タナカヒロシのすべて

劇場公開日:

解説

平凡な人生を送ることが唯一の望みだった主人公が、ある日を境に次々と不運に見舞われ、事態を好転させるべく初めて主体的に行動する姿をユーモラスに綴るシニカル・コメディ。異様な風貌、過激な芸風で世の中を挑発し続ける異色芸人・鳥肌実が初主演。監督・脚本は、本作でデビューを飾る田中誠。

2004年製作/103分/日本
配給:ファントム・フィルム=プログレッシブ ピクチャーズ
劇場公開日:2005年5月14日

ストーリー

田中宏(鳥肌実)は32歳。かつら工場に勤めるサラリーマン。会社では同僚や上司(高橋克実)との付き合いもすこぶる悪く、趣味もなく、恋人もいない。いつもお昼を買っているお弁当売りの娘(ユンソナ)に笑顔で話しかけられても、無反応。家に帰っても、両親から結婚をしろと言われたり、愚痴を聞かされてばかりで、血尿まで出る始末。平々凡々な生活ながら、宏はそんなことを気にするでもなく暮らしている。そんなある日、病気がちだった父親(上田耕一)が、急死。この日から宏の人生は急転直下する。葬式に来た父親の会社の人事担当からは、父の退職金はすでに前払いで、全額支払済みだと言われる。ローンの残る家を売り払い、新しい家を買った。引越し先で近所を散策していた宏は、道端で怪しい男(伊武雅刀)と出会う。そして、男の主宰する“テルミンと俳句の会”という怪しいサークルに参加するようになる。そこで宏は、サークルに参加している飯島(市川実和子)という女性と仲良くなる。それを機に、それまで無趣味だった宏は、俳句に興味を持ち始める。そんな中、母親(加賀まりこ)が癌であることが発覚する。医者からは、全身に転移しているため治療は不可能と告げられ、やがて母親も亡くなる。ひとりぼっちになってしまった宏。その上、飯島といい感じになったのもつかの間、彼女がレズビアンであることが発覚。また、付け焼刃の俳句の知識も災いして、宏は振られてしまった。そこに追い討ちをかけるように、屋根修理やシロアリ駆除の詐欺にカモにされてしまい、財政難に見舞われる。会社の経理に相談すると、このままで行けば家計は3年で破綻すると宣告される。仕方がないので父が遺してくれた唯一の財産である家を売り、賃貸のアパートに引っ越すことに。心機一転、飼い猫のミヤコと暮らしていこうとした矢先、今度はミヤコが病気になってしまう。おまけに会社が倒産してしまい、途方に暮れる宏。そんなとき、いつも通っていた弁当売りの娘とばったり出会う。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

1.5うーん

2008年10月6日

予告編で見たことがあってレンタルしましたが、 最近の邦画にありがちな予告編で水増ししすぎなパターンでした。 主人公の心情の移り変わりの描写が薄いと思います。 ラストまでそれがよくわからないままでした。 小ネタも微妙でした。 最低評価ではないのは、出演者がよかったことです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
パンナコッタ

他のユーザーは「タナカヒロシのすべて」以外にこんな作品をCheck-inしています。