阿賀の記憶
劇場公開日:2005年6月4日
解説
1992年に発表された傑作ドキュメンタリー「阿賀に生きる」から10年、佐藤真監督が再び舞台となった新潟県の阿賀野川を訪れ、10年間という時の流れを見つめたドキュメンタリー。「阿賀に生きる」に登場した人々の多くが亡くなってしまった現在、彼らの残した痕跡を辿りながら、そこに10年前の映画づくりの記憶をも重ねていく。
2004年製作/55分/日本
配給:カサマフィルム
劇場公開日:2005年6月4日
ストーリー
潟県・阿賀野川。佐藤真監督がかつて撮り上げた「阿賀に生きる」は、水俣病の発生地域でもあるこの川筋に生きる人々の暮らしぶりを、3年間にわたって一緒に共同生活を送りながら見つめ続けたドキュメンタリーである。それから10年、佐藤監督は小林茂カメラマンとともに再び阿賀の地へと戻ってくる。10年前、すでに高齢だった登場人物たちの多くがこの世を去ってしまっていた。カメラは、そんな耕す者のいなくなった田んぼや、主のいない囲炉裏など、この10年間の時の流れの痕跡を静かに映し出し、人と土地、そして映画をめぐる記憶を詩的に綴ってゆく。