ハサミ男
劇場公開日:2005年3月19日
解説
第13回メフィスト賞を受賞した殊能将之の異色サスペンス・ミステリーを、「人魚の伝説」「死霊の罠」の池田敏春監督が映画化。主演は「北の零年」、「レイクサイドマーダーケース」の豊川悦司と、「CASSHERN」「青い車」の麻生久美子。
2004年製作/120分/日本
配給:メディアボックス
劇場公開日:2005年3月19日
ストーリー
半年の間に二人の女子高生が殺される。被害者の喉には、深くハサミが突き立てられていた。連日報道されるTVのワイドショー。マスコミはこの特殊なサイコキラーを“ハサミ男”と呼んだ。今また、第三の死体が知夏(麻生久美子)と安永(豊川悦司)の前に転がっている。ジョギング中の男・日高(斉藤歩)に見られてしまった。“違う、これは私たちの凶行ではない―”。二人は自らに捜査が及ぶ前に、この謎の“ハサミ男”を突き止めねばならない立場に追い込まれる。所轄の目黒西署は色めきたった。世間を騒がせる殺人鬼の第三の凶行が管内で発生したのだ。暴走気味ながらも正義感の強い若手刑事・磯部(樋口浩二)は義憤にかられ、はやる気持ちを抑えきれない。そんな彼が、本庁からやって来たキャリア組のサイコアナリスト、堀之内(阿部寛)の目に留まり、捜査の中枢に抜擢される。自殺癖があり未遂を繰り返す知夏と、何故かそれを優しく見守るだけの安永の二人も、なかなか“ハサミ男”に到達できない。警察も三つの事件の共通点さえ掴みかねている。しかし、謎を抱えたまま、両者の距離は次第に狭まってゆくのだった。そして、複雑に絡み合いながらその真相を現わさなかった事件は、ある些細な出来事をきっかけに白日のもとに晒されるのだった。