォーククルセダーズの曲たちが好きだ!
オダギリジョー - 悲しくてやりきれない
youtu.be/eoUgRgguQMI
在日社会ってこうなのね
イムジン河をベースに在日朝鮮人のバイオレンスに明け暮れる日々を描く。なんでこの手(在日)の素材って、全部暴力なんだろうか。余計な偏見を増幅させそうだ。
もうちょっとバカスカ殴るシーン削ってもいいのに。
差別、暴力、愛、青春。
在日朝鮮人の描き方を全面的に肯定はできなかった。しかしそれを踏まえても面白いと思えた作品。キャストは豪華だが主要人物がみんな、その後に問題に見舞われている方々。
暗澹として複雑な問題が背景に横たわっていますが、頭を空にしてエンタメ作品として見てほしい。
横山ホットブラザーズ
「横山ホットブラザーズはこの時期にはもう活躍していたんだなぁ」と妙なところに感心しつつも、見事な青春映画に仕上がったと感じましたよ!
発売中止という措置を取られた「イムジン河」を二人の恋愛のメインに置いた、“ロミオとジュリエット”風に対立していた高校生の物語。単にヤクザな世界を描いてきた今までの井筒作品とは異なり、日本と朝鮮の歴史にも深く切りこんだ社会派作風にも思える。昨年観た佐々部監督の『チルソクの夏』は韓国と日本の関係を明らかにしていたが、この『パッチギ!』は南北朝鮮を同じ民族として捉えている。実際、我々日本人が朝鮮を考えるときに、北か南かなどとこだわりすぎていたのであろうか、祖国統一を願う彼らにとっては北も南も同じ民族だと考えていたのだと痛感した(今は知らないが・・・)。そのほか、通夜の席上、悲しみと怒りを露にしたおじいさんの台詞によって、生駒トンネル・淀川の強制労働など知らなかった事実を教えられました。
全体的にはケンカや下ネタのオンパレードであるが、朝鮮アレルギーのある人じゃなければ爽やかに映る不思議な感覚になりました。一部の人たちは「左翼映画だ」とかのオバカな発言をしているようですが、単に60年代の時代を懐かしんで熱くなれる映画だと思います。ラストまで2本のストーリーが絡み合って展開するクライマックスは感動しました。
※クライマックスで思い出したのは「はしだのりひことクライマックス」。フォーククルセイダーズに関しても「帰って来たヨッパライ」やはしだのりひこしか記憶にありません。
反日上等!!
パッチギ!最高だったな。
言葉にできない映画にまた出会えた。言葉にできることなんて大抵はくだらない。
こうやって「パッチギ最高!」なんて言うと、世間では非国民とか売国奴とか呼ばれるらしい。なら俺は売国奴でいいや。
イムジン河いい!
戦争を知らない若者達の間にも、過去の歴史、戦争が境界線を作っているのだなぁと…ただ、それを理解した上で必死に壊そうとする、前に進もうとする主人公達の姿に感動した。イムジン河の唄に乗せて…なんつって(笑)
今だったら炎上間違いなし
過激な暴力描写はともかく、思ったよりも良識的な映画でちょっと驚いた。ハッピーエンドだし。
途中で強制連行されて強制労働させられたおじさんが思いを滔々と語り、日本人である主人公を追い返す場面があるんだけど、今だったら考えられないな、きっと。たった10年の間に戦争に対する考え方はこんなにも変わってしまった。歴史認識は時の権力者によって作られると実感する。恐ろしいことだ。
アバズレ真木ようこも清純沢尻エリカもすっごく魅力的。女優も俳優も後の売れ筋を抑えてて、キャスティングの確かさに驚いた。よくもこれだけ揃えたな〜!
在日の描く反日映画
一応青春映画的な構成となっているが、その中にちょいちょい井筒監督の政治思想を入れているのがいやらしい。
「北朝鮮は悪くない!日本が悪い!」と公言している糞監督が、強制連行の数字までいれて事実では無いセリフを事実かのように役者に言わせている。
まともな歴史認識を持っていたら、とてもじゃないが感動など出来ない愚作。
バイオレンスなシーンが多くて
康介とキョンジャが心通わせていく流れは好きだけど、いかんせん流血ケンカシーンが多すぎ。
笑えるシーンと、ずっしりとしたシーンがバンバンやってくる。
在日朝鮮人を扱っているだけに、もちろんそれだけで重いテーマなのだけど、重いだけにならなくて、それがこの映画の良いところなのかも。
このころの沢尻エリカはかわいいなぁ。
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